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星を撮る。

こんばんは。

唐突ですが、私、耳を動かすことができます。いつごろからできるようになったのかは覚えていないんですが、小さい頃はできなかったと思います。多分、眼鏡をかけるようになって、ずり落ちないように・・・なんてやっているうちに動かせるようになったんだと思いますが、今では左右独立して別々に動かすこともできます。

聞くところによると、動耳筋と言う、耳を動かすための筋肉が退化しきっていない人が10~20%くらいはいるらしいですね。小さい頃の私のように動かし方がわからないことが多いので、退化していなくても全員が耳を動かせるわけではないらしいですが、素質のある人はそう珍しくはないようです。ちなみに遺伝するかどうかはわかりませんが、私の場合は父親が動かせます。母親はまったく動かせませんが、子供は二人とも(私と弟)動かせます。弟の子供たちはわかりませんが、ウチのチビは耳の掃除をしてやっている最中にちょっと痛かったりすると無意識に耳を動かしていますから、動耳筋が退化していないのは間違いないようです。優性遺伝するんですかね?なお、女房はまったく動かせません。

これまで何回か耳を動かせる人に会った事がありますが、全員男性でした。性差もあるのかもしれません。もっとも、女性の場合は例え動かせても面白がって人前でやらないだけなのかもしれませんが(笑)。

さて。先週は山にいけなかったので、本日は場つなぎのための小ネタです。

実は私、春にコンデジを買った直後から、泊まりで山に行く機会があればぜひ持っていこうと用意しているものがあります。それがこちらなんですが・・・。

20141022_2336_01.jpg

重さは3点合計で1.6kgほど。そんなに嵩張るものではありません。ザックのサイドや中の隙間に簡単に詰められます。ネオプレーンのクッションポーチなどに入れてありますが、中身を取り出した状態がこちら。

20141022_2337_02.jpg

上にあるのは小型三脚です。ジッツオだったりしますが、かなり昔に買ったもので、とっくの昔に廃番になったG1001アルミ三脚です。ジッツオで一番小さなシリーズである0型の三脚ですね。超小型ですがジッツオ製品らしくガッチリ作られています。今でもジッツオの0型は売られていますが、カーボン三脚になってとんでもない値段になってしまいました。この三脚は幾らくらいしたか覚えていないんですが、少なくとも私が三脚に1万円以上使うわけはないので、それくらいの値段だったと思います。

で、手前の白い機材が三脚に乗せるためのものなんですが・・・とりあえず組み立てるとこうなります。

20141022_2349_03.jpg

知らない人が見れば「何だこりゃ?」でしょうね。実はこれ、天体写真撮影のための「ポータブル赤道儀」と呼ばれる機材です。

星の光は非常に弱いので、写真撮影をしようと思ったらできるだけ感度を高く、絞りは開放、ピントは無限遠で長時間シャッターを開きっぱなしにしてやる必要があります。具体的にはISO3200、f2.8、シャッター20秒くらいでしょうか。ただこれでも明るい星しか写らないので、降るような満天の星空を撮影したければもっと長時間シャッターを開いておく必要がありますが、普通に三脚を使って撮影する分には15~20秒が限界です。地球が自転しているため、長時間シャッターを開きっぱなしだと星がどんどん流れて点ではなく、線になって写ってしまいます。もちろん、最初からそれを狙って撮影することもありますが。

赤道儀は、こういった長時間の露光を可能にするために、地球の自転にシンクロさせてカメラを回転させる機材です。ポータブルでない、大型の望遠鏡を載せられる本格的な赤道儀になると重さが数十キロになるような代物で、とてもじゃないけど登山のついでに運べるようなものではなくなってしまいます。また、ちょっと前までは「ポータブル」を謳った赤道儀でもかなり重い撮影機材を載せることを意識した、登山のお供にするにはかなり難しいような代物ばかりでした。しかし、最近ではミラーレス一眼やコンデジのような軽い機材を乗せるための簡易赤道儀が各社からリリースされるようになって来ました。これもそのような中のひとつで、最も安価に入手できる製品です。

ポータブル赤道儀で一番ポピュラーなのはこちら。望遠鏡メーカーのビクセンが出している「ポラリエ」赤道儀です。

Vixen 星空雲台ポラリエ(WT) 4955295355051
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私が買ったのはこちら。サイトロンの「ナノトラッカー」。値段はポラリエの半額です。大きさ・重さもポラリエの半分ですね。

SIGHTRON ポータブル赤道儀 nano.tracker AS0001
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ポラリエの方はオプションがいろいろとリリースされており、かなり発展的な使い方もできるようになっています。それに較べてナノトラッカーのほうはオプションもほとんどなく、単に地球の自転と同じ速度で回転するだけ、といった割り切った商品です。どちらを取るかはその人次第ですが、初めて天体写真を撮るならポラリエの方にしておいたほうが無難かな、という気はします。あ、私も天体写真を撮るのは初めてですが(笑)。

20141022_2350_04.jpg

私のナノトラッカーのカメラ取り付け部分。やはりジッツオの古い自由雲台があったので、それを使ってカメラ(NIKON P340)をマウントしています。また、ナノトラッカー本体は、ほぼ唯一の純正オプション、コンパスアングルプレートを使って三脚上に取り付けています。

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実は赤道儀を使う際に一番難しいのは、きちんと星を追尾できるようにセッティングすることです。単純に言ってしまえば、赤道儀の回転軸と地球の地軸を完全に平行になるように設置してやればいいわけなんですが、言うは易しで実際にやるのはかなり大変です。ちなみにこの作業、「極軸合わせ」と言います。

ナノトラッカー本体の左上に小さな穴が開いていますが、これは北極星を見るための覗き穴です。ここから北極星が見えるように本体の角度を調整してやればいいんですが、あまり明るくもない北極星を一発で捕まえるのはかなり困難ですよね。コンパスアングルプレートはナノトラッカー本体をあらかじめ35度の角度にオフセットするためのものです。また、方位を見るためのコンパスと水平を取るための水準器が取り付けられています。東京近辺や中部山岳地帯であればおおむね北緯35度ラインの周辺ですから、あらかじめ35度のオフセット角があれば設置しやすいですよね。

ちなみに28mm相当や35mm相当の広角レンズで星空を撮影する際には「覗き穴から北極星を見る」程度の合わせ方で差し支えありませんが、150mm相当や300mm相当の望遠レンズで星を撮影する場合には、もっと精密に極軸合わせをする必要があります。望遠鏡を載せられるような本格的な赤道儀の場合には、回転軸の中央に「極軸望遠鏡」という、極軸合わせのための専用のスコープが取り付けられていて、これを使って正確に天の北極に回転軸を合わせます。この場合、北極星も天の北極からは多少ずれた位置にあるわけですから、これを補正するためにレチクル(照準線)を月日・時刻に応じて回転させ、年ごとの歳差運動(地軸が約2万5千年周期でコマの軸のように回転する運動)を加味して補正した位置に北極星を捉える・・・という、かなり面倒な作業が要求されます。

ちなみに、ポラリエの方にはこの極軸望遠鏡もオプションで用意されていますから、かなり応用が利きます。

20141022_2350_05.jpg

こちらはナノトラッカーの電池ボックス兼コントローラー。単三電池が3本必要です。ただ、電池の消費が意外と早いらしいので、実際に持っていく際にはスペアの電池が必須じゃないかと思います。スイッチがいくつか付いていますが、ひとつは北半球と南半球の切り替えスイッチ。これを切り替えることによって回転方向が反転し、南北それぞれの半球に対応できます。このスイッチはモードの切り替えスイッチも兼ねており、「北→南→北」のような操作を2秒以内にやると1回やるごとにモードが切り替わります。モードは恒星追尾、月追尾、太陽追尾、高速の4つがあり、現在どのモードなのかはパイロットランプの点灯の仕方でわかるようになってます。星空を写すときは当然恒星追尾モードですね。1恒星日(23時間56分4秒)で1周するようになっています。月の撮影のときは月追尾、日食などの撮影のときは太陽追尾を使います。

このほか、標準速と0.5倍速の切り替えスイッチもあります。山などの風景込みで撮影する場合、恒星のみを追尾すると当然ながら山の姿がブレてしまいます。これを0.5倍速に切り替えることによって、山と星のブレのバランスをとるわけです。もちろん、あまり長時間の露光だと、両方ブレまくってしまいますが。

さて。これが実際に活躍するのはいつになるんでしょうね(笑)。
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テーマ : 写真
ジャンル : 趣味・実用

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No title

こんばんは♪
耳、動かせるお話、とても楽しく読ませて頂きました!
左右、独立して動かせるってすごいですね\(^o^)/
私は動かせないです・・・K様も動かせません・・・
たぶん、私の家族全員動かせないと思います、今度聞いてみます♪
といいますか、興味があるので周りに聞いてみようと思いました♪

ポータブル赤道機、いいですね~私も試してみたいです♪
星の写真、撮る機会があるといいですね~(*^_^*)
楽しみにしてます♪

No title

こんばんは、徒骨亭さん!

ポータブル赤道義、すごいですね!
理屈は解るけど、実際自分が使うことを考えたら、一気に眠くなりました!
私が使うことは一生無さそうなので、星空の写真は徒骨亭さんに任せました(笑)
どうか素敵な写真をたくさん撮って、ブログで見せてくださいv-218
ん?と言うことは、お泊り登山もいよいよ目前?秒読み開始ですね!

耳って、動かせるものなんですか1?
それって、人間に尻尾を動かせって言うのと同じくらい、難しい気がします(^^;
うちは多分みんな出来ない(笑)

Re: No title

yamatoumiさん、おはようございます♪

お返事が遅れて申し訳ありません。昨日は一日奥多摩方面へ出ずっぱりだったんですが、帰宅したらクタクタでそのまま寝てしまいました。

え、耳を動かす話って、そんなに面白かったですか!?ウチの実家の家族だと当たり前にできることだったんで、あんまり特殊なことと言う意識がなかったんですが(笑)。ちなみに動かすときに使っているのは耳の後ろ側で、斜め上に向かって付いている筋肉です。家族の誰も動かせないけど、意識して練習したら動くようになった・・・という話を聞いたこともありますので、よかったら練習してみてください(笑)。ちなみに文中にも書いたとおり、女性で動かせる人がいると私にとっても初確認となります。

yamatoumiさんは、ポラリエはご存知だったんですよね。ポラリエとナノトラッカーだと価格が倍くらい違いますが、使い勝手や信頼性もかなり違う(もちろんポラリエの方が上)らしいので、もし購入される場合はポラリエの方がいいんじゃないかと思います。問題は重さと大きさですが、天体写真の場合は三脚も安定した大型のものの方がベターなので、どうしても荷物は重くなってしまいます。オートキャンプ限定にするか、登山のときに持っていくならK様を拝み倒して荷物を分担してもらうかしたほうがいいかとおもいます(笑)。

Re: No title

悠さん、おはようございます♪

そういえば、天体望遠鏡をいじる人にもあまり女性はいませんね。私みたいなメカオタクからすると、本格的な赤道儀ののセッティング作業なんかはそれ自体がワクワクする作業なんですが(笑)。ただ、カメラをいじる女性が増えているのと同様、天体観測機器をいじる女性も徐々に増えつつあるみたいですよ。セッティングや操作が面倒な人向けに、とりあえず水平に機材を置いてスイッチを入れてやり、見たい星や星雲をインプットするだけで望遠鏡が自動的にそちらを向いて自動追尾してくれる・・・という製品もあります。ただ、この手の商品はデジタル技術でとりあえず視野の中心付近に目標を維持しているだけなので、目視には必要にして十分なんですが、写真撮影だと星の位置がカクカク流れてしまって不向きのようです。

耳、動かせますよ~(笑)。山道を歩いていて、崖の上とか眼鏡を落としたくない場所では、耳を後ろに引っ張って眼鏡をホールドしたりしています。こうすると少々頭を振ったくらいでは眼鏡が落ちませんから便利です。まあ、最初から落下防止のゴムや紐をつけておけばいいだけではあるんですが(笑)。

ちなみ昔、E・H・エリックさんていたの知りませんか?耳の動かせる人で最初に有名になったのはあの人だと思いますが、かつてはヒトの動耳筋は退化してまったく使えないと言うのが医学の常識だったらしく、子供の頃読んだ児童向け医学書には「あれはテレビ局の人が後ろから糸で引っ張って動かしているんだよ。耳の動かせる人なんていないよ。」なんて訳知り顔で書いてありました。もちろん、子供の頃の私がこの本を「信用するに値しない駄書」と判断したのは言うまでもありませんが(笑)。

こんばんは♪
星を撮りたいなんて!(*゚▽゚*)
なんてロマンチック〜♪
そして、カメラに関して本当にお詳しいですね。
いつか泊まりで山に行けた時には、星の写真いっぱい撮って下さいね(*^^*)
その日を楽しみにしてまーす♪



No title

徒骨亭さん、お早うございます。

徒骨亭さんは耳を自在に動かせるんですね~。青レンジャーは全く動きませんよ~。面白いですね~。

普通のデジタルカメラでも、付属品を揃えれば、星の写真が撮れるんですね。知りませんでした。人里離れた少し山の方の旅館などに泊まれば、星の写真を狙えますね~。これから空気ももっと澄んでくるので楽しみですね~。

Re: タイトルなし

mokos619さん、こんばんは♪

カメラに関して・・・というより、見ての通りのメカオタクなので、役に立たないような知識ばっかりあっちこっちから集めてきています。「それを知っていてどうする!」と、女房も最近では半ば呆れ顔です(笑)。

泊まりと言うより、夏場にどこかで一回ナイトハイクをやってみたかったんですが、天候も今ひとつの日が多かったですよね。これからは空気も澄んできますが、ナイトハイクにはちと寒すぎますので、車で前の晩から出かけておいて、出発前の夜明け方に撮影テストをやってみようかとも考えています。車ならもうちょっと大型の三脚ももっていけるので一石二鳥です。

実は8月に御嶽山に行った時、早めに現地に着くように出たのは王滝口の駐車場で撮影をやってみたかったからなんですが、レポにも書いたとおり、現地に着いたら霧雨でした。まあ、駐車場に街灯があってあそこまで明るいのも想定外だったので、どっちみち星空撮影は厳しかったんですけどね。

Re: No title

青レンジャーさん、こんばんは♪

まあ、耳が動いてそれがなんの役に立つ・・・と言われるとそれまでなんですが(笑)。ただ、文中にも書いたとおり、眼鏡を落ちにくくするのには役立つかもしれません。崖っぷちとか、眼鏡を落とすとまずい場所では耳を後ろに引っ張って眼鏡をホールドしています。

デジカメ時代になって、天体写真のハードルは劇的に低くなりましたよ~。追尾しながら同じ写真を何枚も撮って、専用ソフトで「コンポジット合成」と呼ばれる合成処理を施すと、天体のディティールがより鮮明になったりします。アンドロメダ大星雲などの写真で、渦状枝がグルグル巻いているのがはっきり写った状態のものなんて、昔はパロマー山天文台みたいなところでしか限られた観測機関でしか撮影できませんでしたが、今ではアマチュアでも撮影できます。もちろん望遠鏡その他に数十万の投資は必要ですが、山をやっていてもすでに数十万以上は使っているはずですから似たようなものです(笑)。

No title

こんにちは♪

星を撮りたいなんて!(*゚▽゚*)
なんてロマンチック〜♪

雲取山頂から見る星空はキラキラと輝いていて素敵でした☆

星空のお写真楽しみにしてますね(^^♪

Re: No title

kouさん、こんばんは♪

雲取山山頂から星空を眺めたなんて!なんてロマンチック~♪(笑)。

kouさんはナイトハイクは慣れていますから、星空も見慣れているんでしょうね。kouさんの最新記事、読ませてもらいましたけど、私の憧れの石尾根からの星空を飽きるほど(笑)堪能されたみたいですね。そちらの方へも後ほどコメントさせていただきます♪

ただ天体写真を撮影する、ということだけならある程度投資すれば素人でもきれいな写真の取れる機材が買えますが、登山のついでに携帯可能な、極限まで軽量化した天体写真撮影機材・・・というのが現在の私の狙っているところです。まだ実践する機会がないので、どこまでやれるかは未知数ですが。

ちなみに現有しているカメラがしょぼいので、実際に撮影する機会があったらミラーレス一眼なんかが欲しくなるんじゃないかという恐れもあったりします(笑)。一応、いま使っているニコンのコンデジも天体写真にある程度対応できるんじゃないかということで、できるだけ長くシャッターを開いていられる機種を選んではありますが。
プロフィール

徒骨亭主人

Author:徒骨亭主人
「むだぼねていしゅじん」です。「とこつ」ではありません。
主な関心事は電子工作、鉄道模型、空モノラジコン。その他、オーディオ、銀塩カメラ、クラシック音楽、映画などなど・・・何のことはない。どれも皆、昔ながらのオヤジ趣味ですな。最近は13年11月から始めた山歩きに熱中しております。
女房に頭の上がらない、小学生の息子を持つ父親です。

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