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アンテナのお話。

こんばんは。

最近、あまり天気のよくない週末が続いています。前回記事の翌週末、3月7日・8日は両日とも雨模様のお天気でした。もし朝方雨が上がっていれば、せめて筑波山くらい・・・と思っていたんですが、土曜・日曜とも朝目を覚ました時点でシトシトと雨模様。結局、この週は出かけるのを諦めました。

で、その替わり・・・というわけではないんですが、前から一度訪ねてみたかった、同じ千葉市内にあるアンテナ屋さんに、アマチュア無線用のアンテナを買いに出かけてきました。

「はあ、アンテナですか・・・」と思われる方も多いと思います。最近の携帯は昔の機種みたいにアンテナを生やしていませんし、ちょっと前まであったワンセグ用のアンテナも最近は見なくなりました。でも、アンテナが不要なわけではなく、本体の中に隠してしまえるくらい小さくなっただけなんです。ちょっと乱暴な例えですが、電気信号を音波に変えるのにスピーカーが必要なのと同じくらい、電気信号を電波に変えるためにはアンテナが必要なんですね。技術の進歩で、最近のスマホに搭載されているスピーカーは豆粒ほどの大きさなのにそこそこの音質で鳴ったりしますが、これと同様のことがアンテナにも言えます。

アンテナの最も単純な形はホイップアンテナ、つまり、昔の携帯に生えていたようなただの針金(周囲を樹脂で覆ってありましたが、あれはただの針金です)です。しかし、アンテナの形や構造を工夫して、一方向にしか電波が飛ばないようにすると、同じ出力でもアンテナの向いている方角へ電波のエネルギーを集中させてやることができます。また、受信の場合は出力の代わりに感度を集中させることができます。このような特性を「指向性」と呼びます。指向性アンテナの代表格が昔のVHF帯のテレビや今のUHF帯の地デジテレビに使われている「八木アンテナ」です。マンションはともかく、戸建のお宅なら大抵の家に1本はあるあれですね。

八木アンテナにはご存知のように横枝が沢山生えていますが、この枝(エレメント)の数が多ければ多いほど指向性が強くなる、すなわち正面方向の性能が上がります。例えば、以前のVHFの地上波で使われていた八木アンテナは12本くらいのエレメントのものが多かったのですが、針金1本のアンテナと比較して、正面方向の感度は10倍程度あります。送信に使った場合には、無線機の出力が10倍になる計算。私が山で持ち歩いている無線機は出力5Wですが、エレメントが10本程度の八木アンテナをつなげば出力50Wに匹敵する性能になるわけです。今の地デジ用のUHFアンテナだとエレメントが20本くらいありますから、20倍以上の感度になります。趣味で無線遊びをやっていると、こういうアンテナを繋ぎたくなってくるのもお分かりになると思います。

ちなみにこの八木アンテナ、名前からわかるように日本人が発明したものです。発明されたのは1926年、昭和元年。随分昔ですね。発明された当時、ようやくラジオ放送が始まったくらいの時代ですので、VHF以上の超短波で実力を発揮する八木アンテナは利用価値がありませんでした。八木アンテナが注目されるのは特許が切れる寸前、第二次世界大戦が始まる頃になってからです。英国で実用化されたレーダーは当初VHFの電波を使用しており、これに八木アンテナが使われました。

なお、八木アンテナ、正しくは「八木・宇田アンテナ」と言います。詳しくはこちらのWikipediaの記事をご覧ください。

前置きが長くなりましたが・・・前述の通り、3月8日日曜日の午後、小雨模様の天気の中を千葉市の南部にあるアンテナメーカー「Radix(ラディックス)」さんまで出かけてきました。この会社、一応メーカーさんではありますが、自社での直販もやっています。

Radixさんがあるのは、京成千葉線の終点近く、「おゆみ野」駅から徒歩20分ほどのところです。ただし、流石に天気が天気なので車で出かけました。千葉市の南部のこの辺り、普段はめったに来ないところです。道は大体わかりますが、念のためナビに目的地を入力して出かけました。

今回買いたかったのは、私の山用の無線機で使えるような、小型の八木アンテナです。もちろん山へ持っていって使うことも出来ますが、どちらかというと自宅用。我が家はマンションなので、戸建のお宅のように屋根の上に無線用のアンテナを立てるわけにはいきません。調べた限り、我が家のあるマンションでは管理組合の規約に「ベランダへのアンテナ取り付けは不可」と書かれていませんが、あまり大きなものを突き出させるわけにも行きませんし、大体我が家のベランダは東南東、太平洋方面に向いているので千葉県内専用のアンテナになってしまいます。反対側の窓際に立てて使えるような、小型の八木アンテナを探していたのですが、Radixさんの製品にうってつけのものがあったので今回買いに出かけたわけです。

Radixさんに着くと、お店というより普通の事務所。店番をしていたのは、社長のYさんご自身でした。お目当てのアンテナも問題なく購入できたので、しばらくYさんとお話をしていました。

そこで判明したのですが、こちらの会社、実は数年前まで千葉市内にあったアンテナメーカー「北辰産業」さんをドロップアウトされた技術者の人たちが設立した会社だったんです。北辰産業さんはアマチュア無線用のアンテナメーカーとしては名門。かつては「マルドル(Maldol)」ブランドで、主に車に取り付けるようなアンテナを製造していました。アマチュア無線が下火になる中、特に車載用のアンテナの需要が減って、北辰産業さんは7年ほど前に廃業してしまったんですが、その前にドロップアウトしたのがRadixさんの技術者さんたちだったわけです。北辰産業さんは私の実家の近くにあり、中学生の頃から前をよく通って馴染みのある会社でした。社屋や看板が無くなってちょっと寂しく思っていましたので、こういう形で技術が継承されていた・・・というのを知ると嬉しくなります。

20150317_0222_01.jpg

さて、これが今回買ってきたアマチュア無線・430MHz帯用の八木アンテナ。組み立て前の状態です。3エレメントとエレメントの数が少ないので、無線機に付属していたホイップアンテナの4倍程度の利得しかありません。でも、指向性があまり強くは無いので、アンテナの向きを細かく気にする必要はありません。価格は5,300円でした。高い、と思われる方が多いでしょうけど、それほど需要があるわけではありませんので値段は高くならざるを得ません。あと、耐久性を考えてオールステンレス製だったりするので、そのあたりも価格を押し上げている要因かもしれません。

20150317_0235_02.jpg

こちらが組み立てた状態。カメラ三脚用のアダプタが付いていて、ご覧のように三脚に取り付けられます。最初から携帯性を考えて作れていますが、前述のように私は当面自宅の窓際で使います。まあ、山へ持っていっても一箇所に落ち着くのではなく、歩きながらの無線機弄りばかりやっている徒骨亭ですので、一回も組立・使用せずに持って帰ってくる可能性大です。だからといって、今やっているのと同じようにザックにポールを立ててこのアンテナを取り付けて歩いていたら・・・かなり怪しい人になってしまいますね(笑)。
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テーマ : アマチュア無線
ジャンル : 趣味・実用

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No title

徒骨亭さん、こんばんわ。

アンテナ・・・青レンジャーイマイチわかりませんが、奥多摩方面のお山で、三脚にアンテナを設置した方がいらっしゃったら、間違いなく徒骨亭さんだと思います。

雲取山の情報、色々とありがとうございました。今年チャンスがあれば行きたいです~。

No title

こんばんは、徒骨亭さん!

最近週末になると、天気が悪い~!
ちょっと身体が鈍ってきちゃいます(^^;
今週末辺りは晴れるといいのですけど…。

アンテナ、別に背負って歩いている人を見たからって、なんとも思いませんよ!?(笑)
「あ~、無線やっているのね~」くらいにしか、思いませんって。
ただ谷道を歩いている時だと、「・・・電波届くの???」なんて疑問に思っちゃったりします。
そして話しやすそうな人なら、素直に聞いちゃいますけど(笑)
最近、そんなに迷惑をかけないなら、疑問に思ったことは素直に確認するよう、心がけています。
だって後で、『やっぱり確認しとけばよかった!』って後悔したくないんですもの(笑)

奥多摩で、丹沢で、アンテナ背負って歩いている人がいたら、徒骨亭さんだと思います、私も。

Re: No title

青レンジャーさんん、こんばんは♪
一昨日・昨日と、夜遅く仕事から帰ってきてPCを確認したもののそのまま寝落ちしてしまい、お返事が遅くなってしまいました。どうも済みません。

雲取山の三峰神社からのコース、なんだか逆に歩きたくなってきてしまいました。三峰神社から鴨沢へ日帰り縦走、なんて楽しそうですよね。でも、千葉からだとどう計算しても取り付きが遅くなりすぎ、縦走したらその日のうちに帰って来れなくなります。車で行ったらピストンになっちゃいますし、悩ましいですよね~。テント一式でも買って雲取山荘のテン場か奥多摩小屋のテン場で一泊すれば全く問題がないんですが、それをやるくらいだったら憧れの奥多摩馬蹄形縦走(鳩ノ巣駅~川苔山~三ツドッケ~長沢背稜~雲取山~石尾根~奥多摩駅)にチャレンジしてしまうかも、です。

山の上でアンテナを立てたり、無線機を持ち歩いている人はチラホラいますよ。決して徒骨亭だけじゃありません。先週末の土曜日(14日)、某山域を歩いている途中で昼ごはん休憩を取っていたら、後方からやってきた人がザックにアンテナ、腰から無線機をぶら下げて・・・という私と同じような装備だったので、つい嬉しくなって呼び止めて話し込んじゃいました。無線屋を見かけて声をかけても、徒骨亭じゃない確率のほうがずっと高いと思います(笑)。

Re: No title

悠さん、こんばんは♪
青レンジャーさんへのお返事でも書きましたが、何かと忙しい日が続いていて、最近帰りが遅いです。返事が遅くなって申し訳ありません。一昨日はソファ、昨日は電気カーペットの上で寝込んでしまいました。ううむ、体中が痛い・・・。

本当にここのところ、週末のお天気が今ひとつですよね。あまり間が開くとまた体が鈍るので、先週末の14日は思い切って出かけて見ましたが、見事に振られました・・・じゃなくて降られました。でも、そのような悪条件の中、青レンジャーさんへのお返事で書いたようにザックにアンテナ、腰に無線機、外付けのマイクロフォンまで装備して歩いてくる方と遭遇。同好の方とお話できるのは楽しいですよね。山歩きもずっと先輩、ベテランの方のようでしたし。

でもこの方、私なんかよりもずっと気合の入った無線愛好家で、あっという間にザックが雪に埋もれるような天候の中でも運用を続けておられました。筑波山辺りで運用されている方とコンタクトが取れていたようです。私なんぞは早々に戦意喪失、避難小屋に駆け込んで無線機一式を片付けてしまいましたが。

というわけで、ザックにアンテナを立てた人を見かけたら、私以外の方の可能性が高いのであしからず(笑)。


プロフィール

徒骨亭主人

Author:徒骨亭主人
「むだぼねていしゅじん」です。「とこつ」ではありません。
主な関心事は電子工作、鉄道模型、空モノラジコン。その他、オーディオ、銀塩カメラ、クラシック音楽、映画などなど・・・何のことはない。どれも皆、昔ながらのオヤジ趣味ですな。最近は13年11月から始めた山歩きに熱中しております。
女房に頭の上がらない、小学生の息子を持つ父親です。

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