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スコットランドの廃城。

こんばんは。

ストラクチャー・・・直訳すれば「構築物」。鉄道模型の世界では、レイアウト(ジオラマ)上に配置する、鉄道模型と縮尺を合わせた建物のことを指します。鉄道を模型として再現しようとすれば、鉄橋や信号・標識なのどの鉄道施設、駅舎や構内建築物、駅前に広がる商業施設・・・と実際の鉄道の周囲に存在する様々な建物・施設が必要になります。当然、日本型でもKATOやTOMIXのみならず、幾つものメーカーからHO(16番)ゲージ、Nゲージの様々なストラクチャーが発売されており、内容も完成品からプラスチック・キット、紙のキット、金属キットにいたるまでバラエティーに富んでいます。

外国型ではドイツのFALLER社の製品が有名です。HOゲージ・Nゲージ・Zゲージのそれぞれに対応したプラモデルのような組み立てキットですが、出来上がりのカラフルな遊園地の観覧車やメリーゴーランドは、別売の電飾やモーターを組み込むと点灯しながら動かすことが可能です。鉄道模型はやらないけどこれらの遊園地シリーズは集めている・・・という方もいるようです。

さて、英国型Nゲージですが、当然それ用のストラクチャーが存在しています。FALLER社のドイツ型などを流用しても良いのですが、欧州と英国ではNゲージのスケールが微妙に異なる(欧州1/160、英国1/148)のと、建物などのデザインも結構異なりますので、できれば英国型の専用ストラクチャーを使いたいところです。英国型の世界では元々は紙製のキットが主流だったらしいのですが、最近は樹脂製の完成品も数多くリリースされるようになってきました。

そのような英国型の樹脂製ストラクチャーのメーカーの一つが、車両も作っているGraham Farish社です。車両ではNゲージ専業ですが、ストラクチャーは「Scenecraft」のシリーズ名でOOゲージ(「ダブルオー」ゲージ、日本のHO/16番ゲージに相当。縮尺1/76)、Nゲージ双方の製品を展開しています。ただ、私はGraham Farishの車両は色々と持っていますが、ストラクチャーはまだ買ったことがありません。いずれ英国型のレイアウトも製作してみたい・・・と思っていますので、そのうち手を広げることになると思いますが。

私が持っている数少ない英国型樹脂製ストラクチャーは、Hornby社の製品です。Hornby社はGraham Farish社と反対で今のところ車両はOOゲージしか作っていませんが、ストラクチャーに関してはこちらもOOゲージ・Nゲージの両方で展開しています。それぞれにシリーズ名が付けられており、OOゲージは「Skaledale」、Nゲージは「Lyddle End」と呼ばれています。ただ、最近は製品数が減って来ており、今後も継続するのかどうかが不安ではあります。

そのようなLyddle Endシリーズの中に、ひときわ異彩を放つ製品があります。如何にも英国的というか、他の国ではあまり例を見ないようなストラクチャーですが、取りあえずはまず画像をご覧ください。

Hornby 廃城シリーズ

ご覧のとおり、荒城・・・というか廃城です。「Ruins Castle」、文字通り「廃城」という製品名がついています。スコットランドの方へ行くと朽ち果てた城跡があっちこっちにありますが、このような廃城を模型化したものです。この模型に、モデルとなった実在の城があるかどうかは分かりません。一応、Lyddle Endシリーズの製品ということで、「Castle de Lyddle」というのが城の名前のようです。16世紀頃のイングランド-スコットランド-フランスの微妙な関係に基づいたのか、しっかりフランス語風の名前になっているところがミソですね(笑)。

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【藪 丈二さん寄稿】mCPX V2の奇妙な振る舞い。

こんばんは。

最近、拙ブログではラジコンヘリ関係の記事が全く書けていませんが、時々記事を寄稿して戴いている藪 丈二さんからまた興味深い記事を頂いたので掲載させていただきます。

内容はmCPXの離陸時における機種の右方向への回転と、バッテリー消耗時の機体のドリフトです。前者は私も経験がありますが、それ以前に離陸時には右傾斜をつけるためのエルロン操作などがありますので、あまり気にしていませんでした。また、後者のドリフトですが、こちらの記事にあるような極端なドリフトはまだ経験がありません。以前、V2基板にアップグレードした時に室内でのホバリングを撮影してありますが、この時もそこまで酷いドリフトは出なかったと思います。最近サボり気味なのもありますが・・・これも気温が関係しているんでしょうか?

藪 丈二さん、どうも有り難うございました。



徒骨亭さん こんにちは 以下の拙稿をお送りします。

mCPX V2を入手して間もなく2カ月になります。
この間に体験した、mCPX V2 奇妙な振る舞いを紹介し、他のユーザーへの情報提供になれば望外の喜びです。
なお、海外のネットを調べますと、同じような体験者はかなりの数に上るようですが、ネット上での代表的なスレッドを以下に紹介します。リーズナブルな解決法はまだ報告されていません。


体験その1(コレクティブ・ドリフト):
 ヘリを離陸させる際、スロットル・スティックを徐々に上げていくと、機首を右へ回転させ始めます。放っておくと地上で90°以上も回ってしまいます。そこでラダーにほんの少し、左あて舵を加えて離陸させています。

 原因は分かりませんが、おそらく、機体のなにがしかのバイブレーションが機首を右へ回転させているのだと私は想像しています。

ss4344さん:
mCPX V2をパワー・アップさせますと、mCPX V2は右方向へコレクティブ・ドリフトを始め、垂直に離陸させるためには僅かなサイクリック入力が必要になります。

 極めて興味深いことに、ヘリをパワー・アップさせる前に、約3分間放置した後に離陸させると、このコレクティブ・ドリフト現象が全く発生しないことを発見しました。

 これは漸次的な事象で、パワー・アップを急げば急ぐほどドリフトはひどくなります。パワー・アップ前に、地上へ長く放置すればするほどドリフトは減少し、約3分間放置すれば、このドリフトは完全に消滅します。

 皮肉なことに、この3分間は、ストック・バッテリーの通常状態の持続時間と同じです。

dbennettyaさん:
おそらく、基板上のどこか、ジャイロかもしくはレファレンスでの、温度ドリフトではないでしょうか。


体験その2(サイクリック・ドリフト):
 フル充電のストック・バッテリー(1S 200mAh 30C)で、フライト時間4分設定でホバリングを実施していますが、スタートから3分経過位までは極めて安定したホバリングを持続しますが、このあと、シビアな後方へのドリフトが始まり、(目検討で3クリック分に相当する)前方へのエレベーター・入力が必要になってくるのと同時に、頻繁に微妙なエレベーター操作を強いられます。

 バッテリー交換後も同様の現象が3分経過頃から生じますから、ヘリが暴れ出す兆候がでたら、定点へランディングさせるようにしています。

RedOctobyさん:
 私も全く同じ体験をしています。最初のうちはステディなフライトだったのが、終りに近づくにつれて前方へのサイクリックを持続させなければならなくなります。

バッテリー交換後も全く同様の現象が現れます。送信機のモニター・出力を見ても正常ですし、シミュレーターでもOKですから、送信機は正常だと判断しています。

 HH社は新たな基板(見たところ再用品のようです。)を送ってくれていますがまだテストをしていません。

 私が思うには、ジャイロが混乱するのと同じで(わずかなエラーが積み重なって)、バッテリー交換の際に、一時的な修正がなされるのではないでしょうか。

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コーンウォールの鉄道模型屋さん。

こんばんは。

本日、帰宅したらドアポストに毎度おなじみ(笑)の不在通知が入っていました。今回の差出人は「外国便(United Kingdom)様」。いつも同じ配達の方のようですが、毎回書き方が違うところを見るとそれなりに差出人を識別しようと努力はしているようです。誤配防止のためだと思いますが、最近は英国でもアメリカでも差出人の住所・会社名を思いっきり小さく書いてありますから、分かりにくいというのは理解できるんですが・・・。

ちなみに今回はやたら早く届きました。注文したのは先週の水曜日の夜(日本時間)。土日を入れても英国から5日足らずで着いていますね。通常は7~8日はかかりますから新記録です。

注文した先は、英国コーンウォール州にあるKernow Model Rail Centreです(Centreは綴り間違いではありません)。コーンウォール州というのはグレートブリテン島の南西に細長く突き出たコーンウォール半島の先端部にある州ですが、住所を見ると半島の中でも一番突端にある町、ペンザンスの近郊にお店があるようです。国際郵便物の集配局(多分ロンドン・ヒースロー)までは結構距離があると思うのですが・・・。交通の便は遥かに良さそうなリヴァプールにあるHattonsですら、トラッキングしていたら1週間くらい英国内で滞留していたことがありますから、どういう理由で早くなったり遅くなったりするのかが全く分かりません。

イングランドにおけるコーンウォールの位置
(画像はWIKIMEDIA COMMONSよりの引用)

ちなみにこのKernow Model Rail Centreの「Kernow」は、ケルト系のコーンウォール語で「コーンウォール」を意味する単語だとのこと。読みも、「カーノウ」というより「ケルノウ」の方が正しいようです。ゲルマン系アングル人・サクソン人のブリタニア侵入以後、先住民であったケルト系ブリトン人は西へ西へと追いやられました。元はウェールズ語と同源だったコーンウォール語も、アングロサクソンの進出により地理的にウェールズと分断された10世紀以降、独立した言語として成立していったそうです。20年位前にコーンウォール語の話者がお婆さん一人だけになってしまって絶滅寸前・・・というニュースを見た記憶がありますが、その後保存運動などで盛り返してきているようですね。

世界史に出てくるエリザベス1世の統一令、あるいは統一法。教会で使用する祈祷書の言語を英語に統一するというアレですが、エリザベス1世の治世下以外にも何回も同様の法律が出されています。プロテスタント対カトリックの文脈で語られることの多いこの法律ですが、一方ではイングランド内部に残っていた英語以外を母語とする集団を一掃するという目的もあったようです。

さて、このお店から送られてくる受注メールには英語/コーンウォール語の2ヶ国語、商品同封のレシートにはコーンウォール語のみで住所を表示してあります。日本からコーンウォール語の住所宛に郵便物を出して実際に届くかどうか、非常に興味があります。まあ、本当に試す機会はあまり無いでしょうけど(笑)。

5年位前に、日本からこのお店の通販を利用した方のブログ記事を見つけたのですが、それによると注文から発送までがやたらと遅く、10日前後かかったとのこと。また、発送ミスもあったとか。その後、何があったのかわかりませんが、今では驚異的に発送処理が早くなっています。私の場合、商品1~2個の注文ばかりのせいか、発送ミスも今のところありません。

今回の注文ですが、発注したのは先週23日水曜日の午後10時(日本時間)ごろ。英国では午後2時くらいですね。当日の午前0時前(英国時間午後4時前)には「発送したよ」メールが届いていました。それ以前にも3回くらい注文を出していますが、すべて先方の営業時間内であれば1~2時間で「発送したよ」メールが届いています。日本への到着も早いので、本当にその時間内に発送しているとしか思えません。

送料はHattonsが圧倒的に安い(書留扱いでも1,100円程度)ので、今後も英国からの通販はそちらがメインになるでしょう。が、Kernow Model Rail CentreにはHattonsあたりでは既に売り切れになったような車両が結構残っていたりします。Webサイトのお店紹介のページも結構好感が持てますので、引き続きご贔屓にさせてもらおうかと考えています。

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英国国鉄Mark 1客車。

こんにちは。

最近更新をサボっている徒骨亭です。約10日ぶりの更新になりますが、今回もまた、需要が極端に少ないと思われる英国型Nゲージの話題です(笑)。

最近、ちょこちょこと英国の小売店から通販で鉄道模型を仕入れていますが、買っているのは主に客車です。英国の鉄道模型メーカー、Graham Farishの製品はここ数年の間の製品の品質向上が著しい、新規に設計された製品には「Blue Riband」というマーキングがされるようになった・・・というお話を以前のブログに書きましたが、従来から持っていた(と言っても数はたいしてないのですが)客車とこのBlue Ribandシリーズの客車を見比べると、やはり出来栄えに相当の差があり、結局全部買いなおすことにしました。

では、出来の差はどれ位あるかというのが気になるかと思いますが、具体的にはこんな感じです。

Graham Farish Blue Riband

Graham Farish Mark 1 新旧比較

比較の対象としているのはEra 5、すなわち1957年から1966年の蒸気機関車終末期のMark 1客車・2等コンパートメント(SK)、マルーン塗装です。画像の上が新規製品、下が旧製品になります。色が暗いのでちょっと差が分かり辛いかもしれませんが、実物を見るとぱっと見でもかなりの差があります。

新規製品になってからの改良点は、以下の通りです。

(1)窓ガラスが別パーツのはめ込み式になった
日本の鉄道模型を見慣れていると当たり前のことなんですが、旧製品の方はじつは透明なのっべりしたボディに直接塗装と印刷をしてボディを仕上げています。これだと一つの金型で車両の長さが同じ多数の形式を再現できて経済的・・・ということなんでしょうね。ドアノブなどの立体的な部分は一応立体印刷になっていますが、やはり全体的に平板な印象はぬぐえません。

(2)床下機器がディティールアップされた
写真ではわかりませんが、新規製品の一部の部品は別パーツで後から接着されています。旧製品の方はすべて一体成型で玩具然としていますが、新規製品では模型と呼べる仕上がりになっています。

(3)妻面の配管が金属の別パーツになった
これは見ての通り。旧製品ではただのモールドでした。このような改良で精密感が大きくアップしています。

(4)カプラーがNEM規格になった
同じアーノルドカプラーではありますが、新規製品ではNEM規格になり、簡単に取り外しが出来るようになりました。また、ボディマウントになっています。ボディマウントと言っても首振りの支点が台車のボルスター部分になるようなマウント方法なので、台車マウントのカプラーと連結して脱線するようなことはありません。また、写真にはありませんが、編成端になった場合のための貫通路の扉や端梁部取り付け用のフック、ブレーキホースなどのパーツが付属していて、リアルな編成端を再現できます。

(5)車内のインテリアが再現されるようになった
これも写真では分かり辛いのですが、新規製品では車内のインテリアが再現され、塗装までされています。これまでオープンシート車とコンパートメント車の違いがよく分かりませんでしたが、一目で区別できるようになりました。

値段は新規製品の方は実売価格で1ポンドほど値上がりしていますが、これだけ内容に差があればむしろお買い得のような気もします。ただ、私の持っている旧製品はほとんど国内に輸入されたものを買ったので、1両につき3,500円くらいはしました。今、買い直しているものは大体VAT抜きで14ポンド強、即ち1,900円程度。送料もHattonsで10両くらいまでなら普通航空小包5ポンド、書留でも8ポンド半くらいですから、最近の円高のご利益もあるとは言え、かつては随分と損な買い物をしていたような気分になります(笑)。

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海外通販の想ひ出。

こんばんは。

ちょっと前の記事でも書きましたが、最近、やっていることが買い物ばかりなので、海外からの小包がぽつぽつ到着しています。今は基本的にすべて航空小包ですから、アメリカでもヨーロッパでも注文してから一週間くらいで届きます。注文もオンラインであっという間に完了しますし、送料も国内でゆうパックや宅配便を使うより安く海外から送ることが出来ます。海外からの通販を利用するようになってもう四半世紀くらいになりますが、最初の頃から較べるとまさに隔世の感があります。

というわけで、今日はちょっと昔話などを。

一番最初に海外からの通販を利用したのは1986年か87年頃だったと思います。1985年の所謂プラザ合意後で、急激に円高が進んでドルもポンドもプラザ合意前の半分くらいになり、新聞や雑誌に「個人輸入」という言葉が初めて登場した頃です。この当時のレートだと1ドルが150円、1ポンドが250円くらいですが、今はさらに半分くらいになっていますね。

当時は、外国からモノを買うと言っても送金手段自体がロクに無い時代です。とは言え衣料品などで、代理店を通さない直接の通販を大々的に行っているようなところ(バーバリーやL.L.ビーンなど)では専用のカタログやオーダーフォームを用意してあり、フォームに注文内容とクレジットカード番号を書き込んで署名して封書で送ればOK、という状況でした。

しかし、私が取り寄せようとしていたのはそういったものではありません。ちょっとマニアックな書籍やカードゲーム、玩具などです。ちなみにカードゲームといっても最近流行のトレーディングカードみたいなやつじゃありません。伝統的なトランプやタロットカードの類です。扱っている店も書店など、個人経営の小さな会社が大半ですし、私もまだ学生でしたのでクレジットカードを持っていませんでした。

当時送金手段として利用していたのは、国際郵便為替と送金小切手です。料金の安い国際郵便為替は当時の手数料が1,000円で、ヨーロッパ方面では大抵OKでした。しかし、証書が別送になるなどの理由からアメリカの会社では受けてもらえないことがあり、そのような場合は送金小切手を組んで書留で送っていました。ちなみに、現在ではアメリカ向けの郵便為替なら証書を別送ではなく直接発行してもらえますので、注文書に同封することもできます。

送金小切手は現在でも銀行により手数料や扱い方法にかなりの差があります。例えば、その銀行に当座預金口座がないと組めないところもあるようです。が、富士銀行(当時)では手数料2,500円と額面金額を現金で支払えば誰でも小切手を組んでもらえたので、必要になるたびに大手町の本店2階にあった外国為替部まで行って作っていました。支店でも受け付けてもらえたのですが、数日待たされます。学生で暇も充分あり、通学ルートの途中でもあったので本店まで直接出かけていました。

注文する先ですが、海外の書籍・雑誌の記事や広告、日本に既に輸入された商品に印刷された会社名などを手がかりに、ある程度あたりをつけて手紙で問い合わせます。当時、池袋のサンシャインシティにミプロ(MIPRO、製品輸入促進協会)の事務所があり、個人輸入の支援活動を行っていたので、ここの資料なんかも閲覧しに行きました。

もちろん、そうやって調べて手紙を送っても、会社自体が移転や廃業していてあて先不明で戻ってきたことが何度かあります。今ではメールで簡単にやり取りできますが、当時は手紙でしかやり取りが出来ません。ちなみに、電話なんてもちろん無理です。今でも顔の見えない電話での英会話は大変苦手です。・・・顔が見えていても充分苦手ですが(笑)。

手紙に書く内容は、以下のような項目をできるだけ簡潔にまとめていました。
1.日本からの注文に応じてくれるかどうか。これに応じてくれないと話になりません。
2.欲しい商品の名前。書籍の場合は書名と出版社、複数の版がある場合は、希望するのはどのあたりの版なのかも書きます。英国の書店なんかだと、単に「不思議の国のアリス」とだけ書いたら当たり前のように19世紀の初版が出てきたりしますので要注意です。価格で上限がある場合にはその旨も書きます。
3.送付手段。ヨーロッパ方面であまり重くないときは航空小包にしてもらいましたが、それ以外の場合はほとんど船便にしていました。アメリカからで2ヶ月、ヨーロッパからだと3ヶ月以上かかっていた記憶があります。
4.送金手段。前述の通り、ほとんどの場合で「国際郵便為替で支払いたい、証書別送。無理な場合は銀行の送金小切手で送ることも可」としておきました。
5.こちらの連絡先。一応電話番号も書いておきましたが、流石に直接電話が来たことはありません(笑)。

当時はまだパソコンなど触ったこともなく、大学の入学祝いに祖父から貰ったブラザーのタイプライターでカシャカシャと上記のような手紙をしたため、IRC(国際返信切手券-UPU、万国郵便連合加盟国ならその国のエアメールの最低料金分の切手と引き換えてもらえるクーポンです)を3枚程度同封して送っていました。IRCが3枚というのは、カタログなどを送ってもらえる場合を考慮してのことです。真面目な会社だと、「返信するのにIRC2枚しか使わなかった。IRC1枚分は注文時の合計金額から差し引く」として、引いた金額を注文金額としてくるところもありました。

このような相手との商談の他にも、関税その他、わからないことがまだまだ山のようにありました。国際郵便局や横浜税関などに電話したり出向いたりして一つ一つ調べていきましたが、今から思えば訳のわからない素人の質問に関係各所の皆さん、丁寧・真面目に答えてくれたものだと思います。今更ですが、改めて御礼申し上げます。

・・・さて、なんか長くなってしまいましたね。この続きはまたいずれ日をあらためて。

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【藪 丈二さん寄稿】mCPXのソフト・スタートについて。

こんばんは。

藪 丈二さんより、過去記事のコメントにまたまた興味深い情報を頂きました。最初からスタント・モード(アイドルアップ)にした状態でスロットル・ホールドの状態からモーターを始動させると、モーターがゆっくり起動するとのことです。ギアなどに急激な力がかかるのを防ぐ目的でそうなっているようですが、私は普段飛行中にアイドルアップ状態に切り替えていたので気がつきませんでした。次回のフライトの際に確認してみようかと思います。

情報は昨夜に頂いていたのですが、今日も仕事が入っていたのでアップするのが遅くなりました。藪 丈二さん、どうもありがとうございました。



 徒骨亭さん こんにちは
mCPXのソフト・スタートについて、面白いディスカッションがありましたので投稿させてください。
 記事は、HeliFreak.comからです。題して、「Soft Start for Blade MCPX」

 このソフト・スタートに関しては、私はBlade 400 3Dの取説で、ESCに組み込まれている機能の一つだということを知ったのですが、正直、よく理解できないでいます。
 説明によれば、この機能は、特にローター・ブレードがまだ回転し始めていないような時に、モーターへのパワーを柔らかく(ゆっくりと)加えていくことによって、ギヤ・トレーン、モーター及びESCに対する潜在的なダメージの防止を意図したものです。

 最初、ESCをパワー・アップする際、ESC/モーターが、スロットル・スティック/曲線のパワーレベルに達するまで、操縦者は約15秒間待つ必要があります。

 また、最初のソフト・スタートの後、ESC/モーターが完全に0%にパワーダウンするのに約15秒、もしくはそれ以上の時間を要します。この機能は、特に、ヘリを着陸させて所要の調整を行う際など、ESCを再度アーミングしなくて済むことになり、大変便利な機能です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スレッド・スターター:
今日、或るフォーラムで、誰かがMCPXはソフト・スタートができる旨の発言をしていました。
どなたか、このソフト・スタートをどうやって行うのかを教えていただけますか。
私はこのホビーは全くの初心者で、MCPXは最初のヘリですが、今ではホバリングができます。

回答者A:
ソフト・スタートは、スロットル・ホールドを使って、アイドル・アップ・モードでヘリをスタートさせればよいだけです。
仮に貴方の送信機がDX4eだったとすれば、左トグルスイッチをダウンさせ、トレーナーボタンを3回押してソフト・スタートを開始します。

私個人としては、平坦ではない地面からの離陸をより一層難しくするので、ソフト・スタートは嫌いです。その代り、駐車場で飛ばすのであれば、如何に魅力的なテイク・オフであるかをお見せすることができます。

回答者B:
私は、ソフト・スタート“機能”が好きではありません。
ノーマル・モードで離陸し、ホバリングの際にアイドル・アップに切り替えます。
或いは、ノーマル・モードでスプール・アップし始め、アイドル・アップに切り替えて離陸することもできます。

回答者C:
スロットル・ホールドでスタートする必要はありません。ただコレクティブ・スティックを一番下にして、アイドル・アップスイッチを入れさえすればソフト・スタートします。

数人の方が既に述べたとおり、私もソフト・スタートは好きではありません。ヘリがひっくりかえるのを防ぐため、しばしば、サイクリック・コントロール操作しなければならなくなります。
私はスロットルをミッド位置まで上げ、それからアイドル・アップスイッチを入れるようにしています。

回答者D:
私は常に、スプール・アップしたらアイドル・アップで離陸させます。この方法は、ノーマル・モードで離陸させるよりももっと満足のいく方法であることに気付いています。

ヘリは地上でより安定していますし、ノーマル・モードでのスタートで、しばしばヘリをひっくり返してしまうのに対し、ソフト・スタートは、メイン・ブレードが突然回転しだすのを防止し、ヘリを動かしたり、ひっくり返えさせません。

通常、コレクティブ・スティックをミッド位置に持っていき、スロットル・ホールドをオフにして離陸させますが、離陸まではサイクリック・インプットを必要とせず、ヘリはメイン・ブレードとテール・ローターを回転させつつ、地上に留まっています。

一つの実験として、ネガティブ・ピッチ一杯にした時とポジティブ・ピッチ一杯にした時にスロットル・ホールドをリリースしてみたことがあります。
前者のケースでは、ネガティブ・ピッチのためにヘリは地上に糊づけされたようになりますが、おそらくモデルの機械部分にひずみを加えることにもなるので、あまりそのようなことはしません。

ポジティブ・ピッチでスロットル・ホールドをオフにしますと、オート離陸の形になりますから十分な準備をしていなければなりません。

結局のところ、どのようにヘリを離陸させるかは、人それぞれの好みであり、mCPXの離陸法の良し悪しはないものと考えています。また、アイドル・アップ離陸法が他のサイズのモデルにとって正しい方法だと言っているのではありません。

回答者E:
私もソフト・スタートは好きではありませんでした。正直なところ、このソフト・スタートはこの目的のために設計されたものとは思っていません。“ユーザーエラー”で瞬時に重要物を不能にしないような方策、或いはユーザーが間違ったフライト・モードを選択した時など、ユーザーにリアクション時間を与えるような、そんな方策だと思うのです。

以下省略します。

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虹の彼方に。

こんばんは。

昨日(4日)、女房も仕事が休みだったので子供を連れて車で出かけました。・・・が、ご存知のように生憎の雨模様です。取り敢えず家を出たものの、雨では行楽地までワザワザ出掛ける気にならず、近所のファミレスだのショッピングセンターだのでウダウダと時間を潰した挙句、ふと思いついて今話題の三井アウトレットパーク木更津まで遠征してみることにしました。

遠征といっても、自宅から現地までは一般道を走っても1時間弱で着く距離です。例の大駐車場に入るまでに30分くらいはかかりましが、一応は想定内の渋滞で現地に到着することが出来ました。

しかし。何なんだここは。アウトレットモールのブームも最早下火というのは三井さん自身が認識しているのでしょうが、駐車場といい建物といい、想像以上のチープさです。何と言うか、最初から腰が引けていると言うか・・・いざとなったらさっさと見切りをつけて更地に戻せるようにしてあるかに見えます。

その関係か、トイレの数が来場者数に較べて圧倒的に足りません。一応は仮設トイレを駐車場の隅などに増設してあるのですが、焼け石に水。女性用トイレの長蛇の列は行楽地ではよく見る光景ですが、まさか男子用トイレで小用をするのに20分並ぶとは思いませんでした。

フードコートも座席数が圧倒的に不足しています。アウトレットパーク自体が何も無い場所に作られていますので、周辺で食事を取る場所もありません。あらかじめ弁当持参で来るか、運良くフードコートの空き席を確保できない限り、腹が減ったら現地を去るしかありません。恐らく、今回の連休中、やってきたもののトイレとフードコートの惨状にあきれて踵を返した方は相当数いるんじゃないかと思います。

というわけで、我が家も1時間経たないうちに早々に引き揚げることにしました。で、アウトレットパークの駐車場を出たあたりで雲が切れて日が差し始めたのですが、ここで思いもかけない素晴らしいものを見ることが出来ました。

何と、夕日を受けて見事な虹が出現。慌てて車を道端に寄せてスマホで撮影したのですが、写真に撮ると色褪せてしまってうまく写りません。実物はもっとくっきり、鮮やかに出現しています。また、これらの写真を撮る直前が最も綺麗な状態で、上の方まで鮮明な完全な半円形になっていて、外虹まではっきり見えていました。

虹の彼方に-その1

虹の彼方に-その2

やっぱりこれに合うのはこの曲ですね。「Somewhere Over the Rainbow

この後、車を出したのですが、この道路沿いに多数の車が停車していて、皆で虹をみていました。

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英国型、ちまちま増備。

こんばんは。

ここ2週間ばかりブログの更新をサボってしまいました。仕事が結構忙しいのもあるんですが、それにも増して趣味方面ではスランプ気味。ヘリを飛ばす気力もありません。さりとて、鉄道模型のキット制作の意欲も湧かず、ただ通販などでちまちまと鉄道模型が増えていくばかりです。買い物ばかりしているのは、あまり良くない傾向ではあるんですが。

というわけで、最近また増えた英国型のNゲージをご紹介。

Dapol Mk3 客車-バッファ付き

まずは練馬のメディカルアートさんで購入してきたMark 3客車です。以前ご紹介したのはHST用のMark 3客車でしたが、今回のは一般の機関車牽引用、バッファつきMark 3客車です。バッファつきの客車なら既にGraham Farishの製品があるということで、Dapolの製品には手を出さないつもりでしたが、やはりその出来の良さから結局は購入してしまいました。FO(1等車)が2両、TSO(2等車)が4両です。これで、Graham Farishの旧製品のMark 3客車とは訣別する事になります。

以前ご紹介した、同じDapol製のDVTを連結してみました。

Dapol Mk3 客車と DVT

やっぱり同じ会社の製品同士だとしっくりきますね。塗装の色調にも差がありません。これらのMark 3客車やDVTを使った編成には、次のようなものがあります。

BG(NHA)-FO-FO-RFB-TSO-TSO-TSO-TSO-TSO

これは、80年代のWCML(西海岸本線、ロンドン・ユーストン駅-グラスゴー間)の特急列車の典型的な編成です。右方向がグラスゴー、左方向がロンドン・ユーストン駅になります。RFBはRestaurant First Buffet(1等ビュッフェ)、BGはBrake Gangwayed(緩急車、車掌車)です。NHAとは時速110マイルでの走行が可能な改造が施されたBGで、もっぱらこのような特急列車の車掌車として利用されていました。模型としてはGraham Farishから出ていて、私も1両持っていますが、古いタイプの製品でDapolの客車と連結するとかなり違和感があります。牽引機関車はClass 86またはClass 87電気機関車です。もちろん進行方向の一番前に着いています。

1988年夏以降、Class 90電気機関車とMark 3 DVTが登場すると、編成は以下のようになります。基本的に94年の分割民営化後も同様の編成です。

DVT-FO-FO-RFM-TSO-TSO-TSO-TSO-TSO

RFBはClass 90の登場直前にRFM(Restaurant First Modular、1等食堂車?)に改造されています。また、進行方向を問わずClass 90電気機関車は右、すなわちグラスゴー方向の先頭に付きます。以前書いた通り、最初はDVTとセットで使えるのはClass 90機関車だけでしたが、後にClass 86、Class 87機関車も改造されてDVTとセットで使えるようになりました。

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プロフィール

徒骨亭主人

Author:徒骨亭主人
「むだぼねていしゅじん」です。「とこつ」ではありません。
主な関心事は電子工作、鉄道模型、空モノラジコン。その他、オーディオ、銀塩カメラ、クラシック音楽、映画などなど・・・何のことはない。どれも皆、昔ながらのオヤジ趣味ですな。最近は13年11月から始めた山歩きに熱中しております。
女房に頭の上がらない、小学生の息子を持つ父親です。

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