三頭山の雪。
こんばんは。
昨日28日ですが、先週来の二度の降雪でそこそこ雪が残っていると言われる三頭山(1,531m)に登ってきました。秋からの登山では先月登った川苔山を抜いて一番高い山になりますね。雪と言っても東京都内ですから20~30cm程度と雪国のそれとは比べ物になりませんが、雪の登山道は未経験なので偵察がてら行ってみることにしました。この山の南東麓には「東京都檜原都民の森」という自然公園があり、ここのビジターセンターである「森林館」から無雪期には往復3時間ほどで山頂まで行くことができます。初めての雪道ですから無理をせず、難しいようでしたら即引き返すと言うことでこのルートを使ってみることにしました。
ただ、都民の森までの交通手段がありません。通常期ならばJR五日市線の武蔵五日市駅から檜原村(島嶼部を除くと東京都唯一の村です)最奥部の数馬(かずま)までバスで行き、ここから無料のシャトルバスが出ているのですが、12月から2月までは運休となっています。車で行ってもいいのですが、積雪が予想されるのでバスで数馬まで行って歩くことにしました。徒歩だと1時間ほどかかります。
今回、女房と子供は前日金曜日に日帰りでガーラ湯沢までスキーに行っていたので、家においてきました。女房は土曜日も休みであったのですが、スキー場に行く際の息子の提案「パパも一緒に連れて行こうよ~。」に対して女房は「滑れないのが一緒にいると足手まといだから連れいていかない。」とすげなく却下、平日に出かけてしまいました。確かに私は生まれてこのかたスキーをやったことがありません。学生時代などは『私をスキーに連れてって』の頃ですから逆に斜に構えて「スキー?そんな軟派なモンやれるかよッ」と突っ張っていたのですが、人間、やれるときにやっとかないと後で後悔しますな(笑)。とりあえず、女房への報復で私一人で都民の森まで出かけました。
※追記:女房と子供は前日のスキーで疲れきって「行くんだったら一人で行けば~?」状態ですから全然報復になっていないですね(笑)。
今回はいつも使っている始発の快速より15分ほど早い各駅停車の始発で出かけます。御茶ノ水で中央線の下り各駅停車に乗り換え、さらに立川で五日市線の武蔵五日市行きに乗り換えます。いつもの始発の快速だと、ギリギリでこの武蔵五日市行きに間に合わないようです。

武蔵五日市駅には6時59分に到着しました。数馬行きのバスは7時18分発ですので、20分ほどバス停で待ちます。並んでいる客は15人くらいですが、10人ほど山歩き姿の人がいます。やっぱり好きな人は好きなんですね・・・ってお前もだろ、と言われそうですが(笑)。
私の後ろに並んでいた二人連れがどうやらこれから雪山歩きの練習をやるらしく、一人は冬山のベテラン、もうひとりは始めたばかりの初級者という感じの会話をしています。冬山用山道具のあれとこれは揃えたか、靴は何を買ったか、などなどです。聞くとはなしに耳に入ってくる会話を聞いていると、私がこれから雪のある山に向かうのはとんでもなく無謀なことのように思えてきました。まあ、無理そうなら引き返すつもりで来てはいますが・・・。程なくしてバスがやってきたので乗り込みます。

こちらは終点の数馬のバス停です。数馬までは1時間ちょっとかかりますが、山支度をしていた人々は途中で一人、また一人と降車していき、数馬で降りたのは3人だけでした。私と、先程後ろで話をしていたベテランと初級者の方の二人連れです。ザックを背負いなおして出発しようとしていると、ベテランのほうの方が話しかけてきました。
「三頭山までですか?」
「はい。でも、雪の積もっているところは初めてなんで、難しそうだったら引き返すつもりなんですけどね。」
「いや、これくらいなら大丈夫ですよ。アイゼンはお持ちですか?」
「軽アイゼンなら携帯してます。」
などとちょっと会話をしてからそれぞれ出発しました。

山間で日が当たりませんからかなり冷え込んでいます。気温はわかりませんが氷点下なのは間違いないと思います。数馬のずっと手前、もっと標高の低いところの道路わきにあった気温表示はマイナス1度になっていました。

数馬のバス停から旅館が数軒並んだ坂道を登り切ると奥多摩周遊道路にでます。この道路は元は有料道路で、この数馬から山を越えて小河内ダムのダム湖である奥多摩湖畔まで続いています。入り口のゲートは朝の5時には開くはずなのですが、この日は閉じていました。後で知ったのですが、この日は路面凍結で終日通行止めになっていたようです。車で来なくて正解でした。
ちなみに、先程の二人連れの方たちは途中でアイゼンの付け方の練習でもしているのか、姿が見えなくなりました。
※追記:後で気がついたんですが、奥多摩周遊道路をショートカットする登山道が別にあるんですね。「バスが運休ならそのまま歩く」ということしか頭になかったので、登山口の入り口にも気がつきませんでした。車両通行止めで眺めもよかったので結果オーライでしたが。

目指す三頭山の姿が見えてきました。画面中央奥の山が三頭山です。

ゲートが閉じられているので一般の車は登ってきません。ただ、除雪車や凍結防止剤の散布車など、作業用の車両が数台走っていきました。車の通らない道路を歩いて標高を上げていきます。

歩いているのは私一人です。静かですね。時々風が吹いて枝に積もったパウダースノーが雪煙になって降りかかってきます。

1時間ほど歩いて午前9時30分頃、ようやく都民の森に到着しました。結構体が温まったので、一番外側に来ていたウィンドブレーカーを脱いでザックにしまいました。もともとその下には速乾性下着、長袖Tシャツ、薄いフリース素材の山シャツしか着ていませんのでかなり薄着です。その薄着のところをさらに襟の部分を開いて熱を逃がします。ネックウォーマーはしていません。グローブも着けずに素手のままです。気温はマイナス2度くらいかな・・・と思っていたのですが、帰ってきてから都民の森の公式サイトを見て仰天しました。28日午前9時現在の現地の気温はマイナス7度になっています。都民の森は本日から休館ですから今現在でも28日の表示のままですね。知らぬが仏、再びこの場所に帰ってくるまでほぼこの格好でした(笑)。
昨日28日ですが、先週来の二度の降雪でそこそこ雪が残っていると言われる三頭山(1,531m)に登ってきました。秋からの登山では先月登った川苔山を抜いて一番高い山になりますね。雪と言っても東京都内ですから20~30cm程度と雪国のそれとは比べ物になりませんが、雪の登山道は未経験なので偵察がてら行ってみることにしました。この山の南東麓には「東京都檜原都民の森」という自然公園があり、ここのビジターセンターである「森林館」から無雪期には往復3時間ほどで山頂まで行くことができます。初めての雪道ですから無理をせず、難しいようでしたら即引き返すと言うことでこのルートを使ってみることにしました。
ただ、都民の森までの交通手段がありません。通常期ならばJR五日市線の武蔵五日市駅から檜原村(島嶼部を除くと東京都唯一の村です)最奥部の数馬(かずま)までバスで行き、ここから無料のシャトルバスが出ているのですが、12月から2月までは運休となっています。車で行ってもいいのですが、積雪が予想されるのでバスで数馬まで行って歩くことにしました。徒歩だと1時間ほどかかります。
今回、女房と子供は前日金曜日に日帰りでガーラ湯沢までスキーに行っていたので、家においてきました。女房は土曜日も休みであったのですが、スキー場に行く際の息子の提案「パパも一緒に連れて行こうよ~。」に対して女房は「滑れないのが一緒にいると足手まといだから連れいていかない。」とすげなく却下、平日に出かけてしまいました。確かに私は生まれてこのかたスキーをやったことがありません。学生時代などは『私をスキーに連れてって』の頃ですから逆に斜に構えて「スキー?そんな軟派なモンやれるかよッ」と突っ張っていたのですが、人間、やれるときにやっとかないと後で後悔しますな(笑)。とりあえず、女房への報復で私一人で都民の森まで出かけました。
※追記:女房と子供は前日のスキーで疲れきって「行くんだったら一人で行けば~?」状態ですから全然報復になっていないですね(笑)。
今回はいつも使っている始発の快速より15分ほど早い各駅停車の始発で出かけます。御茶ノ水で中央線の下り各駅停車に乗り換え、さらに立川で五日市線の武蔵五日市行きに乗り換えます。いつもの始発の快速だと、ギリギリでこの武蔵五日市行きに間に合わないようです。

武蔵五日市駅には6時59分に到着しました。数馬行きのバスは7時18分発ですので、20分ほどバス停で待ちます。並んでいる客は15人くらいですが、10人ほど山歩き姿の人がいます。やっぱり好きな人は好きなんですね・・・ってお前もだろ、と言われそうですが(笑)。
私の後ろに並んでいた二人連れがどうやらこれから雪山歩きの練習をやるらしく、一人は冬山のベテラン、もうひとりは始めたばかりの初級者という感じの会話をしています。冬山用山道具のあれとこれは揃えたか、靴は何を買ったか、などなどです。聞くとはなしに耳に入ってくる会話を聞いていると、私がこれから雪のある山に向かうのはとんでもなく無謀なことのように思えてきました。まあ、無理そうなら引き返すつもりで来てはいますが・・・。程なくしてバスがやってきたので乗り込みます。

こちらは終点の数馬のバス停です。数馬までは1時間ちょっとかかりますが、山支度をしていた人々は途中で一人、また一人と降車していき、数馬で降りたのは3人だけでした。私と、先程後ろで話をしていたベテランと初級者の方の二人連れです。ザックを背負いなおして出発しようとしていると、ベテランのほうの方が話しかけてきました。
「三頭山までですか?」
「はい。でも、雪の積もっているところは初めてなんで、難しそうだったら引き返すつもりなんですけどね。」
「いや、これくらいなら大丈夫ですよ。アイゼンはお持ちですか?」
「軽アイゼンなら携帯してます。」
などとちょっと会話をしてからそれぞれ出発しました。

山間で日が当たりませんからかなり冷え込んでいます。気温はわかりませんが氷点下なのは間違いないと思います。数馬のずっと手前、もっと標高の低いところの道路わきにあった気温表示はマイナス1度になっていました。

数馬のバス停から旅館が数軒並んだ坂道を登り切ると奥多摩周遊道路にでます。この道路は元は有料道路で、この数馬から山を越えて小河内ダムのダム湖である奥多摩湖畔まで続いています。入り口のゲートは朝の5時には開くはずなのですが、この日は閉じていました。後で知ったのですが、この日は路面凍結で終日通行止めになっていたようです。車で来なくて正解でした。
ちなみに、先程の二人連れの方たちは途中でアイゼンの付け方の練習でもしているのか、姿が見えなくなりました。
※追記:後で気がついたんですが、奥多摩周遊道路をショートカットする登山道が別にあるんですね。「バスが運休ならそのまま歩く」ということしか頭になかったので、登山口の入り口にも気がつきませんでした。車両通行止めで眺めもよかったので結果オーライでしたが。

目指す三頭山の姿が見えてきました。画面中央奥の山が三頭山です。

ゲートが閉じられているので一般の車は登ってきません。ただ、除雪車や凍結防止剤の散布車など、作業用の車両が数台走っていきました。車の通らない道路を歩いて標高を上げていきます。

歩いているのは私一人です。静かですね。時々風が吹いて枝に積もったパウダースノーが雪煙になって降りかかってきます。

1時間ほど歩いて午前9時30分頃、ようやく都民の森に到着しました。結構体が温まったので、一番外側に来ていたウィンドブレーカーを脱いでザックにしまいました。もともとその下には速乾性下着、長袖Tシャツ、薄いフリース素材の山シャツしか着ていませんのでかなり薄着です。その薄着のところをさらに襟の部分を開いて熱を逃がします。ネックウォーマーはしていません。グローブも着けずに素手のままです。気温はマイナス2度くらいかな・・・と思っていたのですが、帰ってきてから都民の森の公式サイトを見て仰天しました。28日午前9時現在の現地の気温はマイナス7度になっています。都民の森は本日から休館ですから今現在でも28日の表示のままですね。知らぬが仏、再びこの場所に帰ってくるまでほぼこの格好でした(笑)。
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