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電鍵のキット、組み立ててみた。

こんばんは。

またまた、ブログの更新をサボっているうちにぺんぺん草を生やしてしまった徒骨亭です。とりあえず、当座しのぎのためにアマチュア無線関係の小ネタをちょっと入れます。しかも、相当前、7月頃のお話。興味のない方は読み飛ばしてください(笑)。

今現在(2016年末)では外国為替相場、特に米ドル相場はTTS(電信売り)で1ドル118円前後となっていますが、今年の7月ごろは若干円高方向に振れていて、1ドル100円前後の時期がありました。円高となるとムクムクと海外通販の虫が疼き出しますが、今のところ山関係の買い物で特に海外から取り寄せたいものは無し。無線関係も、下手に海外から取り寄せても日本国内では使えないものも多いですから、「何か取り寄せたいものあったっけ?」という目的より手段が先行している状態だったんですが、アメリカのガレージメーカーさんのサイトを見ていたら面白そうなものがあったので注文してみました。とは言え、送料込みで64ドルなんでたいした買い物ではないんですが。

注文した先はカリフォルニア州サン・ルイス・オビスポにある「American Morse Equipment」というメーカーさん。町工場みたいな会社(正式な会社名は『San Luis Machine Company』)のようですが、社長さん?の趣味でアマチュア無線関係の製品を色々とリリースしているようです。社名からわかるように、モールス信号を打つための「電鍵」を作っているんですが、何種類かある中で、非常に小さい縦振り電鍵(一般的に電鍵でイメージされるあれです)、「KK1B」を注文してみました。ちなみに、無線電信の世界でも今は左右に振って長短の信号を自動的に送り出す「パドル(+エレキー)」が主流になっていています。

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で、注文から2週間足らずで届いたのがこちら。クッション封筒に入っています。

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中身がこちら。見てわかるように、完成品ではありません。バラバラのパーツが袋に詰められた、組み立てキットになっています。というわけで、7月中旬の雨の休日、こちらを組み立ててみました。

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そして、完成したのがこちら。シンプルな構造なので、素組みすれば30分ほどで組み立てられると思います。但し、単純にネジ止めするのではなく、軸受けの内側とかに部品加工時のバリなどが出ていますので、それを丁寧に取り除く作業などが必要です。私の場合は何だかんだで完成まで4時間くらいかかりました。何となく、鏡面仕上げにしたくなって、リューターとかを出してきてバフ掛けなんかをやっていたら時間がかかってしまいました。バイクのパーツなんかを磨いた人はご存知かと思いますが、この電鍵のベースの材料であるアルミは酸化しやすいので、鏡面仕上げにしてもすぐ曇ってしまうんですけどね。

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反対方向から。この電鍵、初期モデルの「KK1」は黒いノブが付いていなかったようです。それはそれでデザイン的にはスマートなんですが、実際に打ってみると、手首を机上につけるアメリカンスタイルでもノブがないと若干低すぎるようです。手首をつけない日本式だともちろんノブがあったほうが有難いのですが、重さがないので動いてしまって打ち辛いです。

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下面から見たところ。穴が一つ開いていますが、これは別売りオプションの膝につけるプレートに固定する際に使うネジ穴です。もちろん、専用のプレートでなくても使えますが、取り付けネジはインチ仕様(4-40)でなければなりません。このキットには付属していませんので別途入手する必要があります。秋葉原のネジ専門店などならあると思いますが、ちょっと探すのが難しいかもしれません。

その他、あまり参考にする人はいないと思いますが、組み立ての際に気が付いたことを書いておきます。ちなみにマニュアルは付属しておらず、American Morse Equipmentのサイトからダウンロードする必要があります。私が作った時点ではrev.3、2016年7月7日付けのバージョンが最新でした。その後、改訂されているかもしれません。

(1)前述の通り、台座の軸受け穴の内側には加工時のバリが出ています。最低限、こちらをヤスリなどで丁寧に取っておかないと電鍵の動きが悪くなります。ちょっと作業し辛い位置なので気をつけてください。

(2)電鍵の接点の部分に使うネジは、先端を平らに磨いてあります。非接点用のネジと間違えないようにしてください。

(3)マニュアルの本文中に、スプリングを取り付ける際に「#0-1 washer」を先に入れる旨の記述がありますが、これは「Delrin Plastic Disc(白いプラスチックの円筒状の部品)」の間違い。どうも、初期のバージョンではこのサイズのワッシャーを使っていたようです。

(4)スプリングには上下の方向があります。切りっ放しで尖った方が下、二重で平らになっている方が上。逆にすると、電鍵を押した時にスプリングが横にしなって外れそうになります。

(5)軸を固定する芋ネジを回すための六角レンチがおまけで付いてきますが、私の場合はこちらがサイズ違い(.050の代わりに1/16が入っていた)で芋ネジを回すことができませんでした。インチの六角レンチも持っていたので問題はありませんでしたが、うまく回せないと思ったら確認してみてください。


さて、1個作ると他のも欲しくなってきます。電鍵のコレクションをしている方も結構おられるようなのですが、気持ちはわかりますね。

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というわけで、調子に乗って英国から別の電鍵キットを取り寄せてみたのですが・・・仕事が忙しくなったりで、未だに手付かずで置いてあります(笑)。
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無線の国家試験、またまた受けてみた。

こんばんは。

前回記事から1週間後。この頃になると俄然仕事が忙しくなり、8月11日の山の日も出勤、8月15日から予定していた夏季休暇も昨年に引き続きキャンセル・・・という状況にになっていたんですが、8月13日、14日の週末はある目的でどうにか休みを確保。14日の日曜日はその目的を果たすため、早朝からとある場所に出かけていました。

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地元駅から総武線快速で錦糸町へ。さらに各駅停車に乗り換えて両国から都営大江戸線に乗ります。自宅から1時間ほどかかってやってきたのは勝どき駅。

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勝どき駅前交差点から晴海方面に進みます。朝潮運河を渡り、晴海エリアへ。余談ですがこの朝潮運河、ハゼ釣りの名所だそうです。

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晴海トリトン前を通過。

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晴海トリトンの先、晴海三丁目交差点を右折、50mほど先の江間忠ビルに到着。すでにヲタっぽいおっさん連中(私を含め・笑)が続々と集まりつつあります。

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江間忠ビルというと日本無線協会、日本無線協会というと無線従事者の国家試験ですが・・・そう、この日は「第一級アマチュア無線技士」の試験を受けにやってきたのでした。自分の受験番号から会場が3階1号室ということを確認、そちらへ向かいます。

この同じ江間忠ビルで昨年4月に「第二級アマチュア無線技士」を受験、どうにか合格できて「2アマ」の仲間入り(但し中身が全く伴ってませんが)を果たしたのですが、今回はさらに上位である「1アマ」を取得するべく、試験を受けに来たというわけです。

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アンテナのお話。

こんばんは。

最近、あまり天気のよくない週末が続いています。前回記事の翌週末、3月7日・8日は両日とも雨模様のお天気でした。もし朝方雨が上がっていれば、せめて筑波山くらい・・・と思っていたんですが、土曜・日曜とも朝目を覚ました時点でシトシトと雨模様。結局、この週は出かけるのを諦めました。

で、その替わり・・・というわけではないんですが、前から一度訪ねてみたかった、同じ千葉市内にあるアンテナ屋さんに、アマチュア無線用のアンテナを買いに出かけてきました。

「はあ、アンテナですか・・・」と思われる方も多いと思います。最近の携帯は昔の機種みたいにアンテナを生やしていませんし、ちょっと前まであったワンセグ用のアンテナも最近は見なくなりました。でも、アンテナが不要なわけではなく、本体の中に隠してしまえるくらい小さくなっただけなんです。ちょっと乱暴な例えですが、電気信号を音波に変えるのにスピーカーが必要なのと同じくらい、電気信号を電波に変えるためにはアンテナが必要なんですね。技術の進歩で、最近のスマホに搭載されているスピーカーは豆粒ほどの大きさなのにそこそこの音質で鳴ったりしますが、これと同様のことがアンテナにも言えます。

アンテナの最も単純な形はホイップアンテナ、つまり、昔の携帯に生えていたようなただの針金(周囲を樹脂で覆ってありましたが、あれはただの針金です)です。しかし、アンテナの形や構造を工夫して、一方向にしか電波が飛ばないようにすると、同じ出力でもアンテナの向いている方角へ電波のエネルギーを集中させてやることができます。また、受信の場合は出力の代わりに感度を集中させることができます。このような特性を「指向性」と呼びます。指向性アンテナの代表格が昔のVHF帯のテレビや今のUHF帯の地デジテレビに使われている「八木アンテナ」です。マンションはともかく、戸建のお宅なら大抵の家に1本はあるあれですね。

八木アンテナにはご存知のように横枝が沢山生えていますが、この枝(エレメント)の数が多ければ多いほど指向性が強くなる、すなわち正面方向の性能が上がります。例えば、以前のVHFの地上波で使われていた八木アンテナは12本くらいのエレメントのものが多かったのですが、針金1本のアンテナと比較して、正面方向の感度は10倍程度あります。送信に使った場合には、無線機の出力が10倍になる計算。私が山で持ち歩いている無線機は出力5Wですが、エレメントが10本程度の八木アンテナをつなげば出力50Wに匹敵する性能になるわけです。今の地デジ用のUHFアンテナだとエレメントが20本くらいありますから、20倍以上の感度になります。趣味で無線遊びをやっていると、こういうアンテナを繋ぎたくなってくるのもお分かりになると思います。

ちなみにこの八木アンテナ、名前からわかるように日本人が発明したものです。発明されたのは1926年、昭和元年。随分昔ですね。発明された当時、ようやくラジオ放送が始まったくらいの時代ですので、VHF以上の超短波で実力を発揮する八木アンテナは利用価値がありませんでした。八木アンテナが注目されるのは特許が切れる寸前、第二次世界大戦が始まる頃になってからです。英国で実用化されたレーダーは当初VHFの電波を使用しており、これに八木アンテナが使われました。

なお、八木アンテナ、正しくは「八木・宇田アンテナ」と言います。詳しくはこちらのWikipediaの記事をご覧ください。

前置きが長くなりましたが・・・前述の通り、3月8日日曜日の午後、小雨模様の天気の中を千葉市の南部にあるアンテナメーカー「Radix(ラディックス)」さんまで出かけてきました。この会社、一応メーカーさんではありますが、自社での直販もやっています。

Radixさんがあるのは、京成千葉線の終点近く、「おゆみ野」駅から徒歩20分ほどのところです。ただし、流石に天気が天気なので車で出かけました。千葉市の南部のこの辺り、普段はめったに来ないところです。道は大体わかりますが、念のためナビに目的地を入力して出かけました。

今回買いたかったのは、私の山用の無線機で使えるような、小型の八木アンテナです。もちろん山へ持っていって使うことも出来ますが、どちらかというと自宅用。我が家はマンションなので、戸建のお宅のように屋根の上に無線用のアンテナを立てるわけにはいきません。調べた限り、我が家のあるマンションでは管理組合の規約に「ベランダへのアンテナ取り付けは不可」と書かれていませんが、あまり大きなものを突き出させるわけにも行きませんし、大体我が家のベランダは東南東、太平洋方面に向いているので千葉県内専用のアンテナになってしまいます。反対側の窓際に立てて使えるような、小型の八木アンテナを探していたのですが、Radixさんの製品にうってつけのものがあったので今回買いに出かけたわけです。

Radixさんに着くと、お店というより普通の事務所。店番をしていたのは、社長のYさんご自身でした。お目当てのアンテナも問題なく購入できたので、しばらくYさんとお話をしていました。

そこで判明したのですが、こちらの会社、実は数年前まで千葉市内にあったアンテナメーカー「北辰産業」さんをドロップアウトされた技術者の人たちが設立した会社だったんです。北辰産業さんはアマチュア無線用のアンテナメーカーとしては名門。かつては「マルドル(Maldol)」ブランドで、主に車に取り付けるようなアンテナを製造していました。アマチュア無線が下火になる中、特に車載用のアンテナの需要が減って、北辰産業さんは7年ほど前に廃業してしまったんですが、その前にドロップアウトしたのがRadixさんの技術者さんたちだったわけです。北辰産業さんは私の実家の近くにあり、中学生の頃から前をよく通って馴染みのある会社でした。社屋や看板が無くなってちょっと寂しく思っていましたので、こういう形で技術が継承されていた・・・というのを知ると嬉しくなります。

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さて、これが今回買ってきたアマチュア無線・430MHz帯用の八木アンテナ。組み立て前の状態です。3エレメントとエレメントの数が少ないので、無線機に付属していたホイップアンテナの4倍程度の利得しかありません。でも、指向性があまり強くは無いので、アンテナの向きを細かく気にする必要はありません。価格は5,300円でした。高い、と思われる方が多いでしょうけど、それほど需要があるわけではありませんので値段は高くならざるを得ません。あと、耐久性を考えてオールステンレス製だったりするので、そのあたりも価格を押し上げている要因かもしれません。

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こちらが組み立てた状態。カメラ三脚用のアダプタが付いていて、ご覧のように三脚に取り付けられます。最初から携帯性を考えて作れていますが、前述のように私は当面自宅の窓際で使います。まあ、山へ持っていっても一箇所に落ち着くのではなく、歩きながらの無線機弄りばかりやっている徒骨亭ですので、一回も組立・使用せずに持って帰ってくる可能性大です。だからといって、今やっているのと同じようにザックにポールを立ててこのアンテナを取り付けて歩いていたら・・・かなり怪しい人になってしまいますね(笑)。

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無線の国家試験、いきなり受けてみた。

こんにちは。

今週から仕事場が変わりました。別に転職したわけじゃないんですが、6年間関わってきたプロジェクトが一応の終息を見たと言うことで、別プロジェクトの方へ異動しました。ただし、実際に仕事をしている場所は数百メートル離れた別のビルで、乗り降りする駅も同じ、昼飯を食べに行く店も同じです。あまり変わり映えしませんね。前のプロジェクトでは休日も電話が入りまくりで、山歩きをしていても下山して携帯の繋がる場所まで下りた途端に留守録の嵐、なんてことも多かったので、新しい環境で少しは山歩きがし易くなるかな?と淡い期待をしていたんですが・・・甘かった(笑)。のっけから焦げ付き気味の課題の山です。担当者が途中で別のプロジェクトに引き抜かれたり、転職したりで中途半端で放置されたままの課題を状況把握しながらこなしていますが・・・先が見えません。この分じゃ、下手をすると静かな山歩き以前に年末年始も返上の休日出勤の嵐になりそうです。うう、ストレスが溜まる(笑)。

さて。今回はまたまた山行以外のお話。先日の無線の話の続きです。

先週末の15日・16日ですが、15日の土曜日は最初から予定が入っていて山歩きが出来なくなっていました。子供の小学校でプチ学園祭みたいなイベントがあって、女房も最初から休みを入れてあります。翌日の16日は山歩きに充てる予定で、前週に引き続き高尾山域に出没するつもりでした。実は、登山詳細図世話人のMさんが、待望の「奥多摩登山詳細図(西編)」の初売りを小仏峠で15日・16日に行うということで、そちらへ伺って出来立てほやほやの奥多摩登山詳細図をいち早くGETしたかったんですね。奥多摩フリークとしては待望の地図ですから見逃せません。

しかし。13日木曜日の夜、仕事帰りにこんなものを買ってきたせいで、週末の予定ががらりと変わってしまいました。

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第三級アマチュア無線技士の試験問題集が2種類です。先日の記事でも紹介したとおり、私が現在持っている無線従事者免許証は38年前の12歳のときに取得した第四級(当時は『電話級』)の免許のみで、古い紙の大型の免許で持ち歩きしにくく、電波検問などで警察官に提示を求められたときに本人確認が困難で足止めを食う可能性がありました。終身免許ですが、もちろん免許の再発行は可能なので「うっかりお醤油をこぼした」りして再発行してもらう手はあるのですが(笑)、もっと手っ取り早いのはひとつ上のクラスの免許を取ってしまうことです。

一つ上のクラスの免許と言うと第三級ですが、実はこれには苦い思い出が。今から37年前、中学2年、13歳のときに当時の電信級、現在の第三級アマチュア無線技士を受験してあえなく玉砕したことがあるんです。この当時の電信級の試験は、無線工学・法規の学科の他に電気通信術と言う実技試験がありました。学科は殆ど問題なく、自己採点でも合格点に達していたんですが、問題はこの電気通信術です。この試験ではモールス信号の受信と送信の実技をやるんですが、まず受信の途中でつっかえてしまったところから総崩れになってしまいました。テープでモールス信号を流しているのを順次聞き取るんですが、英語のヒアリング試験でわからない単語が出てきたところから総崩れになるのと似ています。

そんな状態で臨んだ送信の試験。これは試験官の前で電鍵を叩いて実際に問題文の信号を送信するんですが、受信の失敗があるのでこちらはもうボロボロです。打鍵ミスの嵐。で、これは当時受験した多くの方のトラウマになっているらしいんですが、教習所の教官並みに試験官の電監(電波管理局、現・総合通信局)のお役人が嫌味なんですよね。「そんなので受験しに来たの?」「打ち方が汚くて全然聞き取れないよ」なんて平気で言われたらしいです。私の場合はまだ子供と見たのかあまりきつくは言われなかったんですが、それでも「君ねぇ、姿勢からしてなってないんだよ」と言われて姿勢と電鍵への指の置き方を指導されました。本当に教習所の教官ですね(笑)。

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(画像はWikipediaから借用)

ちょっと形は違いますが、こういう形の電鍵を使って試験を受けます。実は備え付けの電鍵はあまり使い勝手がよくないので、自分が使い慣れた電鍵を持ち込んで使うことも出来ました。私は代わりに使えるような高級品は持っていなかったので、試験場の電鍵をそのまま使いましたが。

電気通信術は合格点が90点。送信では信号の品位なんかでの減点がありますから、少なくとも内容面ではノーミスでないと合格点をとるのは難しいです。もちろん試験の結果は不合格。それ以来、電気通信術の試験には恐怖心があります(笑)。

ところが、です。モールス信号自体、プロの通信の世界では20世紀末で全廃されており、今でも残っているのはアマチュア無線のみ。それも使用する人がどんどん減ってきているので、第三級では10年位前に、第一級・第二級でも数年前に電気通信術の試験が廃止されています。はっきり言って電気通信術のない第三級の試験なんか全然怖くありませんから(笑)、無線を復活させるならこれを受けない手はありません。

そんなことをつらつら考えながら金曜の夜、問題集を眺めていたんですが・・・ん?昔より学科も簡単になっていないか?もちろん40年近いブランクがありますから、昔は出てこなかったような問題(MOS-FET関係とか)や、逆に今では絶対に出てこない問題(真空管関係とか)もありますが、素でも8割くらいは正答できます。一応仕事もありますから、年明けの1月くらいに受験するつもりだったんですが、これならすぐにでもいけそうです。昔は3~4割だった合格率も、最近は8割近いらしいですし。もともと第四級を持っている人の受験が多いので合格率も高めだと思いますが、それでもこの数字は内容が簡単になった影響があるんでしょうね。ところで、直近の試験はいつなんだろ?

調べてみると・・・あ、次は11月16日の日曜日ね・・・って明後日じゃん(笑)。まあ、これから仕事も忙しくなりそうだし、受けられるときに受けておくに限ります。というわけで、当日受験しに行くことに即決定(笑)。というわけで前置きが長くなりましたが、本日の記事は受験体験記です。

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無線機、買ってみた。

こんばんは。

先週のことですが、女房の職場で同僚の一人が差し入れとしてギャレット・ポップコーン・ショップスのシカゴミックスを持ってきたそうです。休憩時間に皆で摘んだらしいのですが、常々「たかがポップコーンになんであんな行列が」と思っていた女房、食べてみてビックリ。あまりに美味しいので夢中で摘んでしまったものの、大勢で一袋なのであっという間になくなってしまいました。で、週末の土曜・日曜が珍しくお休みだった女房、「ポップコーン・・・ポップコーン」と夢遊病者のように呟いています。まったく、もう(笑)。

で、結局のところ、日曜日に我が家から一番近い酒々井プレミアム・アウトレット内のお店まで買いに行くことになりました。まあ、高速に乗れば20分くらいで着きますからね。でも、わざわざ高速代使ってまで・・・と言うのが私としては正直な感想です。ギャレットは本家の原宿店の他、東京駅にもお店があるようですが、なんで酒々井なんかに・・・と考えていて思い当たりました。これって、三菱地所つながりなのかな?

ちなみに酒々井は「しすい」と読みます。千葉県民にとっては馴染みのある地名ですが、他県の人には難読地名の部類になるでしょうね。「八街(やちまた)」やら「匝瑳(そうさ)」やら、千葉には難読地名が多いかも。

今回、子供は友達と遊ぶ約束が入っているので、私と女房だけでお出かけです。酒々井プレミアム・アウトレットに到着後、極悪非道の女房に「パパが並んでてね~。私は買い物してくる」と言われるんじゃないかと戦々恐々としていたんですが、何と女房が自分で並ぶようです。よほどポップコーンに執着していると見えます(笑)。どうも40分くらいはかかるようなので、女房を置いて私がプレミアム・アウトレット内を回っていたんですが・・・はっきり言って、私のような中年タヌキが歩いて面白い場所じゃないですよね。三井アウトレットパーク木更津ならモンベルショップその他、そこそこ見て回れる場所があるんですが、酒々井プレミアム・アウトレットにはMarmotくらいしかありません。それもあまり山向けじゃなさそうな品揃え。20分くらいで退屈しきってベンチであくびをしていた私なのでありました(笑)。

やがて「買えた買えた」と女房から電話。やれやれ、帰れるかと思って迎えに行くと、ま、当然と言えば当然なんですが、今度はアウトレット内を回るとのこと。「付いて来られると邪魔」という女房の仰せに従い、再び一人で歩き回る羽目になった私ですが・・・仕方がないので家庭用品とかを見て回っていました。何にも買わずに帰るのも悔しいので、ヴィクトリノックスのショップでファーストエイドキットに入れるクラシックSDを1丁購入。都内より400円くらい安いかな。あと、フィンランドのiittalaというテーブルウェアのお店、今回初めて見たんですけど結構いい感じですね。こちらではなにも買いませんでしたが。

何だかんだで3時間くらい滞在して帰宅。早速女房が買ったポップコーンを皆で摘みましたが・・・ううむ、本当に食べだすと止まらないですね。ただ、カロリーはものすごく高そうです。こんなもの食べてた日にゃ、山歩きで痩せた分なんか全部吹っ飛んでしまいそうなので、私は早々に打ち止めにしましたが・・・でも、1時間位したらまたつまみ食いしたくなる(笑)。



さてさて。前置きが長くなりましたが本日の本題です。と言っても山行の話ではなく、小ネタですが。

ちょっと前から山歩きの際の追加装備として、ラジオを考えていました。当ブログからリンクさせていただいているB・Yさんが10年前の中越地震の際にたまたま震源近くの越後駒ケ岳で山小屋泊をしていたそうなんですが、同宿だった方が持っていたラジオが情報収集手段として非常に有効だったそうです。たしかにそうですよね。山の中での大きな地震もそうですが、今回の噴火みたいな事態で山小屋に取り残されたりしても、ラジオで情報収集できればかなり心強いはずです。

そんなことを考えながら1ヶ月くらい前からラジオの物色をしていたんですが、ラジオと言えど、ちょっといい製品だと1万円くらいはするんですよね。はてさて、どの程度の製品にしておくべきか。あまり安物を選んで、いざと言う時に使えないと言うのは困りますからね。

なんてことを考えていて、ふと気がついたのがアマチュア無線用の無線機。最近の無線機は1万5千円くらいから買えるんですね。あまりラジオと変わらない値段です。しかも、2~300グラム程度の重量で、リチウムイオン電池搭載で通信時間が6時間、中波から超短波までのオールウェイブ受信機内蔵・・・なんてものもあります。これはいいですね~。青梅警察署の山岳救助隊のホームページにも、「資格のある方はアマチュア無線機を携行してください」との一文がありますし。

そう、実は私、資格なら持っているんです。遥か昔、中学生や高校生の頃はアマチュア無線をやっていました。免許を取ろう、と思ったのは小学校6年のときで、中学校1年の夏休み前に免許の交付を受けました。それがこちら。

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プロフィール

徒骨亭主人

Author:徒骨亭主人
「むだぼねていしゅじん」です。「とこつ」ではありません。
主な関心事は電子工作、鉄道模型、空モノラジコン。その他、オーディオ、銀塩カメラ、クラシック音楽、映画などなど・・・何のことはない。どれも皆、昔ながらのオヤジ趣味ですな。最近は13年11月から始めた山歩きに熱中しております。
女房に頭の上がらない、小学生の息子を持つ父親です。

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