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民間航空発祥の地。

こんばんは。

ゴールデンウィークも終わりましたが、私は連休の間、殆んど子供のお守りをして過ごしていました。女房も連日仕事であったため、子供を連れて近場をフラフラする毎日です。連休最終日は市内の海浜地区の埋立地にある公園に行ってきました。

現在、千葉市の東京湾岸の埋立地は美浜区という独立した区になっていますが、このあたりにはかつて総延長19kmにおよぶ青松白砂の海岸線が続いており、東京から日帰りできる手軽なリゾート地として別荘などが立ち並んでいたそうです。また、海は遠浅で、干潮の際には沖合い数キロまでもが干上がる広大な干潟になっていました。現在ではこの干潟が埋め立てられて住宅地となっており、今回訪れた公園はこの埋立地の突端にあります。公園の海際には人工海浜が作られていて一応遊泳可能ですが・・・以前に較べると格段に綺麗になった東京湾とは言え、ちょっと泳ぐ気にはなりませんね。私が高校生の頃はよく「アカエイ大量発生のため遊泳禁止」などというあまり気持ちの良くない看板が良く出ていましたし。どうもアカエイというと子供の頃観たゴジラシリーズの怪獣「ヘドラ」の飛行形態を連想します(笑)。

さて、この公園にはこのような施設があります。

Inage Civil Aviation Commemoration Center

稲毛民間航空記念館」です。何故このような埋立地にこのような記念館が?と思われるでしょうが、その答えは館内にあります。

Inage - The Birthplace of Civil Aviation of Japan

日本における航空機の歴史は、ライト兄弟の初飛行から7年後の1910(明治43)年、東京の代々木練兵場における徳川・日野両大尉の飛行から始まるのは有名な話ですが、このとき使われた機体はヨーロッパからの輸入品でした。当時、既に国産機体の研究が軍や民間で進められていましたが、元海軍の技師であった奈良原三次が翌1911(明治44)年5月に私費を投じて国産機を完成させ、初飛行に成功します。陸軍の初の国産機「会式一号機」の初飛行は5ヵ月後の10月ですから、軍用機より先に民間機が作られていたわけです。

奈良原は当初、陸軍の飛行場が作られていた所沢で飛行テストなどを行っていましたが、軍の飛行機の訓練が盛んになるにつれ、民間人の飛行には制約が多くなってきます。自由に使える飛行場を探していた奈良原が目をつけたのが、干潮時には広大な干潟となるこのあたりの海岸でした。かくして1912(明治45)年5月、千葉市稲毛の海岸に格納庫が作られ、初の民間飛行場となります。
※追記:厳密には当時はまだ千葉は市制を施行しておらず、千葉町でした(1921年市制施行)。また、このあたりは千葉町に隣接していて後に合併する検見川町に属していました。

そのような由来から、この民間航空記念館という施設が作られているわけです。もっとも、展示品は大したことがありません(笑)。以下、簡単にご紹介します。

Old Airplane

奈良原三次が稲毛海岸で飛ばしていた奈良原式4号機「鳳号」のレプリカです。ええと、うろ覚えですが実機としての飛行能力はなかったはずです。すなわち実物大の復元模型、ということですね。この記念館、実はこの模型が作られたために収容する施設が必要となって設立された・・・らしいです(笑)。

Inage Mudflat Diorama

当時の飛行場の再現ジオラマです。左半分は満潮時の海水の水位を示しています。静止画なのでわかりませんが、右側の干潟上に置かれた飛行機の模型は、ボタンを押すと干潟上を楕円形にぐるぐる走り回ります。

YS-11 Model

ご存知、YS-11ですね。日本の国産民間航空機の歴史ということで、航研機神風号など、軍用機以外で歴史に名を残す機体の模型が置いてあります。もっとも、神風号は軍の偵察機の払い下げ機体ですが。

Pencil Rocket

ペンシルロケットです。何でこんなものまで?と思われるでしょうが、糸川英夫博士によるペンシルロケットの基礎実験が行われたのは、現在の千葉大学の場所にあった東京大学生産技術研究所でした。秋田の海岸で打ち上げられるようになったのは、この基礎実験の後になります。どうも、同じ千葉つながりでペンシルロケットを置いてあるようです。実際に使った機体にしては新しすぎ、綺麗過ぎなので、恐らくこれも「実物大模型」なのでしょう(笑)。

展示品はこれくらいです。まあ、取り立てて遠方から見に来るほどのものではありません。

この後、公園内の芝生上で童友社・Spider を4フライト(うち1フライトは子供が飛ばしました)ほど練習しました。例の自動フリップ機能ですが、確かに回ってくれます。但し、油断するとフリップと同時に2mほど高度が下がってしまいます。うまい具合に回ると高度があまり下がらないようなので、これも練習が必要なようです。それと、バッテリーが満充電に近い状態でないとうまく回ってくれません。何れにせよ、あまり簡単には出来ないようですね。

帰ってくる途中に、記念館のある海浜公園から3kmほど内陸の、かつての海岸線に近いところの別の公園に立ち寄りました。ここにはこんなものがあります。

Monument of Birthplace of Civil Aviation

民間航空発祥の地のモニュメントです。このあたりが、実際に飛行場として使われていた場所になります。日本初の民間飛行場も1917(大正6)年、台風に伴う高潮で格納庫が倒壊し、この場所での活動に終止符を打ったそうです。

NUS7 Steam Loco

この公園にはこんなものまで置いてあります。かつて川崎製鉄(現JFEスチール)千葉製鉄所で使用されていた機関車、「NUS7」です。形式名が国鉄のものと違うのは、民間所有の機関車だからですね。実はこの機関車、子供のジャングルジム状態となっており、5~6人の子供が常時よじ登っていたので撮影するのが大変でした。この写真も、機関車の向こう側などに子供たちが移った一瞬の隙を突いて撮影しましたが、よく見ると運転席に一人残っているのがわかります(笑)。
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ジャンル : 趣味・実用

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No title

ここは家から自転車で行けるんです。

Re: No title

onlooker7921さん、こんばんは。
お久しぶりです。

私も普段は車で移動していますが、仮に自転車で行くとすると20分くらいの距離だと思います。onlooker7921さんが東京近郊にお住まいなのは存じ上げていましたが、随分とお近くの方だったんですね。

このところ諸般の事情でヘリの飛行もままならない日々が続いていますが、夜中は比較的自由に使えるので、昨年買って塩漬けにしてある250クラスヘリの組立をそろそろ始めようかと思っています。組み立てててもテスト飛行までが大変になりそうですが。
プロフィール

徒骨亭主人

Author:徒骨亭主人
「むだぼねていしゅじん」です。「とこつ」ではありません。
主な関心事は電子工作、鉄道模型、空モノラジコン。その他、オーディオ、銀塩カメラ、クラシック音楽、映画などなど・・・何のことはない。どれも皆、昔ながらのオヤジ趣味ですな。最近は13年11月から始めた山歩きに熱中しております。
女房に頭の上がらない、小学生の息子を持つ父親です。

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