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稲村岩尾根、地雷原の恐怖。

こんばんは。

私の山関係のウェアは現在のところ完全に一張羅なので、2日続けての山行ができません。ま、始めたのが晩秋~初冬の時期で、それなりに金額が張わお父さんのお小遣いは少ないわというのもあったんですが、最近の悩みの一つがパンツのベルトの緩みでした。

最初のうちは良かったんですが、段々とベルトが緩みやすくなってきて、歩いている途中にずり下がることもしばしば。流石に腰パンでは歩けないので定期的にヒップベルトを外してパンツを上げて・・・をやっていました。WebのQ&Aの類を検索してもあまり同様のケースは見当たらず、「まさか腰のくびればない・・・なんてことはないですよね?腰のくびれがあればベルトなんて大して関係ないはず。腰のくびれを作ってから山に登ってください。」というような、全国のメタボお父さんを敵に回すような回答もありました。まったく・・・余計なお世話じゃ(笑)。女性の場合はかなりのぽっちゃり体型でも腰のくびれが必ずありますが、男の場合はちょっとお腹が出てくるとすぐに寸胴体型になってベルトが引っかからなくなるんですよね。ですから強めに締めるんですが、そうするとベルトが馬鹿になる、と。

そういう中、ふと思いついてザックのストラップの余り部分の処理に使うストラップキーパーをベルトに取り付けてみました。

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何故こういうことをしたかというと、緩む原因を検証していた際に、ベルトがバックルから反対方向に真っ直ぐ折り返しているときには緩みにくい、というのを発見したからなんですが・・・これが実は効果絶大。先日、3月29日の山行では殆んど緩まず、快適に歩くことができました。ただ、この対策はベルトの緩み全般に効くものではなく、ベルトが滑りやすくなっただけの私のケースには有効でもバックルの割れなどのケースでは無効だと思います。もっとも、200円もしないパーツですから駄目元で使ってみても全く痛くはありませんが。



さて。前回の山行であった川苔山へ向かう途中の話です。立川からの青梅線の電車の中で、向かいの席のお二人がなにやら会話をしております。聞くとはなしに耳に入ってくるのですが、たまたま乗り合わせた初対面の方同士で、どちらの山へ行く・・・という話をされているようです。お一方は吉野梅郷で梅見のようですが、もうお一方は「東日原まで行って、鷹ノ巣山に登ります。」とのこと。川井駅で降り、川苔山に向かって歩いている最中も何故か「鷹ノ巣山」が頭にこびりついて離れません。やかて川苔山の山頂に着き、しばしの間奥多摩の峰々を眺めているうちに・・・「鷹ノ巣山に登りたいっ」という欲求がムクムクと頭をもたげて来ました。これで、次週の予定は決定。稲村岩尾根から鷹ノ巣山を攻略することとなりました。実に安直な(笑)。

今回登攀予定の稲村岩尾根といえば、「奥多摩三大急登」の筆頭として有名です。奥多摩最奥地である日原の集落の前に聳える稲村岩の脇から取り付き、標高1,736mの鷹ノ巣山の山頂までほぼ一本調子の急坂が続きます。平面距離が3,200mほどなのに対して標高差は1,100m以上。奥多摩三大急登の組み合わせ候補はいくつかありますが、この稲村岩尾根が筆頭なのは共通しています。そんな難所に、無謀にも挑戦し・・・惨敗しました(笑)。

ちなみに奥多摩三大急登、稲村岩尾根に続く候補と言うと・・・
・本仁田山、大休場尾根(奥多摩駅から本仁田山山頂へ直接続く尾根)
・六ツ石山、棒ノ木尾根(小河内ダム横の水根集落からトオノクボ経由で六ツ石山まで)
・小雲取山、野陣尾根(いわゆる冨田新道。日原から日原林道経由で小雲取山方面へ)
・天租山、表参道(日原から八丁橋を渡ってすぐのところに登山道入り口)
・三頭山、ヌカザス尾根のツネ泣き坂(奥多摩湖の浮橋を渡ってイヨ山、ヌカザス山を越えた先)
・御前山、大ブナ尾根(小河内ダムからサス沢山、惣岳山経由で向かう尾根)
あたりが挙げられるようです。一応、挙げられる頻度の多い順に書いたつもりですが、間違ったり書き漏らしていたら御免なさい。

というわけで3月29日土曜日、奥多摩駅8時35分発のバスで東日原へ。千葉から日原集落へ向かう場合、電車を使う限りこれより早いバスには絶対に乗れません。同じバスに乗っていたのは15人ほどです。最初はもっと乗っていたのですが、西東京バスの社員の方が「川乗橋から百尋ノ滝までの登山道は雪のため通行止めで~す。」とアナウンスしたらかなりの人数が降りました。途中川乗橋で5人ほどが降り、終点の東日原で降りたのは10人ほどです。

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やってきました東日原バス停。ここへ来るのは初めてです。今後は頻繁に訪れることになる・・・のかな?乗ってきたバスの乗客のうち、数人はヨコスズ尾根などの他の登山ルートへ向かったらしく、最終的に7人ほどが相前後して稲村岩尾根に向かいました。私も9時10分、出発です。

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こちらはヨコスズ尾根経由、一杯水避難小屋・三ツドッケ(天目山)方面へ向かう登山道入り口です。こちらも近々攻略したいところ。

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鷹ノ巣山方面の登山道入り口です。看板の左奥に聳えるのが稲村岩。これを下からよじ登って・・・の筈はなく、稲村岩の右奥から取り付いて岩の向こうの鞍部まで急斜面を登っていきます。だがその前に・・・手前の日原川を超えるため、渓谷まで一旦降りなければいけません。

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日原川を渡る橋。この橋の標高は550mです。橋を渡ったら最後、標高1,736mの鷹ノ巣山山頂までひたすら登って登って・・・が続きます。

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稲村岩のすぐ下まで来ました。流石にこいつを直接登るわけにはいきませんよね。

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稲村岩の右側(北側)は渓谷になっており、まだ雪が大量に残っています。谷を左に右に3度ほど渡ってから稲村岩奥の急斜面に取り付きますが・・・その前に悲劇は起きました。先行しているお二人の前にある岩。ここに私が差し掛かったときに・・・思いっきり、踏み抜きました。ルートはしっかり踏み固められており、私の前の皆さんが何の問題もなく通過した踏み跡が、私のときだけ陥没しました。しかも、右足だけ、腰辺りまで沈みました。下は空洞のようです。左足は雪の上ですので・・・こういう姿勢になりますな。

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これをメタボ体型のアラフィフのタヌキ親父がやったのではギャグにしかなりませんよね。抜け出そうともがいてもなかなか抜け出せず・・・そのうち左足のふくらはぎまで攣ってしまう始末。何だか、俯角90度で天に向かってパタリロのクックロビン音頭をやっているような感じです。そういや、昔、「パタリロに似てる」なんていわれたこともあったっけ。

♪だ~れが殺したクックロビン♪ ♪だ~れが殺したクックロビン♪

馬鹿なことやっている場合ではないのだ。早く脱出しなければ。ふと気がつくと、後続の登山者の方が待っていて「大丈夫ですか?」「大丈夫です。いま、どきます」結局、先日の元郷バス停裏同様、雪の上を這って抜け出すことに成功。

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こちらが踏み抜き跡です。あまり深いようには見えませんが、腰近くまですっぽり入る深さがあります。這って脱出した跡が生々しいですね(笑)。今回、皆と同じ踏み跡を歩いていて、なぜ私だけが踏み抜いたのか?それを考えていて、昔一緒に働いていた中国人エンジニアから聞いた話を思い出しました。

以下、中国人エンジニアの李さんの話。

李さんが子供の頃、近所に片足のないおじさんが住んでいました。このおじさんは中越戦争(1979年)に従軍したことがあり、足もその時対人地雷で失ったそうなのですが、そのいきさつというのが次のような話です。

おじさんの所属していた部隊がベトナム軍の敷設した地雷原を突破することになり、まずは全員でくじを引きました。くじには番号が振ってあり、全員で番号順に一列縦隊になります。そして、数メートルの間隔を置いて、地雷原の中に踏み込んで行きます。2番手以降の人間は、前の人間の足跡を正確に踏んで歩きます。先頭の人間が地雷を踏んで吹き飛ばされると2番手が先頭になり、また吹き飛ばされると3番手が先頭になり・・・これを繰り返していけば最小限の被害で地雷原を突破できると言う寸法です。いかにも中国的な話ですが、朝鮮戦争の頃の、地平線まで埋め尽くす人間で強行突破!よりは大分マシになっているのかもしれません。

で、件のおじさんはくじ運が悪くて先頭のほうに並ばされた?いいえ、くじ運はまあまあで真ん中くらいに並んでいたそうです。では地雷の数が多くて部隊の半分が吹き飛ばされた?いいえ、おじさんの前を歩いていた仲間は無事だったそうです。要するに・・・たまたまちょっと深く埋められていた地雷があって、なおかつおじさんがデブだった、と。すなわち地雷はおじさんにだけ反応した、というわけですな。


この話、前の人が無事だった踏み跡を自分だけ踏み抜くと、思いっきり身につまされますねぇ。いずれにせよ、沢の残雪は下に空洞があったりして踏み抜くと危険ですから注意しましょう。

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沢は更に続きます。この写真の左奥あたりから左側の斜面を登りはじめます。

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斜面に取り付きました。九十九折れの道が急斜面に着いています。先行している人を殆んど真上に見上げるようにして登っていきます。先ほど攣った左足は歩けますが、やっぱり右足で無意識のうちにカバーしているらしく、今度は右のふくらはぎが攣りそうになります(笑)。

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稲村岩裏の鞍部が近付いてきました。このあたりは道も細く、特に雪が凍結していたりすると滑落の危険が高いそうです。昨年2月にも凍結した雪で足を滑らせて80m滑落した方がいます。幸い、骨折だけで済んで自力で携帯で救助要請したそうですが、こちらのWebサイトではたまたま救助活動の現場に居合わせた方が緊張感溢れるレポートを書かれています。

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稲村岩の鞍部に到着。先行してた方々も皆ここで休息を取っています。来たバスにはいなかった6名ほどの若い男女のパーティがいますが、どうも前のバスで来てここでしばらく稲村岩に登ったりして遊んでいたようです。ここまでの所要時間は1時間、大体標準コースタイムどおりです。同じバスで来た60歳位の単独の男性とちょっと話をしたりしながら10分ほど休憩、10時20分、先へ進みます。

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急斜面をひたすら登ります。

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登ります。

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11時15分、まだまだ序の口、登ります。と、先ほどちょっと話をしていた60歳位の男性が休憩を取っています。なんでもこの冬は全く山に入らずにいて、いきなり稲村岩尾根に登り始めたらバテバテになってしまったとか。稲村岩尾根自体は何度も登った経験があるようです。山の話だけでなく、景気や消費増税の話などをつらつらしていたら20分ほども留まってしまいました。男性に別れを告げて先へ急ぎます。

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しかし、私もバテバテになってきました。ちょっと歩くごとに立ち止まって息を整えます。そのうち、先ほどの男性が後ろのほうから追い上げてきて・・・抜かれてしまいました(笑)。抜かれてから10分ほど登った先で、先ほどの男性がまたもや休憩中。「足が攣っちゃった」とか「もう駄目。俺、ここで弁当食って引き返すわ」とか仰っています。「ここから山頂まで1時間10分くらい。でも、雪があるから2時間以上かかるかも」などの情報を幾つか貰い、再び別れを告げて登り始めました。

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再びバテバテ気味。おかしいな、先週と違って睡眠は割りと取っているんだけどな・・・などと思っていたんですが、貧血を起こしたときみたいにフラフラしてきました。ひょっとして、これってシャリバテか何か?よく考えると、腹の具合が悪くなりやすいために前の日から食べるのを抑えてお茶漬け程度、当日朝は菓子パン1個しか食べてないんですよね。山へ行く時はいつもそうなんですが。で、行動食としてはザックのヒップベルトのポケットにカロリーメイトを入れてあるんですが、最近は殆んど食べることがなくなってきていました。前回も今回もバテているのはそのせいか?とりあえず、カロリーメイト2本を口に押し込み、水分を補給します。

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暖かいので雪は緩みまくり。前の人の足跡をきちんと踏んでいてもしばしば踏み抜いてしまいます。さながら、急斜面が地雷原になったかのごとくです。踏み抜かなくても足元が崩れて滑りやすい。凍結してはいませんが、アイゼンをつけたら若干歩きやすくなるか?と思って装着しましたが、あまり変わりませんね。少しだけ楽になったかな。

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本当に、嫌になるくらい急坂が続いています。大倉尾根を花立山荘直下の急登だけで構成したら稲村岩尾根になるかも。標高差も同じくらいありますからね。先ほどの男性は「毎週ここを登っていたらいいトレーニングになるよ」と仰っていましたが、確かにその通り。毎週は無理でも、定期的に通おうかな。

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やった、ついに稲村岩尾根唯一の鞍部、「ヒルメシクノタワ」に到達しました。なるほど、絶妙のネーミングですね。山頂に行く前にここで昼飯にしたくなります。しかし東日原バス停出発からすでに4時間。先を急ぎます。

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木々の間から奥多摩最奥部の山が見えます。左が雲取山、中央が芋ノ木ドッケ、右が天租山。

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こちらは長沢背稜方面。木が邪魔でちょっと見えにくいですね。

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鞍部を越えて山頂までの最後の登り。このあたりまでくると、流石に若干凍結してる箇所もあります。標高は1,600mを超えています。先行していた人たちが次々と降りてきます。先ほどの6人パーティとも山頂のすぐ手前ですれ違いました。皆さん、遅くなったので東日原までのピストンに切り替えたようです。私もそうしたほうがいいのかな?山頂で考えましょう。

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14時10分、ついに鷹ノ巣山(1,736m)山頂に到着。東日原バス停から5時間もかかっています。今回は惨敗ですね。今回だけじゃなく、毎回敗北しているような気がしますが(笑)。とりあえず、昨年秋からの山歩きシリーズでの最高標高記録を更新しました。

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これまでの最高標高記録であった三頭山が遥か下に見えます。3ヶ月前の12月28日、雪の三頭山の山頂から鷹ノ巣山を見て「いつか登ってやる」と思っていたのを実現しました。

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流石に1,700mを超えると植生も変わってきて、これまで奥多摩・奥高尾では見たことのなかった白樺があります。
♪You raise me up, so I can stand on mountains♪
やはりそれなりに高いところまで登ってくるのは気持ちがいいですね。

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結構もやがかかっていますが・・・富士山が辛うじて見えています。

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こちらは水根山、城山、将門馬場(まさかどばんば)、六ツ石山方面へ続く石尾根。遠くには御前山、大岳山が見えています。石尾根は評判通り歩くと気持ちよさそうですね。

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日蔭名栗山、高丸山、七ツ石山方面。6月頃に有名な千本ツツジを歩いてみたいですね。

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大菩薩嶺。ふっふっふ、ここもそのうち(笑)。

さて、問題は今日はこの先どうするか、です。昼食を摂ったりしているうちに、時間は14時半を回っています。東日原にピストンするにしてもかなり遅い時間になるのは必定でしょう。当初の予定ではこのまま奥多摩駅まで石尾根を下る筈だったんですが、この時間だと絶対に無理そうです。先程の男性の情報だと、「鷹ノ巣山から奥多摩駅まで3時間」だったんですが、これは恐らく無雪期に走って下りた場合で、雪があるととてもじゃないですがその時間では辿り着けないと思います。元々の予定でも、時間がなくなった場合は六ツ石山から棒ノ木尾根に逸れてトオノクボ経由で水沢集落までエスケープするつもりでしたから、とりあえず六ツ石山分岐まで行って再度検討することにしましょう。

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石尾根を駆け下り始めました。時間が遅いので、既に誰一人いません。ここのところ、毎週のように「誰もいない山」を歩いていますね。

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雪道も気持ちがいいです。「ひゃっはー」とか叫びながら下り斜面では靴で滑りつつ駆け下ります。

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本当に冬歩いても夏歩いても気持ち良さそうな道ですね。

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振り返ると木々の向こうに鷹ノ巣山が。

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大分雪が少なくなってきました。

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倉戸山分岐を通過。ここから奥多摩湖畔まで下りる手もありますが、今回は通過しました。

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水根山山頂を通過。鷹ノ巣山からここまで20分で来ました。果たしてこのペースを維持できるかどうか(笑)。

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城山のちょっと手前です。この写真の右端のあたりで登山道の反対方向から落ち葉を踏んで歩いてくる音が聞こえたので「この時間に登ってくる人がいる!?」と思いましたが・・・2頭のシカでした(笑)。20m程の距離で10秒ほどにらめっこ。シカにはどういう声をかけたらいいか見当も付かなかったので、猫に対してやるみたいに「チュッチュッチュ」と舌を鳴らしたら途端に1頭が「ケーン」という警戒音を発して2等ともくるりと向きを変え、南側の斜面に向かって飛び跳ねて消えてしまいました。どうも硬い音は駄目みたいですね。今度シカに会ったら、馬をなだめる時の掛け声「ほーいほーい」を試してみます。

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城山付近を通過中。

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城山の一番端は急坂になっています。

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将門馬場の手前で尾根筋の道と斜面の巻き道が合流します。

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将門馬場直下の斜面のトラバース道。ここは新緑の頃に歩くと無茶苦茶気持ち良さそうなところですね。近いうちに再訪したい場所です。

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将門馬場を過ぎ、鞍部を超えると登山道は六ツ石山の北斜面に移ります。途端に雪が出てきました。歩くスピードがガクン!と落ちます。

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このあたり、僅かに残った雪が凍っていて結構厄介です。足を踏み外したら左の谷底にまっしぐらですから、滑らないように慎重に進みます。

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ようやく六ツ石山分岐まで来ました。結局、ここまで1時間50分もかかっています。

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こちらは三ノ木戸山経由で奥多摩駅方面。

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こちらは六ツ石山山頂経由棒ノ木尾根、水根集落方面。

この時点で16時30分。この日の日没は18時過ぎですから、あと1時間半で里まで下りなければなりません。奥多摩駅までは昭文社の地図だと3時間10分かかることになっています。稲村岩尾根で会った男性によれば、ここから1時間半程度で着くような話でしたが、とてもじゃないけどその時間で着けるような距離には見えません。一方棒ノ木尾根を下って小河内ダム近くの水根集落まで出る所要時間は1時間45分。バス停までの所要時間で、ダムの近くまで行くと車道歩きがしばらく続くようですから、こちらの方が確実そうです。南側の斜面を下るので雪のリスクも少なそうですし。

というわけで、エスケープルートの棒ノ木尾根を下ることにしました。奇しくも、奥多摩三大急登に数えられるルートを1日に2箇所通過することとなりました。

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六ツ石山山頂の手前では、大きな木が倒れて道を塞いでいます。雪崩ではなさそうですが、雪の重みで倒れたのでしょうか?

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黄昏の六ツ石山(1,478m)山頂です。夕方の山もいい感じですね。あらかじめ知っている危険のないルートだったら、山頂で夕焼けや星空を楽しんでナイトハイクで下ってくるのも手かもしれません。

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六ツ石山を過ぎ、夕日を浴びた棒ノ木尾根の下りです。正面奥に見えるのが御前山。こちらも非常に気持ちのいい道が続いていますね。

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例によってiPod touchの広角レンズなので小さ過ぎてよくわかりませんが、一番奥の雪の上に8頭くらいのシカの群れがいます。警戒心が強く、まだかなり距離があるのに警戒音を出して逃げて行ってしまいました。

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落ち葉が気持ちいいですが・・・踏み跡は見分けにくいです。このような場所で夜になってしまったら、なかなか厳しいものがあるかも。

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トオノクボまで下りてきました。六ツ石山分岐からここまで30分ジャスト、まずまずです。

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檜林の中の急坂にやってきました。かなりの急坂が延々続いていますが、道がきれいなので歩き易いです。

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指導標あり。道を間違えたりしていませんね(笑)。

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西日が檜に当たって綺麗です。あまり綺麗に写っていませんが、実物は「あ、こんな風景もあるんだ」と、はっとするような景色でした。

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傾斜が若干緩やかになり、檜林が一旦切れます。

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今度は杉林の中に入りました。どこもそうですが、杉林の中は荒れているところが多いですよね。杉林はトラウマ気味なので、あまり入りたくありません(笑)。

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杉林が切れ、水根の集落と小河内ダムが見えてきました。時間はちょうど18時です。とりあえずこれで一安心。

この後、集落から国道まで下る車道を15分ほど歩いて国道411号沿いに出ました。ところが、水根のバス停の場所が分かりません。よくわからないので、一つ手前のバス停である「奥多摩湖」に向かいました。歩道が車道と分かれて斜面をショートカットするように付いており、そちらを通って奥多摩湖畔に出ました。もう真っ暗になった中でバス停を探し、ようやく見つけた時刻表をみてみると・・・現在時刻、18時28分。18時25分にバスが出たばかり、です。バスの姿は全く見ていないのですが、どうも水根から奥多摩湖まで歩いている途中で行き違ったようです。間が悪いですね~。

次のバスは18時57分です。バス停の周囲は真っ暗です。バス停にはセンサーが付いていて、近付くとLEDライトが点灯するようになっています。ボケーっとバスを待っていると、突如後ろのほうで「カチっ」と言う音。振り返ると暗闇の中にぼーっと若い男性の顔が浮いています。・・・ほかにお客さんがいたんですね(笑)。先ほどの音はガラケーを開いた時の音のようです。暗闇に埋没していて、この方には全く気がつきませんでした。

しかし、ヒマですね。ここ、国道411号には有名な首無しライダーの幽霊がでるそうですので、暇つぶしに前を走ってくれないかと期待していたんですがついぞそのようなことはなく・・・都内有数の心霊スポット、奥多摩湖の夜は更けて行きました(笑)。
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No title

こんばんは、徒骨亭さん。
お疲れ様でした(笑)
こうして帰りがえらく遅くなったわけですね!

稲村岩尾根、先に行かれてしまいました(^^;
今年の新緑の頃、行こうと思っていたのに(笑)
ある程度日がのびてからでないと、厳しいかな~と思っていたんです。
やっぱり雪が残っていたりすると、時間がかかって大変ですね。

そして、またしても踏み抜き地獄ですか(笑)
ウェストサイドストーリーのあのダンスは、超有名ですよね!
あの状態になったとは…(笑)…あー、(笑)…うん、災難でしたね!(笑)

それにしても、体力ありますね~。
期末で徹夜をこなした週なのに、ブログをアップする体力があるなんて!
私は今週は毎日、寝落ちしていましたよ(^^;

Re: No title

悠さん、こんばんは。

今回、時間がなくてエスケープしてしまったのは残念です。棒ノ木尾根の水根への下りもそれなりによかったんですが、やっぱり奥多摩駅まで石尾根を一気に駆け下りたかったですね~。というわけで、今回のコースはリベンジ確定しています。道中お会いした男性の「毎週登る」はさすがにできませんが、季節を変えて何度かチャレンジしたいコースです。

ちなみに雪よりも、やっぱり私が基本的にヘタレで遅いだけだと思いますよ。悠さんは大倉尾根で鍛えていますから、同じような条件でも標準コースタイムで登れてしまうと思います。

踏み抜きは・・・もうこうなると宿業みたいなもんですな。ま、要は重すぎるのが最大の原因なので、学生時代の60kgあたりまで戻せばいいだけなんですが・・・道は遠いです(ToT)。ちなみに私も若い頃は肉1kgをぺろりと食うような食欲魔人だったんですが、その成れの果てが今の姿です。笑ってやってください(笑)。

さすがにブログ書きは堪えました。明日は一日寝て、山は明後日行くことにします。今回は軽めに・・・とか思っていてもやっぱり奥多摩あたりうろついているでしょうね(笑)。

No title

徒骨亭さん こんばんは

奥多摩三大急登お疲れ様でした!僕も見ていて足がつりそうになりました。 徒骨亭さんもかなりのドMですね゚(゚´Д`゚)゚

それにしても、いつもいつも詳しいレポート凄いです!とても参考になります。今回も地図を見ながら勉強させていただきましたm(_ _)m 福井にいながら東京都民の誰よりも奥多摩の山々詳しくなっちゃいそうです v(=^0^=)v 

最後の首なしライダーの情報は怖すぎです!夜歩けなくなります((((;゚Д゚)))) 六甲山にも首なしライダーが出るという噂を聞いて行かなくなったぐらいですから…。

次はお化け情報なしでお願いしますm(._.)m

Re: No title

kouさん、こんばんは。

いやあ、稲村岩尾根を登ると誰でもドMになると思います。とにかく「あのピークまで登れば・・・」が一切通用しない、平坦な箇所すら存在しない連続急登ですから。東日原バス停から鷹ノ巣山山頂までの標準コースタイムが3時間強、というのは丹沢の大倉尾根に似ていますが、2時間ちょっとで登る猛者も珍しくないと言う点でも似ています。繰り返しチャレンジして記録を少しでも縮めたくなります。

奥多摩の首無しライダーは口裂け女レベルの都市伝説ですから、怖がることはないですよ。それより・・・すみません、次にアップするネタがやっぱりオカルトがかってしまいそうです。霊感ゼロの鈍感な私ですらちょっと・・・みたいなところに行ってしまったので。
プロフィール

徒骨亭主人

Author:徒骨亭主人
「むだぼねていしゅじん」です。「とこつ」ではありません。
主な関心事は電子工作、鉄道模型、空モノラジコン。その他、オーディオ、銀塩カメラ、クラシック音楽、映画などなど・・・何のことはない。どれも皆、昔ながらのオヤジ趣味ですな。最近は13年11月から始めた山歩きに熱中しております。
女房に頭の上がらない、小学生の息子を持つ父親です。

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