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【藪 丈二さん寄稿】超初心者によるmCPX V2の初期設定。

こんばんは。

藪 丈二さんがmCPX V2を入手され、mCPXフライヤーとしてデビューされたようです。前記事のコメント欄にピッチ調整等の初期設定についての興味深い情報を戴きましたので、独立した記事としてアップさせていただきます。いつもながらですが、藪さんの理詰めできちんと検証しながら取り組んでいく姿勢は凄いと思います。
藪 丈二さん、どうもありがとうございました。



mCPX V2のピッチ角計測及びピッチ・カーブの設計等

mCPX V2を取得し、Blade400 3Dのセッティングで得た経験や、徒骨亭さんを始め、ネットからの情報を元に、以下のとおり初期設定を楽しんでいます。

これからマイクロヘリをいじってみようかと考えておられる訪問者の皆さんに、なにがしかの参考になればと考え投稿させていただきました。ディジタル・ピッチ・ゲージを購入しなくても、精密にブレードのピッチを測定することができます。

1 準備物件
円柱気泡管、方眼紙、ステンレス・直尺(15cm)、トランプ、両面テープ
  (参考:http://www.monotaro.com/g/00190118/

2 ピッチ角計測準備
(1) 機体の計測準備
ア 円柱気泡管を、両面テープでテール・ブーム後部へ貼り付ける。
イ 水平を保てる机上のカッターマット等へヘリを乗せ、テールブームが水平になるよう、ランディング・スキッド前後へトランプを適宜の枚数挿入する。
ウ ヘッド・ブロックを機首尾線にほぼ直行するようにセットする。
エ 左ブレードを前部へ、右ブレードを後部へ限度一杯折りたたむ。

(2) 送信機の計測準備
ア スロットル・ホールド・ピッチ・カーブを次のとおり設定する。
   0%, 50%, 50%, 50%, 100%
イ 送信機をオフとし、上記のセッティングを記憶させ、再度電源をオンとする。
ウ スロットル・ホールドをオンとし、スロットルスティックを50%位置にセットする。

3 ピッチ角の計測(私の実測)
  機体にバッテリーを接続し、バインドしたことを確認する。
(1) スロットル・スティックのLow、Mid、High各位置における左ブレード端の高さを計測
Mid位置のブレード高:86.5mm (スロットル・スティック中央でブレード端を計測)
Low位置のブレード高:62.0mm (スロットル・スティック最下位でブレード端を計測)
High位置のブレード高:111.0mm (スロットルスティック最上位でブレード端を計測)

ブレード長:108mm (ブレード・グリップ・ボルトからブレード先端までの長さ) High位置高-Low位置高の差:49.0mm(HL高)

(2) トータル・ピッチ角(P)の計算
3辺の長さがそれぞれ、108mm、108mm、49mmから成る三角形で、ヘッド部のブレード夾角Pを解けばよい。すなわち、以下の式からPを求める。

CosP = ((2 x ブレード長の2乗 - (HL高の2乗)) / 2 x ブレード長の2乗
この式から Pのトータル・ピッチ角度  26.2度が求められる。

つけたし:パソコンの電卓機能を利用して、CosPからPを求める方法
CosPの式の右辺が計算できたところで、電卓画面の「Inv」ボタンをクリック、
続けて「cos-1」ボタンをクリックすると、Pが求められる。

(3) ゼロ・ピッチ位置におけるスワッシュの、+/-側への偏りの判断及び処置
ア Midポイント高 > (Lowポイント高 + HL高 / 2)の場合
  プラスピッチ側に偏り。スワッシュ・リンケージを右回転で短くする。
イ Midポイント高 < (Lowポイント高 + HL高 / 2)の場合
  マイナス・ピッチ側に偏り。スワッシュ・リンケージを左回転で長くする。
ウ Midポイント高 = (Lowポイント高 + HL高 / 2)の場合
   86.5mm : 62mm + 49.0 / 2 =86.5mm
   ピッチ角の偏りはなく、Mid位置でゼロ・ピッチ。
   プラス、マイナスそれぞれ13.1度という結果が得られた。

4 ピッチ・カーブの設計
  前3項の計測の結果、所有機はブレード・ピッチ幅が26.2度(丸めて26度)であることが判明した。加えて、スワッシュの+/-側への偏りがない状態に鑑みて、リンケージ長はそのままとして、所要のピッチ・カーブを設計する。

(1) 作図
ア 方眼紙左縦軸に、マイナス13度からプラス13度の点をマーキングする。
イ 方眼紙右縦軸に、マイナス13度を0%、プラス13度を100%とする点をマーキングする。
ウ 方眼紙下部の横軸には、スティック位置のLow、Mid、3/4、High点をマーキングする。

(2) デフォルト・ピッチ角対パーセンテージ
スティック位置 : Low 1/4 Mid 3/4 High
ピッチ角: -13°-6.5°  0°  +6.5° +13°
パーセンテージ: 0%  25%  50%  75%  100%

(3) スタント(アイドルアップ)モード・ピッチカーブ(-10°~ +10°)
スティック位置 : Low 1/4 Mid 3/4 High
ピッチ角: -10° -5°  0°  +5°  +10°
パーセンテージ: 11.5% 30.8%  50% 69.2% 88.5%

(4) ノーマル・モード・ピッチカーブ(-2°~ +10°)
スティック位置 : Low 1/4 Mid 3/4 High
ピッチ角: -2° -1°  0°  +5°  +10°
パーセンテージ: 42.3% 46.2%  50% 69.2% 88.5%

(5) スロットル・ホールド・ピッチカーブ(0°)
スティック位置 : Low 1/4 Mid 3/4 High
ピッチ角: 0° 0°   0°   0°   0°
パーセンテージ: 50% 50%  50%  50%  50%
注:この設定は、エマージェンシーで機体を不時着させる場合、スロットル・ホールド・スイッチをオンにした際、往々にしてブレードによるテールブーム損傷が発生するが、この現象を防止するための方策である。

5 スロットルカーブの設定
(1) ノーマル・モード(Low、1/4、Mid、3/4、Highの順)
0% 40% 60% 80% 80%
(2) スタント・モード(同上)
80% 80% 80% 80% 80%

6 mCPX V2のCOG(Center of Gravity)チェック
(1) 荷札についている極めて細い針金の先端をJにして焼きを入れる。
(2) ヘッド・ハブ内のフェザリング・スピンドルへひっかけ釣り上げ、COGをチェックしている。

(3) ストックバッテリー(200mAh Lipo)を使用する場合はCOGの変化は心配ない。
(4) ハイぺリオンバッテリー(250mAh)を使用する場合、COGの前方移動に留意する必要がある。トレー端とバッテリーストッパーとの間隔を約2ミリ保てるよう、バッテリーに目印を付しておくと便利である。

以上、超初心者によるmCPX V2初期セッティングの紹介でした。
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テーマ : ラジコン・空物
ジャンル : 趣味・実用

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mSR用プロポでmCPXV2を飛ばす

mSRのプロポ(MLP4DSM)でmCPXとバインドできるという、誠に興味深い外国の記事を見つけました。原文を最終部に引用しておきます。

 そこで早速、「怖いもの知らず」の喩のごとく、つい最近入手したmCPX V2とバインドを試みた結果、なんとバインドに成功しました。ただし、バインド終了時ブレードはマイナス・最大ピッチ角になっています。

スロットルを徐々に上げていきますと、テールローターが回転し始め、次いでメインローターが回転しだしますが、一旦プラス・最大ピッチになった後、スロットル位置に応じたブレード・ピッチになります。

この機体の振る舞いはおそらく、mCPXの操縦に堪能なパイロットでない限り、初動のブレードピッチ角の大きな変動を制御するのはかなり難しいのではないかと感じました。

要領は次のとおりです。

1 mCPX及びmSR送信機(同梱されてきたプロポ)の電源を切る。
2 mCPXの電源を入れる。
3 青色LEDが点滅を始めるまで待つ。
4 プロポの左右両方のスティックを押したままで、電源を入れる。
5 両方のスティックを離す。
6 プロポの赤色LEDの点滅を注視し、2回目の点滅の後、ラダースティックを左一杯に切ったまま保持する。(このステップが極めて重要で、要は速やかにラダーを切ることです。)
7 3 in1の青色LEDが「点滅」から「点灯」に替わるまで待つ。
8 ラダースティックを中央位置に戻す。
9 左スティックを押す。3 in1の青色LEDが再び点滅を始めるはずである。この点滅は、「3 in 1ユニット」が、ノン・コンピューター・ラジオ・バインド・モードになったことを認めたことを意味し、左スティックを押したり、離したりするとスワッシュが上下する。
10 mCPXの電源を切る。
11 プロポの電源を切る。

以上で終了です。

その他の機能
― 右スティックを押すことにより、Idle Up/Normalを切り替えられる。
― 左スティックを押すと、電源をリセットするまで“ホールド”となる。このことは、前述の項目9と同一の機能で、受信機がノン・コンピュータ・バインド・モード状態に入ったことを確認して、エンジンを断(制御機能はINHということ)にする。


Steps:
1. turn OFF model and transmitter
2. turn ON model.
3. wait until blue LED start blinking
4. press BOTH sticks and turn ON the transmitter (with BOTH sticks still pressed)
5. release BOTH sticks
6. watch transmitter red LED blinking. After second blink - turn RUDD stick to max left position
7. wait until blue LED in the 3in1 (model) stops blinking (stay solid ON)
8. move RUDD stick back to neutral position
9. Press LEFT stick - blue LED in the 3in1 should start blinking again (a bit different way) - that confirms that 3in1 unit is in non-computer radio bind mode (should the swash move up and down when left stick is pressed/released - repeat the whole procedure again)
10. Turn OFF model
11. Turn OFF transmitter

DONE!

Additional FUNCTIONS:
- pressing RIGHT stick toggle Idle Up/ Normal
- pressing LEFT stick - "permanent hold" (until power reset). In fact it is same as mentionend in point 9 - receiver enters the state where it confirms binding mode type (non-computer radio) and stops the engine (control functions are inhibited). You nedd to turn it off to "reset"

Re: mSR用プロポでmCPXV2を飛ばす

藪 丈二さん、こんばんは。興味深いコメントを有り難うございます。

コメントのままにしておくのは勿体無い内容とボリュームですので、前回に引き続き正式の記事としてエントリーさせて頂きました。

話としては私もバインド可能なのは知っていましたが、実際にやってみるとピッチが興味深い変化をするんですね。このピッチカーブは4チャンネルの送信機とバインドした時のためにmCPX側にあらかじめプログラムされているものなのでしょうけど、ひょっとしたらMLP4DSMの方にもなにか細工をしてるのではないかと想像しだすと楽しいですね。

mCPXのソフト・スタートについて

 徒骨亭さん こんにちは
mCPXのソフト・スタートについて、面白いディスカッションがありましたので投稿させてください。
 記事は、HeliFreak.comからです。題して、「Soft Start for Blade MCPX」

  このソフト・スタートに関しては、私はBlade 400 3Dの取説で、ESCに組み込まれている機能の一つだということを知ったのですが、正直、よく理解できないでいます。
 説明によれば、この機能は、特にローター・ブレードがまだ回転し始めていないような時に、モーターへのパワーを柔らかく(ゆっくりと)加えていくことによって、ギヤ・トレーン、モーター及びESCに対する潜在的なダメージの防止を意図したものです。

最初、ESCをパワー・アップする際、ESC/モーターが、スロットル・スティック/曲線のパワーレベルに達するまで、操縦者は約15秒間待つ必要があります。

また、最初のソフト・スタートの後、ESC/モーターが完全に0%にパワーダウンするのに約15秒、もしくはそれ以上の時間を要します。この機能は、特に、ヘリを着陸させて所要の調整を行う際など、ESCを再度アーミングしなくて済むことになり、大変便利な機能です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スレッド・スターター:
今日、或るフォーラムで、誰かがMCPXはソフト・スタートができる旨の発言をしていました。
どなたか、このソフト・スタートをどうやって行うのかを教えていただけますか。
私はこのホビーは全くの初心者で、MCPXは最初のヘリですが、今ではホバリングができます。

回答者A:
ソフト・スタートは、スロットル・ホールドを使って、アイドル・アップ・モードでヘリをスタートさせればよいだけです。
仮に貴方の送信機がDX4eだったとすれば、左トグルスイッチをダウンさせ、トレーナーボタンを3回押してソフト・スタートを開始します。

私個人としては、平坦ではない地面からの離陸をより一層難しくするので、ソフト・スタートは嫌いです。その代り、駐車場で飛ばすのであれば、如何に魅力的なテイク・オフであるかをお見せすることができます。

回答者B:
私は、ソフト・スタート“機能”が好きではありません。
ノーマル・モードで離陸し、ホバリングの際にアイドル・アップに切り替えます。
或いは、ノーマル・モードでスプール・アップし始め、アイドル・アップに切り替えて離陸することもできます。

回答者C:
スロットル・ホールドでスタートする必要はありません。ただコレクティブ・スティックを一番下にして、アイドル・アップスイッチを入れさえすればソフト・スタートします。

数人の方が既に述べたとおり、私もソフト・スタートは好きではありません。ヘリがひっくりかえるのを防ぐため、しばしば、サイクリック・コントロール操作しなければならなくなります。
私はスロットルをミッド位置まで上げ、それからアイドル・アップスイッチを入れるようにしています。

回答者D:
私は常に、スプール・アップしたらアイドル・アップで離陸させます。この方法は、ノーマル・モードで離陸させるよりももっと満足のいく方法であることに気付いています。

ヘリは地上でより安定していますし、ノーマル・モードでのスタートで、しばしばヘリをひっくり返してしまうのに対し、ソフト・スタートは、メイン・ブレードが突然回転しだすのを防止し、ヘリを動かしたり、ひっくり返えさせません。

通常、コレクティブ・スティックをミッド位置に持っていき、スロットル・ホールドをオフにして離陸させますが、離陸まではサイクリック・インプットを必要とせず、ヘリはメイン・ブレードとテール・ローターを回転させつつ、地上に留まっています。

一つの実験として、ネガティブ・ピッチ一杯にした時とポジティブ・ピッチ一杯にした時にスロットル・ホールドをリリースしてみたことがあります。
前者のケースでは、ネガティブ・ピッチのためにヘリは地上に糊づけされたようになりますが、おそらくモデルの機械部分にひずみを加えることにもなるので、あまりそのようなことはしません。

ポジティブ・ピッチでスロットル・ホールドをオフにしますと、オート離陸の形になりますから十分な準備をしていなければなりません。

結局のところ、どのようにヘリを離陸させるかは、人それぞれの好みであり、mCPXの離陸法の良し悪しはないものと考えています。また、アイドル・アップ離陸法が他のサイズのモデルにとって正しい方法だと言っているのではありません。

回答者E:
私もソフト・スタートは好きではありませんでした。正直なところ、このソフト・スタートはこの目的のために設計されたものとは思っていません。“ユーザーエラー”で瞬時に重要物を不能にしないような方策、或いはユーザーが間違ったフライト・モードを選択した時など、ユーザーにリアクション時間を与えるような、そんな方策だと思うのです。

以下省略します。

Re: mCPXのソフト・スタートについて

藪 丈二さん、こんばんは。お返事が遅くなって申し訳ありません。

この情報、あまり耳にしたことが無い話なので別途独立した記事としてエントリーさせて頂きました。

ソフト・スタートというのは私も気がつきませんでした。普段スタント・モード(アイドルアップ)への切り替えは飛行中に行っていましたし、ノーマル・モードでのピッチと回転数の設定も切り替え時に高度変化を起こさないように調整してありました。

それ以上に、着陸時はスロットル・ホールドON、スロットル・ホールドをOFFにする前にモードスイッチをノーマルに、スロットルを一番下に・・・という手順を厳守するようにしていましたから、気がつく余地がありませんでした(笑)。

次回のフライトの時にソフトスタートがどういう按配か試して見ます。
プロフィール

徒骨亭主人

Author:徒骨亭主人
「むだぼねていしゅじん」です。「とこつ」ではありません。
主な関心事は電子工作、鉄道模型、空モノラジコン。その他、オーディオ、銀塩カメラ、クラシック音楽、映画などなど・・・何のことはない。どれも皆、昔ながらのオヤジ趣味ですな。最近は13年11月から始めた山歩きに熱中しております。
女房に頭の上がらない、小学生の息子を持つ父親です。

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