雪が降った翌日、奥高尾を歩いてみた。
こんばんは。
2月の始め頃から仕事の方がかなり忙しくなってきています。連日深夜までの残業は当然のことですが、先週末、2月7日・8日は休日出勤。本日11日もやっぱり出勤でした。今週末、14日・15日もおそらく仕事になります。
それと、先週中頃から引いた風邪がなかなか治りません。特に咳が酷く、夕方くらいになると咳のせいで腹筋が痛みます。仮に今週末、仕事が入らなかったとしても、ちょっと山歩きは難しい状況ですね。下手をすると、2月は全く山歩きなし・・・になってしまうかもしれません。それと、忙しくなる直前の山行の記録もまだアップできていません。余り遅くなっても何ですので、ちょっと気合を入れて書き上げました。
というわけで・・・首都圏に雪が降った日の翌日、1月31日の山行記録です。
この日、前日金曜日は雪の予報でしたが、自宅のある千葉市では朝から雨で雪の気配は全くなし。都心まで来ると午前中は雪模様でしたが、昼頃にはみぞれに変わり、夕方には雪は跡形もなく消え去ってしまいました。しかし、都心で雪が降るくらいなら奥多摩・高尾方面や丹沢方面はまとまった雪になっている筈です。雪中ハイクを楽しむよい機会ですので、どこに行くか金曜の夕方から悩んでいました。
まず、御馴染みの奥多摩ですが、この降雪の感じだと石尾根あたりで30cmくらいは新雪が積もっている可能性があります。降雪の翌日すぐだと、新雪をラッセルする羽目になるかもしれません。スノーシューも持っていませんし、ちょっと危ないかな・・・と思ってパスしました。数日置いてからなら踏み跡もしっかりついているので安心なんですけどね。
次に丹沢。首都圏の山では南の方に位置しているせいか、ここは昨年のドカ雪の1週間後でも麓の方では雪が残ってなくて泥んこ祭りでした。今回程度の雪なら、山頂付近以外は泥んこ祭りの可能性が高いです。実際、1月3日の大山への初詣登山の時も概ね泥んこ祭りでしたし。最後まで悩みましたが結局パス。
というわけで、結局歩いたのは毎度おなじみ、奥高尾縦走路です。標高は丹沢よりかなり低いですが、昨年のドカ雪のときはかなり遅くまで雪が残っており、丹沢よりは雪深いかな、と密かな期待を抱いて歩きに行ってみました。
1月31日土曜日、朝5時過ぎの快速電車で地元駅を出発。あまり早く出すぎると、高尾山口に夜明け前に到着してしまいますので、若干ゆっくり目です。馬喰町で都営地下鉄新宿線に乗り換え、そのまま京王線に入って笹塚で急行に乗り換え。八王子市内の北野駅までやって来ました。

北野駅は京王線の八王子までの路線と高尾山口までの路線の分岐点です。ここで高尾山口行きの電車に乗り換えます。こちらは北野駅のホームの端から進行方向を見たところ。線路が分岐していますが、右が八王子方面、左が高尾山口方面ですね。正面奥では奥多摩・大岳山あたりがモルゲンロートに染まっています。これを見たとき、奥多摩にすればよかった、とちょっと後悔(笑)。

高尾山口駅に到着。身支度を整えて、ケーブルカーの駅までやって来ました。このあたりの舗装道路上には雪が残っていないように見えますが、濡れた路面がカチンカチンに凍っていて、結構滑ります。こりゃ、登山道も凍結してるかな、と心配しましたが・・・。

昨年の3月初めにも積雪状態で登った稲荷山コースの登山口に到着。この橋の上の雪は凍っておらず、足跡が付く状態でした。あ、これなら大丈夫と、7時30分、アイゼンなしで歩き始めました。他の方は半分以上が軽アイゼンを装着していましたが。
今回のルートとタイムもヤマレコに登録してあります。あわせてご覧ください。
ちなみに今回、前回の浅間尾根歩きの反省から、ゴムベルトでさっと巻きつけられるタイプのモンベルの軽アイゼンをザックのストラップにぶら下げています。重さ200グラム。もちろん6本爪の軽アイゼンもいつもどおり携行していますが、ザックを降ろしたりせずに凍っている区間だけさっと装着、さっと外せるお手軽滑り止めはないか、ということで持ってきました。元々は子供用に買ったものですが、子供にはむしろ簡単に外れないベルトとバックルで止めるタイプがいいか、ということで、私が持っていたマウンテンダックスの4本爪とトレード。でも、このモンベルのお手軽アイゼン、今回は結局使わずじまいでした。

登り始めこそこんな感じでしたが・・・。

基本的に稲荷山コースは南斜面のコースなので、すぐにこんな具合の道になりました。雪なんか殆どありません。もちろん凍ってもおらず、泥濘状態です。

稲荷山の展望台まで来ました。ここには若干の積雪があります。

空気が澄んでいて、朝の都心方面が一望できます。手前の山間には若干の朝霧。いいですねぇ♪

こちらはスカイツリー。

これは筑波山ですね。

稲荷山から先。若干雪が増えましたが、基本的に泥んこです。

6号路方面への分岐まで来ましたが相変わらず。奥高尾には雪は殆ど無いんじゃないか、という不安が胸をよぎります。

5号路との交差点。ここから正面の階段を直登した先が高尾山の山頂です。

8時45分、高尾山山頂(599m)に到着。思っていたよりは雪がありますね。まだケーブルカーが動いて間もないので、山頂には徒歩で登ってきたハイカーしかいません。それも20人くらい。高尾山の割には空いています。

展望台からの眺め。空気が澄んで、きりりと引き締まっています。

こちらは富士山。富士山周辺は風が強いようです。富士にかかっているのは雲というより雪煙なのかな?

こちらは丹沢・蛭ヶ岳方面。丹沢の主峰の中で高尾山に一番近いのは蛭ヶ岳ですから、高尾山からは結構真近に見えます。

山頂の雪はまだ真っ白ですが、お昼ごろには泥んこになってしまうんでしょうね。

10分ほど高尾山山頂に滞在してから、城山方面へ向かいます。毎度お馴染み、奥高尾縦走の始まりです。




・・・と、その前に!現れました、高尾山猫。皆同じキジトラ斑猫に見えますが、全部別の猫です。この写真に写っている以外にも数匹いましたが、ここで繁殖した猫で、血のつながりがあるんでしょうね。

モミジ台方面へ下る階段。雪で覆われていますが、凍っていないので歩きやすいです。

「これより奥高尾」の標柱前。ここからちょっと登り返した先がモミジ台です。

モミジ台通過。休憩しているハイカーが数人。

モミジ台の先は、さらに雪がサクサクしていて歩きやすく、気持ちがいいです。スパッツをつけていませんが、靴に入ってくるほど雪も深くなく、ちょうどいい感じです。

高尾山と城山との鞍部まで来ました。大分標高を下げたはずですが、雪は相変わらずです。どうも標高だけの問題ではなさそうですね。

再び登り道。このあたり、いつもはぬかるんだ階段が続いていて歩きにくい場所ですが、今日は雪で殆ど覆われていて歩きやすいです。

一丁平手前の東屋のあるあたり。東屋のある区画は整備工事中らしく、トラロープが張られて立ち入り禁止になっていました。

道端の木の小枝にコゲラが止まっていて、カッカッカッと突付きまくっています。日本で一番小さなキツツキ類ですね。カメラを向けるとサッと枝の影に入ってしまうのでなかなかうまく撮影できませんでした。画面中央に背中の部分だけ写っています。

一丁平の展望デッキまで来ました。丹沢方面の眺めがいいところです。

こちらは富士山。富士には雲がかかってしまいました。こちらからもあまり姿が見えませんが、丹沢・塔ノ岳方面からだと完全に雲に隠れてしまっているでしょうね。

こちらは丹沢・大山方面。大山の上にはポコポコした積雲が浮かんでいます。

さらに先へ進みます。このあたり、いよいよ雪が深くなってきました。

城山の手前、道が二手に分かれているところ。皆さん近道の右側を歩いているみたいですが、私は新雪を踏みたいので左へ進みます(笑)。

城山への最後の階段部分。

大垂水峠から登ってくるルートとの分岐。昨年2月の最初の大雪の直後には、南高尾山稜を歩いてきて、この道をヒーヒー言いながら2時間かけて登ってきました。今日も若干歩いている人がいるようです。

城山(小仏城山)山頂(670m)に到着。結構雪が深いです。

富士は相変わらず半分雲の中。

城山茶屋は営業中でした。

この日はこのキジトラ猫が傍まで寄ってきて、にゃあにゃあ鳴いていました。以前は離れたところからこっちをみて鳴くだけの猫だったと思いますが、大分人馴れしてきましたね。ただ、撫でさせてくれるほどには慣れていないようでしたが。
いつものキジトラ斑猫もいましたが・・・他のハイカーさんが食事しているところへお邪魔していて、その方の膝の上に乗ってしまっていたので写真が撮れませんでした。こっちは人馴れを通り越してかなりずうずうしくなっているようです(笑)。
この後、城山茶屋で甘酒を注文。甘酒を飲みながら茶屋のご主人と猫の話をしました。ご主人いわく、高尾山の猫は国定公園内の野良猫ということで、東京都の職員が一網打尽にしてしまったことがあるそうです。こちらの方へも都の職員が来たそうなんですが、「ここは神奈川県だし・・・猫も虚勢手術してあるし」と答えたら「あ、それなら飼い猫ですから」と帰って行ったそうです。まあ、都の職員も出来れば猫のガス室送りは避けたいでしょうから、名目「飼い猫」ということになれば渡りに船なんでしょうね。

今日の天狗様は割烹着に三角巾姿。給食の時間ですな。

ここいらでノンビリしたいところですが、まだ先は長いので前進します。

小仏峠に下る途中、茶屋の廃墟跡。
この後、小仏峠まで下りたら、ちょうど登山詳細図世話人のMさんが店開きをしているところでした。ちょっとの間おしゃべりをしましたが、私の顔は覚えていただいているようで、このブログも時々読んでくださっているとのこと。有難い事です。昨年の奥多摩・八丁山などの話をしました。

私は実はまだ丹沢の登山詳細図を買っていなかったので、今回、東丹沢版を購入させてもらいました。そこへ他のお客さんがやってきて、昨年11月に出たばかりの奥多摩西部版を買われたのですが、是非とも著者であるMさん・・・もとい、守屋二郎さんのサインが欲しいとのこと。登山詳細図も書籍であって、著者自らが販売しているわけですから、初版本に著者のサインをもらうということですよね。あいにく守屋さんもお客さんもペンを持っていなかったので、私が持っていたペンをお貸ししました。せっかくですから、先ほど購入した東丹沢版にもサインをしてもらいました。

登山詳細図世話人の守屋二郎さん。ブログでの顔出し・名前出しについてはご本人の了解を頂いています。というより、ここで販売していること自体プロモーション活動なので、積極的に紹介してもらった方が有難い、とのことです。ちなみに最近知ったのですが、登山詳細図の岡山版というのもあるそうです。確かに、発行元は岡山の出版社、吉備人出版ですよね。

いつものタヌキさんたちの前を通過。やっぱり他人とは思えないですね。私もこのタヌキたちに混じってなんか売っていようかな。

景信山への登り道は南斜面ということもあって、雪が殆ど残っていません。概ね泥濘です。

景信山山頂(727m)に到着。南斜面は泥濘でしたが、山頂には雪がどっさりです。

富士周辺は、ちょっと雲が取れてきました。

景信山の山頂ではハイカーが10人ほど休憩中でした。

山頂を過ぎて先へ向かいます。

景信山を下り始めてすぐの場所。この辺りが今回の山行で一番雪の深い所でした。積雪30cmくらいでしょうか。

景信山と明王峠の間でも、南向きで陽当たりのよい場所はすでに雪がなく、泥濘になっています。ここでは急斜面が泥濘になっていて、先人達の悲惨なスリップの跡が生々しく残っています。私は右手の雪のあるあたりを登っていきました。

一方、日当たりが余りよくない場所には雪がどっさりと。

尾根道と巻き道の分岐。景信山と明王峠の間には全部で5箇所の巻き道があります。仮に景信山に近いところからA、B、C、D、Eとしますと、Aの巻き道は登山者が勝手に作ってしまった巻き道らしく、植生回復のため現在はトラロープで封鎖されていて立ち入り禁止。BとCには巻き道分岐の指導標があります。Dは指導標のない小さな分岐。Eは堂所山の巻き道です。ここはBの巻き道になります。巻き道側を歩いてみますが・・・。

南側の斜面なので雪は殆どなく、泥濘が続いています。この先のCの巻き道も同様でした。Dでは巻き道ではなく、尾根道の方を歩きました。

Eの巻き道、すなわち堂所山の巻き道分岐に来ました。今日はある目的があるので、堂所山を巻かずに登ります。

堂所山の景信山側はかなりの急坂です。杉の根っこの階段を登っていきます。

堂所山の山頂手前まで来ました。

堂所山山頂(733m)に到着。

こちらは北高尾山稜へ続くルート。歩いている方も若干いるようですね。こっち方面にちょっと進んでみます。
実は、こちらへ来たのは無線をやってみるため。堂所山なら殆どの人が巻くから誰もいないだろう・・・と思って登ってきたんですが、4人くらいの方が休憩中でした。くつろいでいるところを邪魔したくありませんので、北高尾山稜方面へちょっと行った先にある小ピークまでやって来て430MHz帯の呼び出し周波数をモニターしてみますが・・・またもや誰も出ていません。時計を見ると・・・あ、お昼時だ(笑)。どうも、こっちが山行の途中で都合のいい時間帯は、大抵お昼時にぶつかるみたいですね。無線をやるために山に登っているのなら移動運用の時間帯も考えますが、私の場合はあくまで山歩きの途中で無線もやってみる、というスタンスですから、どうもタイミングが合わないようです。20分くらい立ち止まって無線機を操作していたら流石に寒くなってきたので、引き返して元の奥高尾縦走路へ戻り始めました。
再び奥高尾縦走路に戻る直前、スイッチを入れっぱなしだった無線機からCQ呼び出しが聞こえました。すかさずこちらからも応答します。横浜市神奈川区の無線局からでしたが、こちらの信号も強力に入感しているようです。というわけで無事交信成立。
この後、明王峠に向かう途中の縦走路上でも埼玉県和光市の荒川河川敷の移動局からのCQ呼び出しを受信。こちらにも応答したのですが・・・どうも応答した場所が悪かったようです。尾根の北斜面の狭い巻き道のベンチのある場所だったんですが、どうも背後の堂所山がギリギリで障害になるらしく、ベンチのところからだと信号が殆ど受信できなくなります。1mほど移動して登山道の外側の端に立つと受信できるので、やむを得ずできるだけ斜面側にはみ出す位置に立って交信を行いましたが、ちょっと他のハイカーさんの邪魔になってしまったかもしれません。
それにしても、他の山岳移動局と交信したいと思って無線機のスイッチを入れているんですが、なかなか山岳移動をしている方とは繋がりませんね。やっぱり、雲取山くらいの標高のところに行かないと難しいかもしれません。

ここからは遠くに大岳山と御前山が見えます。

明王峠までやってきました。ここは南向きで日当たりがいいので、雪が完全になくなって酷い泥濘になっています。トイレだけ済ませて早々に退散します。

明王峠の先も南側に向いた陽当たりのいい道が続いているので、基本的にぬかるみです。ここは南斜面の巻き道との分岐。普段なら迷わず左の巻き道に進みますが、今回は少しでも雪の多いところへ行きたくて右の尾根道を選びます。

でも、やっぱり雪はあまりありませんでした。

陣馬山の近くまでやって来ました。ここは陣馬山の巻き道との分岐、昨年3月の奥高尾ハイクで霧氷を目撃した辺りです。この辺まで来ると雪が再び増えてきました。

陣馬山の山頂が見えてきました。と!ここで思わぬアクシデントに遭遇。何と、右の太腿が攣りました。これまで脹脛が攣ったことは何度もありますが、太腿は初めてです。カリウム不足?いや、雪道に立ち止まって無線機を弄ったりしていたので、冷やしてしまったか?10分ほどゆっくりと歩いていたら回復したので、元の速度に戻りました。

陣馬山山頂直下の階段。ここはいつ来ても泥んこ祭りです。

陣馬山山頂(854m)に到着。白馬の像の周りは今日一日記念写真を撮った人たちの足跡で茶色く汚れてしまっています。朝一番でこちらへ来たら、真っ白な雪の中の真っ白な馬の像が真っ青な青空を背景に立っている写真が撮れたんでしょうけど。

陣馬山の北、醍醐丸から戸倉三山、大岳山方面。

こちらは西方面。中央に見えているのが先日登った権現山と扇山。その奥に連なっているのが大菩薩連嶺です。大菩薩嶺は右端の一番高いところ。

富士山はふたたび雲に隠れそうになっていますね。これが本日最後の富士です。

3軒の茶屋のうち、一ノ尾尾根方面のルートに面した清水茶屋だけが営業していました。下山前にここへ立ち寄って暖かい珈琲を注文しました。

先ほどの権現山と扇山。一昨年の秋、最初の山行でこの陣馬山に登ってきた時には周囲の山々は完全に未知の世界でしたが、今では視野に入る山の大半に登ったことがある、と言えるようになってきました。ただ、道志や丹沢方面は相変わらず未踏の地が多いですが。

こちらが一ノ尾尾根ルートの入口。これからJR中央線の藤野駅に向かって下山します。

最初はしばらく急斜面の下り。階段が続いていますが、凍結などはしていないので危険はありません。

そのうち九十九折れの下り道になりました。雪が融けてしまっていますが、滑ったりはしません。

和田集落方面への分岐。右へ進めば和田集落を経て和田バス停ですが、今回は一ノ尾尾根を最後まで歩いて陣馬山登山口バス停方面に下ります。

このあたりは日当たりが悪いせいか、雪が沢山残っています。本日歩いた人も少ないらしく、雪もフカフカです。

再び分岐。こちらを右に下りても和田集落です。

この辺りまで下りてくると雪が少なくなってきました。ただし、落ち葉が多いのでそれほど泥んこ状態ではありません。また、斜面が緩やかなので、足を滑らせることもなさそうです。この一ノ尾尾根、今回初めて歩いてみましたが、陣馬山山頂直下の急登以外はなだらかで幅の広い登山道が連続していました。しかもよく整備されています。陣馬高原下からの登山道、女房がいつも息切れして付いて来れないので、今度女房と子供を連れて陣馬山に登るときはこちらから攻めてみようかと思います。
明王峠から相模湖までのルートでも感じましたが、神奈川県内の登山道は東京都内よりも整備されている印象が強いですね。まあ、山歩き的には面白みに欠けるかもしれませんが。

もう一つ分岐。こちらを右に下りると上沢井集落です。

程なくして畑が見えてきました。里に着いたようです。なんとなく、丹沢辺りと印象が似ていますね。やっぱり神奈川です。

舗装道路に出ました。

里の中をさらに下って行きます。

バス通りに合流。ここを左に折れて100mほど行った先が陣馬山登山口バス停です。

陣馬山登山口バス停に到着。前のバスは・・・25分前に通り過ぎています。次のバスは・・・1時間後です。駅まで2キロ、もちろん歩きます。

やっぱり歩く人が多いのか、間違えないように藤野駅までの案内板が出ています。

そのうち道が登り坂になって・・・登り詰めたところにはまさかのトンネルが。

トンネルの中。結構長いです。トンネル内は1車線で、基本的に先にトンネルに入った方が優先ということになっているようです。歩道スペースが確保されているのであまり怖くはありませんが、夜中とかには歩きたくはありませんよね。

トンネルを抜けるともう藤野です。すぐに踏切があって、渡った先を右に折れます。

線路沿いに100mほど進むと・・・藤野駅に到着です。
列車の時刻を見ると、5分後に上りの快速電車があります。しかも東京駅までの直通。とりあえずジャケットをザックから出して羽織り、財布や携帯などをポケットに収めて、荷物の収納をせずに改札を通りました。電車に乗りこんだ後で荷物を片付けます。電車が空いていたので助かりました。私の後から下山してきたカップルは、外した軽アイゼンを手に持ったまま改札を通っていました。
この後、電車の中で爆睡しているうちにハッと気が付くと東京駅。総武線快速に乗り換え、同様に爆睡しながら千葉まで帰りました。
2月の始め頃から仕事の方がかなり忙しくなってきています。連日深夜までの残業は当然のことですが、先週末、2月7日・8日は休日出勤。本日11日もやっぱり出勤でした。今週末、14日・15日もおそらく仕事になります。
それと、先週中頃から引いた風邪がなかなか治りません。特に咳が酷く、夕方くらいになると咳のせいで腹筋が痛みます。仮に今週末、仕事が入らなかったとしても、ちょっと山歩きは難しい状況ですね。下手をすると、2月は全く山歩きなし・・・になってしまうかもしれません。それと、忙しくなる直前の山行の記録もまだアップできていません。余り遅くなっても何ですので、ちょっと気合を入れて書き上げました。
というわけで・・・首都圏に雪が降った日の翌日、1月31日の山行記録です。
この日、前日金曜日は雪の予報でしたが、自宅のある千葉市では朝から雨で雪の気配は全くなし。都心まで来ると午前中は雪模様でしたが、昼頃にはみぞれに変わり、夕方には雪は跡形もなく消え去ってしまいました。しかし、都心で雪が降るくらいなら奥多摩・高尾方面や丹沢方面はまとまった雪になっている筈です。雪中ハイクを楽しむよい機会ですので、どこに行くか金曜の夕方から悩んでいました。
まず、御馴染みの奥多摩ですが、この降雪の感じだと石尾根あたりで30cmくらいは新雪が積もっている可能性があります。降雪の翌日すぐだと、新雪をラッセルする羽目になるかもしれません。スノーシューも持っていませんし、ちょっと危ないかな・・・と思ってパスしました。数日置いてからなら踏み跡もしっかりついているので安心なんですけどね。
次に丹沢。首都圏の山では南の方に位置しているせいか、ここは昨年のドカ雪の1週間後でも麓の方では雪が残ってなくて泥んこ祭りでした。今回程度の雪なら、山頂付近以外は泥んこ祭りの可能性が高いです。実際、1月3日の大山への初詣登山の時も概ね泥んこ祭りでしたし。最後まで悩みましたが結局パス。
というわけで、結局歩いたのは毎度おなじみ、奥高尾縦走路です。標高は丹沢よりかなり低いですが、昨年のドカ雪のときはかなり遅くまで雪が残っており、丹沢よりは雪深いかな、と密かな期待を抱いて歩きに行ってみました。
1月31日土曜日、朝5時過ぎの快速電車で地元駅を出発。あまり早く出すぎると、高尾山口に夜明け前に到着してしまいますので、若干ゆっくり目です。馬喰町で都営地下鉄新宿線に乗り換え、そのまま京王線に入って笹塚で急行に乗り換え。八王子市内の北野駅までやって来ました。

北野駅は京王線の八王子までの路線と高尾山口までの路線の分岐点です。ここで高尾山口行きの電車に乗り換えます。こちらは北野駅のホームの端から進行方向を見たところ。線路が分岐していますが、右が八王子方面、左が高尾山口方面ですね。正面奥では奥多摩・大岳山あたりがモルゲンロートに染まっています。これを見たとき、奥多摩にすればよかった、とちょっと後悔(笑)。

高尾山口駅に到着。身支度を整えて、ケーブルカーの駅までやって来ました。このあたりの舗装道路上には雪が残っていないように見えますが、濡れた路面がカチンカチンに凍っていて、結構滑ります。こりゃ、登山道も凍結してるかな、と心配しましたが・・・。

昨年の3月初めにも積雪状態で登った稲荷山コースの登山口に到着。この橋の上の雪は凍っておらず、足跡が付く状態でした。あ、これなら大丈夫と、7時30分、アイゼンなしで歩き始めました。他の方は半分以上が軽アイゼンを装着していましたが。
今回のルートとタイムもヤマレコに登録してあります。あわせてご覧ください。
ちなみに今回、前回の浅間尾根歩きの反省から、ゴムベルトでさっと巻きつけられるタイプのモンベルの軽アイゼンをザックのストラップにぶら下げています。重さ200グラム。もちろん6本爪の軽アイゼンもいつもどおり携行していますが、ザックを降ろしたりせずに凍っている区間だけさっと装着、さっと外せるお手軽滑り止めはないか、ということで持ってきました。元々は子供用に買ったものですが、子供にはむしろ簡単に外れないベルトとバックルで止めるタイプがいいか、ということで、私が持っていたマウンテンダックスの4本爪とトレード。でも、このモンベルのお手軽アイゼン、今回は結局使わずじまいでした。

登り始めこそこんな感じでしたが・・・。

基本的に稲荷山コースは南斜面のコースなので、すぐにこんな具合の道になりました。雪なんか殆どありません。もちろん凍ってもおらず、泥濘状態です。

稲荷山の展望台まで来ました。ここには若干の積雪があります。

空気が澄んでいて、朝の都心方面が一望できます。手前の山間には若干の朝霧。いいですねぇ♪

こちらはスカイツリー。

これは筑波山ですね。

稲荷山から先。若干雪が増えましたが、基本的に泥んこです。

6号路方面への分岐まで来ましたが相変わらず。奥高尾には雪は殆ど無いんじゃないか、という不安が胸をよぎります。

5号路との交差点。ここから正面の階段を直登した先が高尾山の山頂です。

8時45分、高尾山山頂(599m)に到着。思っていたよりは雪がありますね。まだケーブルカーが動いて間もないので、山頂には徒歩で登ってきたハイカーしかいません。それも20人くらい。高尾山の割には空いています。

展望台からの眺め。空気が澄んで、きりりと引き締まっています。

こちらは富士山。富士山周辺は風が強いようです。富士にかかっているのは雲というより雪煙なのかな?

こちらは丹沢・蛭ヶ岳方面。丹沢の主峰の中で高尾山に一番近いのは蛭ヶ岳ですから、高尾山からは結構真近に見えます。

山頂の雪はまだ真っ白ですが、お昼ごろには泥んこになってしまうんでしょうね。

10分ほど高尾山山頂に滞在してから、城山方面へ向かいます。毎度お馴染み、奥高尾縦走の始まりです。




・・・と、その前に!現れました、高尾山猫。皆同じキジトラ斑猫に見えますが、全部別の猫です。この写真に写っている以外にも数匹いましたが、ここで繁殖した猫で、血のつながりがあるんでしょうね。

モミジ台方面へ下る階段。雪で覆われていますが、凍っていないので歩きやすいです。

「これより奥高尾」の標柱前。ここからちょっと登り返した先がモミジ台です。

モミジ台通過。休憩しているハイカーが数人。

モミジ台の先は、さらに雪がサクサクしていて歩きやすく、気持ちがいいです。スパッツをつけていませんが、靴に入ってくるほど雪も深くなく、ちょうどいい感じです。

高尾山と城山との鞍部まで来ました。大分標高を下げたはずですが、雪は相変わらずです。どうも標高だけの問題ではなさそうですね。

再び登り道。このあたり、いつもはぬかるんだ階段が続いていて歩きにくい場所ですが、今日は雪で殆ど覆われていて歩きやすいです。

一丁平手前の東屋のあるあたり。東屋のある区画は整備工事中らしく、トラロープが張られて立ち入り禁止になっていました。

道端の木の小枝にコゲラが止まっていて、カッカッカッと突付きまくっています。日本で一番小さなキツツキ類ですね。カメラを向けるとサッと枝の影に入ってしまうのでなかなかうまく撮影できませんでした。画面中央に背中の部分だけ写っています。

一丁平の展望デッキまで来ました。丹沢方面の眺めがいいところです。

こちらは富士山。富士には雲がかかってしまいました。こちらからもあまり姿が見えませんが、丹沢・塔ノ岳方面からだと完全に雲に隠れてしまっているでしょうね。

こちらは丹沢・大山方面。大山の上にはポコポコした積雲が浮かんでいます。

さらに先へ進みます。このあたり、いよいよ雪が深くなってきました。

城山の手前、道が二手に分かれているところ。皆さん近道の右側を歩いているみたいですが、私は新雪を踏みたいので左へ進みます(笑)。

城山への最後の階段部分。

大垂水峠から登ってくるルートとの分岐。昨年2月の最初の大雪の直後には、南高尾山稜を歩いてきて、この道をヒーヒー言いながら2時間かけて登ってきました。今日も若干歩いている人がいるようです。

城山(小仏城山)山頂(670m)に到着。結構雪が深いです。

富士は相変わらず半分雲の中。

城山茶屋は営業中でした。

この日はこのキジトラ猫が傍まで寄ってきて、にゃあにゃあ鳴いていました。以前は離れたところからこっちをみて鳴くだけの猫だったと思いますが、大分人馴れしてきましたね。ただ、撫でさせてくれるほどには慣れていないようでしたが。
いつものキジトラ斑猫もいましたが・・・他のハイカーさんが食事しているところへお邪魔していて、その方の膝の上に乗ってしまっていたので写真が撮れませんでした。こっちは人馴れを通り越してかなりずうずうしくなっているようです(笑)。
この後、城山茶屋で甘酒を注文。甘酒を飲みながら茶屋のご主人と猫の話をしました。ご主人いわく、高尾山の猫は国定公園内の野良猫ということで、東京都の職員が一網打尽にしてしまったことがあるそうです。こちらの方へも都の職員が来たそうなんですが、「ここは神奈川県だし・・・猫も虚勢手術してあるし」と答えたら「あ、それなら飼い猫ですから」と帰って行ったそうです。まあ、都の職員も出来れば猫のガス室送りは避けたいでしょうから、名目「飼い猫」ということになれば渡りに船なんでしょうね。

今日の天狗様は割烹着に三角巾姿。給食の時間ですな。

ここいらでノンビリしたいところですが、まだ先は長いので前進します。

小仏峠に下る途中、茶屋の廃墟跡。
この後、小仏峠まで下りたら、ちょうど登山詳細図世話人のMさんが店開きをしているところでした。ちょっとの間おしゃべりをしましたが、私の顔は覚えていただいているようで、このブログも時々読んでくださっているとのこと。有難い事です。昨年の奥多摩・八丁山などの話をしました。

私は実はまだ丹沢の登山詳細図を買っていなかったので、今回、東丹沢版を購入させてもらいました。そこへ他のお客さんがやってきて、昨年11月に出たばかりの奥多摩西部版を買われたのですが、是非とも著者であるMさん・・・もとい、守屋二郎さんのサインが欲しいとのこと。登山詳細図も書籍であって、著者自らが販売しているわけですから、初版本に著者のサインをもらうということですよね。あいにく守屋さんもお客さんもペンを持っていなかったので、私が持っていたペンをお貸ししました。せっかくですから、先ほど購入した東丹沢版にもサインをしてもらいました。

登山詳細図世話人の守屋二郎さん。ブログでの顔出し・名前出しについてはご本人の了解を頂いています。というより、ここで販売していること自体プロモーション活動なので、積極的に紹介してもらった方が有難い、とのことです。ちなみに最近知ったのですが、登山詳細図の岡山版というのもあるそうです。確かに、発行元は岡山の出版社、吉備人出版ですよね。

いつものタヌキさんたちの前を通過。やっぱり他人とは思えないですね。私もこのタヌキたちに混じってなんか売っていようかな。

景信山への登り道は南斜面ということもあって、雪が殆ど残っていません。概ね泥濘です。

景信山山頂(727m)に到着。南斜面は泥濘でしたが、山頂には雪がどっさりです。

富士周辺は、ちょっと雲が取れてきました。

景信山の山頂ではハイカーが10人ほど休憩中でした。

山頂を過ぎて先へ向かいます。

景信山を下り始めてすぐの場所。この辺りが今回の山行で一番雪の深い所でした。積雪30cmくらいでしょうか。

景信山と明王峠の間でも、南向きで陽当たりのよい場所はすでに雪がなく、泥濘になっています。ここでは急斜面が泥濘になっていて、先人達の悲惨なスリップの跡が生々しく残っています。私は右手の雪のあるあたりを登っていきました。

一方、日当たりが余りよくない場所には雪がどっさりと。

尾根道と巻き道の分岐。景信山と明王峠の間には全部で5箇所の巻き道があります。仮に景信山に近いところからA、B、C、D、Eとしますと、Aの巻き道は登山者が勝手に作ってしまった巻き道らしく、植生回復のため現在はトラロープで封鎖されていて立ち入り禁止。BとCには巻き道分岐の指導標があります。Dは指導標のない小さな分岐。Eは堂所山の巻き道です。ここはBの巻き道になります。巻き道側を歩いてみますが・・・。

南側の斜面なので雪は殆どなく、泥濘が続いています。この先のCの巻き道も同様でした。Dでは巻き道ではなく、尾根道の方を歩きました。

Eの巻き道、すなわち堂所山の巻き道分岐に来ました。今日はある目的があるので、堂所山を巻かずに登ります。

堂所山の景信山側はかなりの急坂です。杉の根っこの階段を登っていきます。

堂所山の山頂手前まで来ました。

堂所山山頂(733m)に到着。

こちらは北高尾山稜へ続くルート。歩いている方も若干いるようですね。こっち方面にちょっと進んでみます。
実は、こちらへ来たのは無線をやってみるため。堂所山なら殆どの人が巻くから誰もいないだろう・・・と思って登ってきたんですが、4人くらいの方が休憩中でした。くつろいでいるところを邪魔したくありませんので、北高尾山稜方面へちょっと行った先にある小ピークまでやって来て430MHz帯の呼び出し周波数をモニターしてみますが・・・またもや誰も出ていません。時計を見ると・・・あ、お昼時だ(笑)。どうも、こっちが山行の途中で都合のいい時間帯は、大抵お昼時にぶつかるみたいですね。無線をやるために山に登っているのなら移動運用の時間帯も考えますが、私の場合はあくまで山歩きの途中で無線もやってみる、というスタンスですから、どうもタイミングが合わないようです。20分くらい立ち止まって無線機を操作していたら流石に寒くなってきたので、引き返して元の奥高尾縦走路へ戻り始めました。
再び奥高尾縦走路に戻る直前、スイッチを入れっぱなしだった無線機からCQ呼び出しが聞こえました。すかさずこちらからも応答します。横浜市神奈川区の無線局からでしたが、こちらの信号も強力に入感しているようです。というわけで無事交信成立。
この後、明王峠に向かう途中の縦走路上でも埼玉県和光市の荒川河川敷の移動局からのCQ呼び出しを受信。こちらにも応答したのですが・・・どうも応答した場所が悪かったようです。尾根の北斜面の狭い巻き道のベンチのある場所だったんですが、どうも背後の堂所山がギリギリで障害になるらしく、ベンチのところからだと信号が殆ど受信できなくなります。1mほど移動して登山道の外側の端に立つと受信できるので、やむを得ずできるだけ斜面側にはみ出す位置に立って交信を行いましたが、ちょっと他のハイカーさんの邪魔になってしまったかもしれません。
それにしても、他の山岳移動局と交信したいと思って無線機のスイッチを入れているんですが、なかなか山岳移動をしている方とは繋がりませんね。やっぱり、雲取山くらいの標高のところに行かないと難しいかもしれません。

ここからは遠くに大岳山と御前山が見えます。

明王峠までやってきました。ここは南向きで日当たりがいいので、雪が完全になくなって酷い泥濘になっています。トイレだけ済ませて早々に退散します。

明王峠の先も南側に向いた陽当たりのいい道が続いているので、基本的にぬかるみです。ここは南斜面の巻き道との分岐。普段なら迷わず左の巻き道に進みますが、今回は少しでも雪の多いところへ行きたくて右の尾根道を選びます。

でも、やっぱり雪はあまりありませんでした。

陣馬山の近くまでやって来ました。ここは陣馬山の巻き道との分岐、昨年3月の奥高尾ハイクで霧氷を目撃した辺りです。この辺まで来ると雪が再び増えてきました。

陣馬山の山頂が見えてきました。と!ここで思わぬアクシデントに遭遇。何と、右の太腿が攣りました。これまで脹脛が攣ったことは何度もありますが、太腿は初めてです。カリウム不足?いや、雪道に立ち止まって無線機を弄ったりしていたので、冷やしてしまったか?10分ほどゆっくりと歩いていたら回復したので、元の速度に戻りました。

陣馬山山頂直下の階段。ここはいつ来ても泥んこ祭りです。

陣馬山山頂(854m)に到着。白馬の像の周りは今日一日記念写真を撮った人たちの足跡で茶色く汚れてしまっています。朝一番でこちらへ来たら、真っ白な雪の中の真っ白な馬の像が真っ青な青空を背景に立っている写真が撮れたんでしょうけど。

陣馬山の北、醍醐丸から戸倉三山、大岳山方面。

こちらは西方面。中央に見えているのが先日登った権現山と扇山。その奥に連なっているのが大菩薩連嶺です。大菩薩嶺は右端の一番高いところ。

富士山はふたたび雲に隠れそうになっていますね。これが本日最後の富士です。

3軒の茶屋のうち、一ノ尾尾根方面のルートに面した清水茶屋だけが営業していました。下山前にここへ立ち寄って暖かい珈琲を注文しました。

先ほどの権現山と扇山。一昨年の秋、最初の山行でこの陣馬山に登ってきた時には周囲の山々は完全に未知の世界でしたが、今では視野に入る山の大半に登ったことがある、と言えるようになってきました。ただ、道志や丹沢方面は相変わらず未踏の地が多いですが。

こちらが一ノ尾尾根ルートの入口。これからJR中央線の藤野駅に向かって下山します。

最初はしばらく急斜面の下り。階段が続いていますが、凍結などはしていないので危険はありません。

そのうち九十九折れの下り道になりました。雪が融けてしまっていますが、滑ったりはしません。

和田集落方面への分岐。右へ進めば和田集落を経て和田バス停ですが、今回は一ノ尾尾根を最後まで歩いて陣馬山登山口バス停方面に下ります。

このあたりは日当たりが悪いせいか、雪が沢山残っています。本日歩いた人も少ないらしく、雪もフカフカです。

再び分岐。こちらを右に下りても和田集落です。

この辺りまで下りてくると雪が少なくなってきました。ただし、落ち葉が多いのでそれほど泥んこ状態ではありません。また、斜面が緩やかなので、足を滑らせることもなさそうです。この一ノ尾尾根、今回初めて歩いてみましたが、陣馬山山頂直下の急登以外はなだらかで幅の広い登山道が連続していました。しかもよく整備されています。陣馬高原下からの登山道、女房がいつも息切れして付いて来れないので、今度女房と子供を連れて陣馬山に登るときはこちらから攻めてみようかと思います。
明王峠から相模湖までのルートでも感じましたが、神奈川県内の登山道は東京都内よりも整備されている印象が強いですね。まあ、山歩き的には面白みに欠けるかもしれませんが。

もう一つ分岐。こちらを右に下りると上沢井集落です。

程なくして畑が見えてきました。里に着いたようです。なんとなく、丹沢辺りと印象が似ていますね。やっぱり神奈川です。

舗装道路に出ました。

里の中をさらに下って行きます。

バス通りに合流。ここを左に折れて100mほど行った先が陣馬山登山口バス停です。

陣馬山登山口バス停に到着。前のバスは・・・25分前に通り過ぎています。次のバスは・・・1時間後です。駅まで2キロ、もちろん歩きます。

やっぱり歩く人が多いのか、間違えないように藤野駅までの案内板が出ています。

そのうち道が登り坂になって・・・登り詰めたところにはまさかのトンネルが。

トンネルの中。結構長いです。トンネル内は1車線で、基本的に先にトンネルに入った方が優先ということになっているようです。歩道スペースが確保されているのであまり怖くはありませんが、夜中とかには歩きたくはありませんよね。

トンネルを抜けるともう藤野です。すぐに踏切があって、渡った先を右に折れます。

線路沿いに100mほど進むと・・・藤野駅に到着です。
列車の時刻を見ると、5分後に上りの快速電車があります。しかも東京駅までの直通。とりあえずジャケットをザックから出して羽織り、財布や携帯などをポケットに収めて、荷物の収納をせずに改札を通りました。電車に乗りこんだ後で荷物を片付けます。電車が空いていたので助かりました。私の後から下山してきたカップルは、外した軽アイゼンを手に持ったまま改札を通っていました。
この後、電車の中で爆睡しているうちにハッと気が付くと東京駅。総武線快速に乗り換え、同様に爆睡しながら千葉まで帰りました。
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