花の坪山、イワカガミが盛り。
おはようございます。
遅れを取り戻すため、前記事に続いて連投する心算で先週末の土曜日には今回の記事の大半を書き上げていたのですが・・・日曜日の山行、その後の週明けの忙しさでなかなか最後まで書き上げることが出来ず、結局木曜日の朝になってしまいました。予定では週半ばにはその次のゴールデンウィーク中の小ネタまで書き進んでいるはずでしたが(笑)。
さて、今回の記事で目指すのは花の名所として有名な「坪山」。上野原駅から鶴川沿いに鶴峠・松姫峠に向かうバスに乗り、鶴峠の手前、西原集落の西にある標高1,102mの低山です。この界隈の山々は殆ど登っていますが、未だに未踏だったので以前から山行を考えていました。
こちらは山頂近くに岩場が多く、春にはミツバツツジ・ヒカゲツツジ・イワウチワ・イワカガミなどが多く見られることで知られています。ただ、ヤマレコなどで調べてみると分かりますが、登山者が4月頃に極端に集中していて、ヒカゲツツジの盛期には渋滞が起こるくらい混みあうとか。さすがにそういう時期に行く気にはなりませんが、だからと言って花が全くない冬場などに歩くのも悔しい面があります(笑)。そこで、花のうち盛期がずれているイワカガミに目標を絞ることにしました。イワカガミは盛期が4月末から5月初旬のようなので、他の花のピークが終わってから見に行くことができます。でも、北アルプスでは6月から7月がピークのイワカガミ、この時期にピークになるのは低山ならではですね。そういうわけで、早くからゴールデンウィークの最初の3連休に出かけるつもりで計画していました。
この3連休、運よく出勤などにはならなかったのですが、連休開始直後は生憎のお天気。天気がよいのは連休最後の5月1日とということなので、5月1日日曜日の朝、いつもの始発電車に乗って出かけました。
御茶ノ水で中央線の各駅停車に乗り換え、さらに八王子で6時35分発の各駅停車松本行きに乗り換え。午前7時前、上野原駅に到着です。

駅にはいつもの上野原トレッキングのポスター。左下に今回向かう坪山の名前が見えます。この界隈、未踏なのは八重山・聖武連山くらいになってきました。

南には名倉金剛山から連なる山々が見えています。画面中央、一番高いところが4月16日に藤野園芸ランド遊歩道を歩いたときに手前まで行った鶴島金剛山です。

駅前にはいつもの手作り登山ガイドのコーナー。案内所の名物おじさんの姿も見えます。鶴峠へ行くバスは8時10分発ですから、1時間以上も前に到着している徒骨亭です。当然、まだ誰も来ていませんから、行列一番乗りになりました。バスが出るまで退屈なので、名物おじさんとしばらく立ち話。
「今日はどちらまで?」
「坪山です。」
「ええと、坪山はミツバツツジ、ヒカゲツツジ、イワウチワはほぼ終わり。イワカガミが見頃です。」
「良かった。実は今回はイワカガミが目的なんですよ。」
「今年は去年より見事ですよ。ただ・・・」
おじさんの表情がちょっと曇ります。
「今年はイワウチワがあまりよくなかった。葉が小さく、花の数も少ないんですよ。たぶん気候のせいだと思いますが・・・」
「が?」
「持って行かれているわけじゃないと思います。」
おじさん曰く、坪山のように登山口に駐車場のある山は要注意だそうです。確かに、人が少なくなった時間を狙って盗掘して下山、そのまま車に積んでしまえば分かりませんよね。そういうことがないように用心はしているとの事ですが、カタクリを始め、持って行ってしまう人がいるのは困ったものです。
そうこうしているうちに行列に人が並び始め、8時前にはかなりの人数になりました。全員が坪山ではないでしょうが、相変らず人気のバス路線です。この日、結局バスは2台出ました。私はもちろん1台目に乗っていたんですが、途中で人が乗り降りしている間に臨時便のほうの2台目に抜かれてしまいました。

9時過ぎ、坪山への登山口である八ツ田(はった)バス停に到着。増発便のバスを含め、30名弱の登山者が降りたようです。
坪山への登山口は幾つかありますが、坪山のある尾根の最先端の阿寺沢入口バス停からのルートは崩壊気味らしく、今年度版の「山と高原地図」では破線ルートになってしまいました。阿寺沢入口ルートのちょっと先には、学校前バス停から蕎麦で有名なびりゅう館を通って坪山に向かうルートもあります。このルートは阿寺沢バス停からのルートに途中で合流しますが、尾根通しで歩くのを常とする私は当初、ここから登るつもりでいました。
しかし。調べてみるとこのルートで見られるのはヒカゲツツジ・ミツバツツジばかりで、イワカガミはさらに先の八ツ田バス停から取り付く「西尾根」でしか見られないとのこと。多くの方はそちらから登って学校前バス停へ下山、お蕎麦を食べてから上野原に帰るそうです。私は坪山からは西方向、牛ノ寝通りと権現山を結ぶ尾根筋に出るつもりでいましたから、今回は若干中途半端な場所からの取り付きになりますが、西尾根から坪山に登り、その後西原峠に抜けることにしました。

バス停の前の鶴川を渡り、右手に進みます。

100mほど先にトイレがあります。西尾根には八ツ田バス停の一つ先の御岳神社前バス停からも登れますが、トイレがあるのはこちらだけ。殆どの方が八ツ田バス停で下車するようです。4月中はこのトイレにも長い行列ができるとか。

トイレ手前の広場で身支度を整え、9時15分、登山開始です。
今回のルートとタイムの詳細もヤマレコに登録してあります。そちらも併せてご覧ください。
遅れを取り戻すため、前記事に続いて連投する心算で先週末の土曜日には今回の記事の大半を書き上げていたのですが・・・日曜日の山行、その後の週明けの忙しさでなかなか最後まで書き上げることが出来ず、結局木曜日の朝になってしまいました。予定では週半ばにはその次のゴールデンウィーク中の小ネタまで書き進んでいるはずでしたが(笑)。
さて、今回の記事で目指すのは花の名所として有名な「坪山」。上野原駅から鶴川沿いに鶴峠・松姫峠に向かうバスに乗り、鶴峠の手前、西原集落の西にある標高1,102mの低山です。この界隈の山々は殆ど登っていますが、未だに未踏だったので以前から山行を考えていました。
こちらは山頂近くに岩場が多く、春にはミツバツツジ・ヒカゲツツジ・イワウチワ・イワカガミなどが多く見られることで知られています。ただ、ヤマレコなどで調べてみると分かりますが、登山者が4月頃に極端に集中していて、ヒカゲツツジの盛期には渋滞が起こるくらい混みあうとか。さすがにそういう時期に行く気にはなりませんが、だからと言って花が全くない冬場などに歩くのも悔しい面があります(笑)。そこで、花のうち盛期がずれているイワカガミに目標を絞ることにしました。イワカガミは盛期が4月末から5月初旬のようなので、他の花のピークが終わってから見に行くことができます。でも、北アルプスでは6月から7月がピークのイワカガミ、この時期にピークになるのは低山ならではですね。そういうわけで、早くからゴールデンウィークの最初の3連休に出かけるつもりで計画していました。
この3連休、運よく出勤などにはならなかったのですが、連休開始直後は生憎のお天気。天気がよいのは連休最後の5月1日とということなので、5月1日日曜日の朝、いつもの始発電車に乗って出かけました。
御茶ノ水で中央線の各駅停車に乗り換え、さらに八王子で6時35分発の各駅停車松本行きに乗り換え。午前7時前、上野原駅に到着です。

駅にはいつもの上野原トレッキングのポスター。左下に今回向かう坪山の名前が見えます。この界隈、未踏なのは八重山・聖武連山くらいになってきました。

南には名倉金剛山から連なる山々が見えています。画面中央、一番高いところが4月16日に藤野園芸ランド遊歩道を歩いたときに手前まで行った鶴島金剛山です。

駅前にはいつもの手作り登山ガイドのコーナー。案内所の名物おじさんの姿も見えます。鶴峠へ行くバスは8時10分発ですから、1時間以上も前に到着している徒骨亭です。当然、まだ誰も来ていませんから、行列一番乗りになりました。バスが出るまで退屈なので、名物おじさんとしばらく立ち話。
「今日はどちらまで?」
「坪山です。」
「ええと、坪山はミツバツツジ、ヒカゲツツジ、イワウチワはほぼ終わり。イワカガミが見頃です。」
「良かった。実は今回はイワカガミが目的なんですよ。」
「今年は去年より見事ですよ。ただ・・・」
おじさんの表情がちょっと曇ります。
「今年はイワウチワがあまりよくなかった。葉が小さく、花の数も少ないんですよ。たぶん気候のせいだと思いますが・・・」
「が?」
「持って行かれているわけじゃないと思います。」
おじさん曰く、坪山のように登山口に駐車場のある山は要注意だそうです。確かに、人が少なくなった時間を狙って盗掘して下山、そのまま車に積んでしまえば分かりませんよね。そういうことがないように用心はしているとの事ですが、カタクリを始め、持って行ってしまう人がいるのは困ったものです。
そうこうしているうちに行列に人が並び始め、8時前にはかなりの人数になりました。全員が坪山ではないでしょうが、相変らず人気のバス路線です。この日、結局バスは2台出ました。私はもちろん1台目に乗っていたんですが、途中で人が乗り降りしている間に臨時便のほうの2台目に抜かれてしまいました。

9時過ぎ、坪山への登山口である八ツ田(はった)バス停に到着。増発便のバスを含め、30名弱の登山者が降りたようです。
坪山への登山口は幾つかありますが、坪山のある尾根の最先端の阿寺沢入口バス停からのルートは崩壊気味らしく、今年度版の「山と高原地図」では破線ルートになってしまいました。阿寺沢入口ルートのちょっと先には、学校前バス停から蕎麦で有名なびりゅう館を通って坪山に向かうルートもあります。このルートは阿寺沢バス停からのルートに途中で合流しますが、尾根通しで歩くのを常とする私は当初、ここから登るつもりでいました。
しかし。調べてみるとこのルートで見られるのはヒカゲツツジ・ミツバツツジばかりで、イワカガミはさらに先の八ツ田バス停から取り付く「西尾根」でしか見られないとのこと。多くの方はそちらから登って学校前バス停へ下山、お蕎麦を食べてから上野原に帰るそうです。私は坪山からは西方向、牛ノ寝通りと権現山を結ぶ尾根筋に出るつもりでいましたから、今回は若干中途半端な場所からの取り付きになりますが、西尾根から坪山に登り、その後西原峠に抜けることにしました。

バス停の前の鶴川を渡り、右手に進みます。

100mほど先にトイレがあります。西尾根には八ツ田バス停の一つ先の御岳神社前バス停からも登れますが、トイレがあるのはこちらだけ。殆どの方が八ツ田バス停で下車するようです。4月中はこのトイレにも長い行列ができるとか。

トイレ手前の広場で身支度を整え、9時15分、登山開始です。
今回のルートとタイムの詳細もヤマレコに登録してあります。そちらも併せてご覧ください。
スポンサーサイト