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戸倉三山で苦行の一日。

こんばんは。

ここのところ、東京近郊ハイカーの行き先の選択肢はあまり多くありません。奥多摩は未だ雪崩の危険も高く、奥多摩・御岳の両ビジターセンターから「登山はご遠慮ください」が発令された状態が続いています。丹沢も日帰りで楽しめるところは大山、塔ノ岳周辺だけですし、ほぼ問題なく歩ける高尾山・奥高尾もそろそろ飽きてきました。

そこで、一般的な奥高尾縦走路の北端である、陣馬山からさらに北に向かって駒を進めてみることにしました。

そもそも、Wikipediaの記述によると、「奥高尾縦走路」と言った場合は高尾山から陣馬山までの山々に加え、そこからさらに北に向かって伸びる醍醐丸、市道山、臼杵山までを含めるようです。こららの山々のうち、市道山と臼杵山にこれらの東方にある刈寄山を加えたものを「戸倉三山」と称し、奥多摩の高水三山同様、初心者向けのコースということになっています。標高も1,000m未満ですし、陣馬山より北に行く分雪は多くなるでしょうが、そう難しいコースでもないだろう、そもそもあの奥高尾縦走の延長だし・・・と踏んでいたのですが、実は私のような初心者には結構ハードな山行となりました。

3月8日朝、始発の各駅停車もしくは快速に乗って7時前に高尾駅に着き、北口を6時55分に出る陣馬高原下行きバスに乗る・・・と目論んでいたのですが、またもやプチ寝坊(笑)。7時過ぎに高尾駅に着いてしまったので、7時35分発のバスに乗る羽目になってしまいました。但し、この日は登山客も結構多く、7時30分に臨時便の急行バスが出たので、8時過ぎには陣馬高原下に着くことができました。

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先週もやってきた陣馬高原下です。身支度を整え、8時15分、いざ出発。最初は陣馬山山頂を目指します。何せ、先週は全く眺望がありませんでしたから、リベンジです。

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陣馬街道を20分ほど進んできたところにある新ハイキングコースの入り口です。これまで2回の陣馬山登山では2回ともこちらを通っていますが、ご覧のように陣馬街道から除雪した雪や雪崩れた雪で登山道が埋まってしまっています。これは無理かな・・・と、先週下ってきた陣馬街道(都道521号線)を歩き始めたのですが・・・ここのところの冷え込みでアスファルトの路面がカチンカチンに凍っており、すぐに派手に転倒してしまいました。手のひらにちょっと深めの傷も負ってしまい、早々に戦意喪失(笑)。傷口に絆創膏を貼って新ハイキングコースを進むことにしました。

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新ハイキングコース入り口で軽アイゼンを装着。

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新ハイキングコースも雪崩れなどの跡があって雪が深いのは入り口付近だけで、杉林の中の急登になるとあまり雪が残っていません。ここは南東斜面なので無理もないのですが。

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急登を終え、尾根筋のなだらかな箇所まで来ました。ここから先は結構雪が残っています。この時間(9時20分過ぎ)だと雪もまだ固く締まっており、トレースのないところを歩いても全然沈みません。軽アイゼンがサクッサクッと心地よく雪に食い込みます。

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山頂直下までやってきました。まだ雪が深いですね。先週はこのあたりも一面の霧氷だった筈ですが、こちらの方までは下りて来ていません。

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10時過ぎ、山頂到着。早速ご褒美の富士の絶景です。今日は若干雲がかかっていますが、よい眺めです。例によってiPod touchの広角レンズ使用ですから、肉眼ではもっと大きく見えています。やっぱりまともなカメラを買った方が良さそうですね。写真右端、遠方にちらりと見えている白い峰は南アルプスの赤石岳と悪沢岳です。

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丹沢です。画面中央の一番高い山が丹沢最高峰の蛭ヶ岳、その左に丹沢山、右に檜洞丸が連なります。画面の右端のピークは大室山、左端のピークが大山。先日登った塔ノ岳は丹沢山の背後に隠れています。

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これから向かう北方向です。右手前から左奥に延びているのが笹尾根。左手の一番高いやまが連行峰になります。休憩所の緑の屋根の向こうに見えているのがこれから向かう醍醐丸、さらにその先に見えている特徴的な形の山が大岳山。大岳山の左手の方、ちょこんと頭が出ている山が御前山です。

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北西方向です。画面右は連行峰、その左肩付近からちらりと覗いているのが三頭山です。画面中央付近の遠方に見える山は大菩薩嶺です。

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陣馬山の白馬のモニュメントも青空に映えています。この陣馬山頂に約30分ほど滞在。10時30分、和田峠に向かって下り始めました。

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雪の量は先週とあまり変わっていませんね。

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この時間でもまだ雪はよく締まっています。トレースではないところをサクサク音を立てて歩いていきます。

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和田峠まで下りて来て、醍醐丸方面へのルートを覗いたところ。この林道を100mほど進んだ先の左側に醍醐丸への登山道の入り口があります。この林道、工事中で通行止めの表示が出ており、「登山者の方も通れません」と書いてあるため、醍醐丸方面へは行けないものと勘違いする方もいるようです。通れないのは林道の先の方のみで、登山道の方はまったく影響ありません。

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醍醐丸への登山道に入りました。トレースが殆んどありません。ワカンの跡が一つ、登山靴の足跡がひとつ。このうち、登山靴のほうは私の前方200mほどを歩いている方がいて、その方のものだと判明しました。ワカンの跡が醍醐丸から先、笹尾根に向かっているのか、それとも戸倉三山に向かっているのか。場合によってはノートレースの戸倉三山に分け入ることになるかもしれません。

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日当たりの良い尾根道は雪も殆んど消えています。

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醍醐峠まで来ました。左に下りていくとJR藤野駅方面ですが、そちらにはトレースは全くありません。既存のトレースは私が追っているワカンのトレースのみですから当然ですが。悠さん、笹尾根上から藤野方面へ下りるのは難しかったかもしれませんよ。一度陣馬山まで戻らなきゃならなかったかも。

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醍醐丸の山頂と巻き道の分岐まで来ました・・・って、指導標の裏側を歩いていますね。登山道は2mほど左側のようです。12月にここを通った時は、ヘタレ息子のせいで巻き道をいく羽目になりました。

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醍醐丸山頂直下の登りです。

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11時54分、醍醐丸山頂に到着。先行していた方に追いついたので訊いてみると、これから生藤山まで行ってピストンで戻ってくる予定とのこと。やっぱり藤野方面へ下りるのは避けるようです。

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山頂からは北側が多少開けていますが、ご覧のように藪越しです。中央に見えているのは大岳山です。

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ワカンの跡はどちらへ続いているかと言うと・・・ありがたや、市道山方面へ続いています。というか、どうもそちらの方から和田峠へ向けて歩いてきたようです。山頂でお会いした方はノートレースの笹尾根に向けて出発しました。こちらも12時ちょうど、戸倉三山へ向けて出発です。ちなみにこの日、醍醐丸から先では元郷の集落に出るまで誰一人会いませんでした。先週に引き続き、「俺だけの山」状態です。

♪さあ出発だ いま日が昇る♪
♪希望の光両手に掴み ポンチョに夜明けの風はらませて♪
♪母さんのいるあの空の下 遥かな北を目指せ♪

・・・南半球だと北へ行くほど暖かいんですけどね。

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ワカンの跡を追っていきますが、「ここ本当に登山道?」みたいなところにトレースが続いています。無雪期のこのあたりを歩いた経験が全くないので、なんとも判断のしようがありません。ワカンの跡は程なくしてスノーシューの跡に変わりました。人が入れ替わるわけはありませんので、履き替えたようです。スノーシューで醍醐丸の下までやって来て、醍醐丸への登りで軽いワカンに履き替えたんでしょうか?雪は結構深く、午後のこの時間帯でもトレースがガチガチに凍りついている箇所が結構あります。軽アイゼンの爪を小気味よく打ち込んで歩くのは気持ちがいいですね。

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指導標が出てきました。一応、登山道を歩いているのは間違いないようです。大分歩いたような気がしますが、まだ醍醐丸から1kmも離れていません。先は長いです。

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左の方に見えているのが連行峰かな?展望の良い場所は道中殆んどありませんでした。

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ようやく醍醐丸と市道山の中間地点です。

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木々の向こうに大岳山と御前山が見えます。雪が消えたら御前山に登りたいですね。カタクリの花が咲く頃に。

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おっと、動物の足跡です。登山道周辺は雪が降って以来登山者の通行が途絶えていたためか、動物の足跡がたくさんついており、半分獣道と化しています。これは偶蹄類の足跡ですが、泥だらけで汚いですね。おそらくイノシシの足跡じゃないかと思います。

実は別途写真も撮ってあるのですが、近くに糞も落ちていました。10箇所以上で同じような動物の糞を見かけていますが、種子などの植物質の混じった糞で、直径3cmほどの塊が棒状に繋がった形をしています。ノウサギ、シカ、カモシカの糞としては粒が大き過ぎ、キツネの糞にしては植物質が多すぎます。タヌキは溜め糞といって、特定の場所でしか糞をしませんから候補から外れます。ツキノワグマの糞としては逆に小さすぎ。そうなると、考えられるのはイノシシですね。

イノシシは地面を掘ったり、泥浴びをしたりする習性がありますから、足跡が泥だらけなのも納得できます。このような足跡が、登山道を横切ったり、平行に走っていたり、無数についています。結構新しい物が多いのですが、日中ではなくおそらく昨夜の間に歩き回っていたものだと思います。ただ、イノシシにはあまりお目にかかりたくないですね。ヤバさでは熊とどっこいどっこいです。イノシシが体当たり攻撃してくる時は、当たる際に牙を跳ね上げてくるのですが、これがちょうど成人の太股くらいの高さになります。このため、大腿動脈を切断されて数分で失血死、ということもあるようです。

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市道山が近付くと、雪が少なくなってきました。

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雪が少なくてなっても結構登山道が荒れ気味ですね。ここはハセツネ・カップのコース上の筈ですが、かなり走りにくそうです。

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ハセツネ・カップの市道山分岐の道標がありました。市道山山頂より100m手前です。左方向が今歩いてきた醍醐丸からの道、右方向が市道山山頂。そして左ナナメ後ろ方向が刈寄山方面です。ハセツネ・カップでは市道山山頂へは立ち寄らず、刈寄山方面から走ってきて、ここで鋭角ターンして醍醐丸方面へ向かう筈です。

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13時57分、ようやく市道山山頂に到着。標準コースタイムを30分もオーバーしています。ここでおにぎり2個の昼食を取ります。スノーシューの足跡は、ここからアイゼン無しの登山靴の足跡に切り替わっています。どうやらここでスノーシューを装着したようです。

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山頂は都心方面のみ展望が開けています。金毘羅尾根とかでも思ったんですが、やっぱり山が見えた方が嬉しいですね。夜景は綺麗なんでしょうが、日が暮れるまでこんなところにいたら大変なことになりそうです(笑)。

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これから歩く臼杵山方面への道。鋸尾根を思わせる、岩だらけの尾根道です。雪もありませんので、ここで軽アイゼンを解除しました。14時11分、臼杵山へ向けて再出発です。

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すぐに笹平バス停方面への分岐に出ました。足跡は臼杵山方面から来ています。笹平バス停へのトレースはありません。

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急な登り下り、やはり鋸尾根を思わせる岩だらけの急坂などが続いています。

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なんか、人間の手のひらほどもある足跡が続いています。イノシシの足跡が雪が融けて大きくなったものだと思いますが・・・そうでないものだとしたら嫌ですね(笑)。

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急な上り坂です。臼杵山の山頂直下でしょうか?

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いや、ニセモノでした。熊笹だらけの小ピークです。

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再び急坂です。臼杵山の山頂でしょうか?

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いや、やっぱりニセモノで、藪だらけの小ピークです。遥か彼方に本物の臼杵山が見えます(泣)。以下、このような小ピークの登り下りの繰り返し。鎖場や梯子がないだけで、鋸尾根並みにハードなコースかもしれません。

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ようやく指導標が出てきましたが、なんだか崩壊寸前ですね。奥高尾や奥多摩の他の山域に較べて、指導標が少なすぎます。

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やせ尾根に中途半端に雪が残っているので、滑りやすくて気を使います。

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またまた頂上っぽい急坂ですが・・・もう騙されませんよ。

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今度は本当の山頂でした(笑)。16時ちょうどに臼杵山山頂に到着です。またもや標準コースタイムを30分もオーバーしています。

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山頂には結構雪が残っています。何故だかわかりませんが、ここだけ丁寧にラッセルした跡があります。

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ここもやはり都心方面だけ展望が開けています。市街地に近いところで標高が900m近くありますから、結構な高度感がありますね。山頂では10分ほど休憩して再出発しました。

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臼杵山山頂から5分ほど進んだ先には元郷バス停方面と荷田子峠方面への分岐があります。醍醐丸以来頼りにしてきた足跡はここから荷田子峠方面に向かっていました。どこの誰かはしりませんが、大変助かりました。どうも有り難うございました。

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ここから先はノートレースです。臼杵神社があったので、これからの下山の無事を祈願しました。祠の脇には比較的新しいものと、朽ちかけた古いものの2組の狛犬が置かれています。古いものはどうやら「おいぬさま」=ニホンオオカミのようです。新しいものはちょっと見では尻尾が大きくて狐様に見えますが、お顔がいかついのでどうやらこれもニホンオオカミみたいです。

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藪漕ぎみたいな登山道が続いています。中途半端に残った雪は滑りやすくて要注意です。

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昭文社の地図に記載されている、一つ目のテレビ中継塔のところに出ました。ここまでの道は比較的歩きやすかったのですが、この先は急坂下りの連続です。

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イヌ科の動物の足跡ですね。恐らくタヌキでしょう。ニホンオオカミ・・・だったら嬉しいのですが。

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このあたりでは急斜面の雑木林の中に一面雪が残っており、登山道がどこかよくわからない状態でした。途中で30度ほど左に道が曲がっているのですが、危うく真っ直ぐ突っ切って谷底まで下りるところでした。何かおかしい・・・と思って地形図とコンパスで向きを確認したら、画像の方向に下りて行くのが正解でした。よく見ればちゃんと登山道になっていますよね。

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二つ目のテレビ中継塔を通過。このあたりが山頂から元郷バス停までの半分の地点になります。

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杉林の中の急坂を下ります。相変わらず落ち葉の上の残雪が滑りやすく、もう4・5回転んでいます。今日は朝から転んでばかりです。普段の山行では殆んど転ぶことはないのですが。

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17時20分、遠き山に日が落ちてしまいました。今日の業はまだ為し終えていません。

さて。この後に本日最大の試練が待ち受けていました。心の余裕がなくて画像を一枚も記録できませんでしたので、文章だけになりますがご了承ください。17時30分過ぎ、尾根道の最後の鞍部に到着。ここ指導標があり、右に折れて杉林の中の沢沿いに500mほど下りると元郷バス停です。

「もう着いた」気分でルンルンで杉林の中を下り始めたのですが・・・雪が結構残っており、登山道の場所がはっきり分かりません。薄暗くなった杉林の中を見当をつけて下りていったのですが、そのうち不意に左足を雪の中に太股まで大きく踏み抜いてしまいました。杉林の中には斜面の崩落防止でしょうか、杉の丸太を多数置いてあるところがありますが、いつの間にかそのような丸太の上を登山道と思って歩いていたのでした。で、丸太の下には空洞があるので思いっきり踏み抜いてしまったわけです。ただ、踏み抜くだけなら良かったのですが、もう片方の足も丸太の反対側に落してしまいまして・・・。

テレビのコメディーでよく使われる、「チーン」という擬音が頭の中で鳴り響き、したたかに打ち付けましたよ、ええ。
「Ooooooooooooouuuuuuuuuuuuuuuuuch!!!!!!」
笑うならどうぞ笑ってやってください。何も申しません。

で、ここから這い上がろうとして再びバランスを崩して踏み抜き、
「Ooooooooooooouuuuuuuuuuuuuuuuuch!!!!!!」
思う存分笑ってやってください。何も申しません。

今度は慎重に丸太の上に這い上がり、カニ歩きで丸太の端までゆっくりと進んでいきます。丸太を渡りきったところでようやく落ち着いて周囲を観察。どこで登山道から外れたんだろ?

観察の結果、40mほど離れたところに「元郷バス停」の案内看板を発見。道じゃないところに看板はつけないでしょうから、どうやらあのあたりが登山道のようです。知らぬ間に全く見当違いの方向に来ていますね。早速そちらに向けて足を踏み出すと・・・突然、雪の中に腰まで沈んでしまいました。

このあたりの杉林、あまり手入れが良くないようで、どうも潅木だらけのようです。その上の大量に積もった雪が大分薄くなり、下の方が空洞になっているところへ私が足を踏み入れたようで、潅木に足が引っかかってなかなか抜けません。思いっきり足を上げると、雪の下から潅木の枝まで一杯出てきました。引き抜いた足を先へ進めようとすると再び潅木の中へ沈んでしまいます。まるでアリ地獄です。スパッツはISUKAの夏用のものなので、靴底へ回したゴムひもは引っかけるだけで止めてありますので、これが外れて隙間から靴の中に雪が流れ込んできます。ううむ万事休す。このまま集落の裏300mの地点で藪に絡まったまま凍死でもしたら末代までの恥です。まあ、携帯も通じるので凍死することはないでしょうけど。

私の右手の方には、雪の下の潅木と繋がっていると思われる潅木の茂みが雪の上に露出しています。思いつきで、こいつを掴んで自分の方へ手繰り寄せ、そのまま足を引き抜いて腹ばい状態で雪の上を潅木の方へ移動しました。で、そのまま潅木を足で踏みつける形でその上に上がると・・・うまくいきました。枝がカンジキ代わりになって雪の中へ沈み込みません。そのまま潅木を踏みつけ踏みつけしながら、このアリ地獄から抜け出しました。ボロボロになりながら「元郷バス停」の案内看板のあたりまで辿り着きました。

ここから再び道を思われるところを下っていきますが、やっぱり途中でわからなくなります。またもや丸太の上に出ましたが、同じ間違いは犯しません(笑)。

あらためて道はどこか、よーく周囲を観察すると・・・いつの間にか沢の反対側に道がついています。どうやら、どこかに渡渉地点があって対岸に渡っているようですね。雪の中で渡渉地点を探しても無駄でしょうから、そのまま真っ直ぐ沢まで下って反対岸をよじ登りました。雪の下に水が流れていると嫌だったのですが、水の中に足を突っ込むこともありませんでした。

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18時ちょうど。杉林を抜け、ようやく元郷の集落に出ました。今見えている家々の向こうはもうバス通りです。このままフェンス沿いに進むだけなのですが・・・バス通り手前20mに最後の難関が待ち受けていました。通路脇の笹薮が雪の重みでフェンス側に倒れこんできており、持ち上げようとしてもびくともしません。このままでは通れません。結局、四つんばいになって這って笹の下を潜り抜けました。ふぅ、ひどい目に遭ったと思いながらバス通りに出ようとすると・・・18時4分発の武蔵五日市駅行きのバスが目の前を走り抜けていきました(爆)。

ま、次のバスは18時24分ですので、バス停で身支度をして待つことにします。ちょうどモバイルSuicaの残高も1,000円を切ったところだったのでチャージをしようとアプリを立ち上げると・・・システムメンテナンスで本日18時から明日の朝までチャージ不可だとぉ!?まったく今日は日が悪いですね。バス代程度は残っていますが、電車は切符を買って乗るしかありません。面倒な・・・と思っていたのですが、実はコンビニのチャージってモバイルSuicaでも可能なんですね。駅の改札前のNEWDAYSで無事チャージすることができました。モバイルSuicaを現金でチャージしたのは初めてでしたが。

ホリデー快速はすでに終わっているので、各駅停車で立川まで出て駅の構内の焼きそば屋さんで腹ごしらえ。上りの特別快速に乗ろうとホームまで下りると、ちょうどやってきたのが特急あずさ30号、千葉行きです。実はあずさ、1日に1往復だけ、千葉発着の列車があるんです。新宿辺りまで出たときにも帰りにちょくちょく使う列車なんですが、これが立川にも停車するのははじめて知りました。立川発が19時44分なので、奥多摩方面からの帰りには結構使えそうですね。

♪立川停車の あずさ30号で♪
♪私は私は千葉市まで 帰ります♪
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No title

こんばんは、徒骨亭さん。
戸倉三山編、楽しみにしていました!
それにしても…ハードでしたね(^^;

もともと戸倉三山は、無雪期でも人通りが少ない、通好みの道だったと思うのですが、雪が降ってしまったのでさらに人が通っていないだろうと、思っていました。
そこに行くと徒骨亭さんが言っていたので、すごいな!と思っていたんです。
雪道歩きは、夏道で通ったことのあるところでないと、私は怖くて(^^;

藤野方面に下りるルートは、ノートレースですか(^^;
チキンな私は、陣馬に戻ったと思われます…情報提供、ありがとうございます!

それにしても、バス停に出る数百メートル手前が最後の難関でしたね(^^;
何も仰らないと言うので、悪いけど笑いました(笑)
災難でしたね(笑)
もう人里間近で、まさかの遭難騒ぎは勘弁してくれ!との一心だったと思われ、本当に無事に下山できて何よりです(^^

途中の道迷いも、未然に回避できてすごいです!
やはり、地図とコンパスは大事ですね。
使いこなせるよう、私もさらに精進しないといけません。
それとも、賢いアメディオを連れて歩いた方がいいですか?(笑)

Re: No title

悠さん、こんばんは。

戸倉三山は道が荒れ気味であるとか、初心者向けと言われているにもかかわらずハードであるとか、私も話には聞いていました。しかし、陣馬山以南や笹尾根とのギャップがあそこまで大きいと言うのは意外でした。ちなみに私の場合、これまでの山歩きの場数が少ないせいで(何せ始めてから4ヶ月)、雪道歩きは奥高尾縦走路以外は全部夏道を知らないままで突入しています(笑)。

画像で紹介した以外にもトレースを辿れなくて右往左往したりとか、信用しきれなくて何度も地図とコンパスで確認したりとかいうシーンが数多くありました。一番困ったのは、雪上のトレースが登山道を無視して着いているおかげで、雪が途切れ途切れになると足跡もない、踏み跡もない状態でルートを見失ってしまうことですね。斜面を登山道がトラバースしているようなところだと、無雪状態でも登山道がよくわからないことが多いですから、10分くらいウロウロとルートを探し回ったことが何度かありました。困難の度合いが高いほど心の余裕がなくなって画像記録が残せなくなります。まだまだ修行が足りません(笑)。

元郷ルートにトレースがない理由は、最後の最後で痛感(文字通り)させられました。あれでは誰も登山口から入ってこれないですよね。帰ってこれた今では笑い話ですので、思いっきり笑ってやってください(笑)。

ひょっとしたら何かの役に立つかもしれないので、アメディオを連れて歩くのがいいかもしれません(笑)。

No title

徒骨亭さん こんばんは

ハセツネコースの下見ありがとうございました。詳しいレポのおかげで登山道の様子がよくわかりました。あまりにも詳しすぎて一気に不安になっちゃいましたけど。夕方のスタートはやめよーかな (-.-;)

登山道の雪もかなり少なくなってきましたね。あと2週間もすればイイ感じになくなりそうですね。興奮してきましたよ( ゚‥゚)=3ハァハァ 準備しなくちゃいけませんね。

それにしても雪の踏み抜きは危険ですよね!無事で何よりです。『パパ、潅木に足が引っかかって大変なんだ、助けてくれー!!』 なんて家に電話できないですよねー(^-^)

次のレポも楽しみです!!





Re: No title

kouさん、こんばんは。

いや、下見と言うほどではないですし、雪に覆われているところが多かったのであまりお役には立てなかったかと。ただ、見た感じでは市道山分岐から醍醐丸に向かった直後の斜面のトラバース道以外は割りと走りやすく、道迷いや滑落の危険もなさそうでした。コースから外れた臼杵山周辺がかなり荒れ気味だったのと較べると対照的です。実際、臼杵山周辺では5年ほど前に道迷い遭難で亡くなられた方もいます。

雪が少なくなってきた、と仰っていると言うことは・・・近々関東遠征と下見走行を計画されていると言うことでしょうか。こちらも楽しみです。御岳ビジターセンターの情報だと、日の出山周辺では多いところで40cmくらいまで雪が減っているようですが、心配なのは三頭山~御前山付近ですね。三頭山の山頂では先月下旬で150cmくらいの積雪量だったようですから、3月一杯は雪が残るかもしれません。

奥多摩も、入り口に当たる高水三山は雪も減り、入る人も多くなっているようです。高源寺の蝋梅も見頃らしいし、今週末あたりはのんびり歩いてみるのもいいかもしれません。
プロフィール

徒骨亭主人

Author:徒骨亭主人
「むだぼねていしゅじん」です。「とこつ」ではありません。
主な関心事は電子工作、鉄道模型、空モノラジコン。その他、オーディオ、銀塩カメラ、クラシック音楽、映画などなど・・・何のことはない。どれも皆、昔ながらのオヤジ趣味ですな。最近は13年11月から始めた山歩きに熱中しております。
女房に頭の上がらない、小学生の息子を持つ父親です。

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