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懐かしのラジオ・キット。

こんばんは。

最近、諸般の事情でラジコン関係の活動が停滞していますが、話題不足を補うためにこれまで一度もエントリーのない「電子工作」ジャンルの話題をひとつ。

私は鉄道模型・ラジコンなどを問わず、模型屋さんめぐりが好きなもんですから結構遠いところでも直接出かけてしまうことが多いです。千葉県内だと銚子・佐原・館山などの数店を除いてほぼ全店、東京都の東半分、埼玉県の南東部、茨城県南部も大体まわっているように思います。それ以外の地域と栃木・群馬・神奈川方面はまだまだ行ったことのないお店が多いですが。あとは女房の実家に近い岐阜県内のお店の2/3、愛知県内のお店の1/3くらいも訪ねたことがあると思います。現在のところ全く回ったことがないのが京阪神方面で、例えば日本橋へは生まれてこのかた一度しか行ったことがありません。ただ、日本橋には秋葉原とも大須とも違う独特の雰囲気があったりしますから、同様に京阪神地区の模型屋さんにも関東・中部とは違うものを期待していたりして、とにかく一度回ってみたいです。

そうやって模型屋さんを回っていると、それぞれの街に1軒くらいはあるのが昔からある老舗です。大体において模型・プラモデルの類のみならず、ラジコンその他の科学教材なんでも扱うというノリで電子工作キットなんかも置いてあったりします。私も子供の頃、当時住んでいた瀬戸内海沿いの街にあったその手のお店に行くのが楽しみでした。私鉄(といっても本線吊り掛け2両編成、支線は木造車両の単行・・・みたいな鉄道です)のターミナル駅であった瓦町駅の傍にあった、その名も「オオタ理工社」。今はもう閉店してしまったと聞いています。8歳の頃、ここで親父に買ってもらった2石レフレックスラジオのキットが、初めて自分で作ったラジオでした。

数年前のある日、千葉県内某所で訪れた、いかにもその手のお店みたいなところで見つけたのがこれ。

Homer 1T-50 Radio Kit

Homerの1石レフレックスラジオキット、「1T-50」です。懐かしいです。かなり息の長いキットで、1970年代(あるいはそれ以前)から90年代末くらいまでは売っていたと思います。

1T-50 Transistor 2SA100

このキットはトランジスタが金属パッケージのPNP型のゲルマニウム・トランジスタですから、恐らく70年代中頃くらいのものでしょう。同じ型番のキットでも80年代以降は部品をつけてある台紙が黒くなり、トランジスタも黒い樹脂パッケージのNPN型のシリコン・トランジスタに代わっていました。

70年代はこのHomerの他、様々なブランドのキットが模型店などで販売されていました。覚えている限りでも、
・Homer(共和製作所)
・MAX(浦沢商会)
・Star(富士製作所)
・ヒノデ(日乃出電工)
・ACE(エース電気)
・Cherry(明光電機)
などのメーカーがありました。このうち、MAX、Star、ヒノデは70年代後半には見なくなってしまいました。Starはコイルメーカーであった富士製作所のブランドで、後にこれが社名になりましたが、70年代後半には東和レジスターと合併して現在ではレジを作っているようです。日乃出電工は初期のラジコン用送受信機のメーカーとしても有名だったそうで、古くはシングル方式の送受信機(押しボタン一つだけの送受信機で、モールス信号風にボタンを押してコントロールする方式、昔の人はこれで飛行機まで飛ばしたらしいです)から始まって4チャンネルのプロポくらいまでは作っていたようですが、70年代後半に倒産してしまったそうです。MAXの消息はわかりません。ちなみに私が最初に買ってもらった2石レフレックスラジオのキットはMAXの製品でした。

ACEとHomerは90年代末くらいまでは見かけたように思います。ACEは6石・8石のスーパーヘテロダイン方式のラジオ、HomerはFMワイヤレスマイクなんかが有名でした。探せばまだ見つかるかもしれません。現在でも現役なのはCherry1社のみで、秋葉原界隈ではまだまだここのキットを見かけます。流石に私が生まれた頃からある、超ロングセラーのゲルマラジオキットは数年前に生産中止になったようですが、それ以外のラジオキットが4種類くらい出ています。

さて、今回見つけたHomerのキットですが、電池が付属しているものの有効期限を確認すると・・・

1T-50 006P Battery

1992年12月ですね。20年以上前です。さすがにもう使えないと思います。ただ、キットの製造時の電池でないことも確実ですが、恐らくちゃんと使えるようにお店の方で入れ替えたのでしょう。そう思って注意してみると、幾つかのパーツは劣化したために差し替えてあるような感じです。例えばこちらのイヤホンですが、70年代半ばには本物のクリスタル・イヤホンが使われていました。音を出す部分に酒石酸カリウムナトリウム、いわゆるロッシェル塩の結晶(クリスタル)を使ったイヤホンです。このロッシェル塩、酒石酸の名の通り葡萄酒の中から析出される物質で、甲州ワインの製造が実は戦時中の海軍の潜水艦の聴音機の生産に必要なロッシェル塩を得るために始まったのは有名な話です。ただ、湿気に弱く、長い期間置いておくと空気中の湿気を吸収して溶解してしまいます。このため、ロッシェル塩を使ったクリスタル・イヤホンは80年代以降は製造されなくなってしまいました。

1T-50 Ceramic Earphone

イヤホンの中を覗くと平たい、黄色味を帯びた振動版が入っていますが、これは80年代以降にクリスタル・イヤホンの代替として製造されるようになったセラミック・イヤホン(セラミックの圧電素子を使用したもの)の特徴です。クリスタル・イヤホンの場合は円錐形のアルミ箔の振動版の中央にロッシェル塩に繋がったアーマチュアを固定する「へそ」のような突起が付いている筈です。セラミック・イヤホンはクリスタル・イヤホンに較べると感度は劣りますが劣化はしにくい特徴を持っています。恐らく、本来のイヤホンが駄目になっていたので交換したものと思われます。そのほか、チョーク・コイル(トランジスタの左下)なども妙に新しそうに見えますので交換してある可能性大です。買ったお店のご主人は私とあまり年の変わらない方のようでしたので、恐らく先代のご主人がこういったものに詳しくて、長期在庫品のコンディションにも気を使っていたものと思います。

1T-50 Output Transformer

本体ケースを開けると、中には基板が入っています。バリコンと出力トランスは既に取り付けてありますが、流石にここまでは気がつかなかったようですね。トランスはかなり古びています。ひょっとしたら中の線材が劣化して断線しているかもしれません。この程度のパーツならまだどうにか探し出すこともできると思いますが、そもそも勿体無くてキット自体を組み立てることが出来ませんから、無理して使える部品をみつける必要もなさそうです(笑)。

今となっては幻のクリスタル・イヤホン、探している方も結構いるようですが、実は私の手元にこんなものが。

Crystal Earphone

本物のクリスタル・イヤホンです。コーラス電機の製品です。中はちゃんと「へそ」付きです。中部地方某県某市の、やはり科学教材なんでも来い的な模型屋さんで見つけました。流石に劣化していないかどうかが心配ですが、実はこれだけあります(笑)。

Crystal Earphone Boxes

店のおばちゃんに聞いたら、長期在庫(確かに40年以上経過していそうですね)で使えるかどうかもよ~わからんから1個百円でいい、ということでしたので、在庫分全部引き取ってきました。ちなみに黄箱がプラグつき、緑箱がプラグなしです。値札も残っていますが、180円・・・いつの時代の値札でしょうね(笑)。とりあえず、これだけあればどれか使えるものもあると思います。
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ジャンル : 趣味・実用

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No title

こんにちは。

街に一軒の模型屋さん。私の場合は近鉄「八尾」駅前の大谷模型店です。
今でもあるようです(^^ もう50年以上になります。

このお店で購入したのが相原模型の金属製61式戦車です。電源は鉛電池でした。スケルトンでしたので、充電すると希硫酸が泡立つのが見えました。

ラジコン仕様で日乃出電工のシングル送受信機を使用していました。
うろ覚えですが、前進が・・・ 右折が ー 左折が ・- だったような。
ボタンを押している間曲がり続けます。押しボタンがケース側面にアリ、片手親指で操作できました。

昔は学校の傍の文具店が模型屋を兼ねていました。


No title

こんばんわー!


この辺は全然わからず、話についていけませんが。

僕は電子系に弱く、よくわからないので、
少しでも勉強になればと、暇つぶし程度に、本屋で
見つけた、「電子ブロック」を買ってきました。

見つけた時に、なつかしーーー!(やったことはないですが、昔の
記憶に残っていました)


一度、開封して、子供に遊ばせたのち、日の目を
見ていませんww

Re: No title

ブラウンさん、こんばんは。

ブラウンさんは八尾でしたか。何となく、信貴山を超えた奈良方面かと思っていました。余談ですが信貴山縁起絵巻の鉢を飛ばす場面はラジコンのマルチコプターを連想します(笑)。

なんと、ブラウンさん自身がシングル送受信機の経験者でしたか。ヘリは最近でもラジコン全体のキャリアは相当なものだったんですね。金属製の61式に鉛蓄電池・・・重量感があって、凄い迫力だったんじゃないかと思います。私が小学生の頃、タミヤの有線リモコンの1/35戦車のプラモデルが子供たちの間で流行っていましたが、当時これをラジコンに改造するキットがサードパーティから出ていました。電池ボックスを本体に、受信機を砲塔内に格納し、シングルボタンの送信機で操作する方式だったと思います。8,000円くらいしたので、結局仲間内では誰も買える子がいませんでした(笑)。

Re: No title

テツテツさん、こんばんは。

大丈夫、ご安心ください。私も実は文系なんです(笑)。電子関係はちゃんと勉強したわけではないので見よう見まねです。テツテツさんの日頃の工作を見ていると電装関係もソツなくまとめられていますから、苦手と言いつつもきっちりと勘所を押さえているように見えます。

電子ブロックも最近は復刻版が出て手に入れやすくなりましたね。私は子供の頃は高すぎて買ってもらえず、いつも友人宅に行って友人が持っていた電子ブロックで遊ばしてもらっていました。そういやマンガ本も一切買ってもらえなかったので、これも他の友人宅でいつも読ませてもらってたっけ(笑)。
プロフィール

徒骨亭主人

Author:徒骨亭主人
「むだぼねていしゅじん」です。「とこつ」ではありません。
主な関心事は電子工作、鉄道模型、空モノラジコン。その他、オーディオ、銀塩カメラ、クラシック音楽、映画などなど・・・何のことはない。どれも皆、昔ながらのオヤジ趣味ですな。最近は13年11月から始めた山歩きに熱中しております。
女房に頭の上がらない、小学生の息子を持つ父親です。

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