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Mark 1 客車の編成を考える(その2)。

こんにちは。

昨夜のMark 1 客車の編成の続きです。

旧LMS地域の場合は先の記事でご紹介したような書籍がありますので、編成について調べるのは比較的容易です。しかし、それ以外の地域の場合はまとまった資料を殆んど目にしません。これは、メディカルアートさんに問い合わせても同じでした。Coaching Stockという、どの番号の車両が何年当時、どの車両区に所属していたか・・・といういわゆる車両配置の資料は比較的多く見かけますが、ではその車両を使ってどのような編成が組まれていたか、となると殆んど見かけません。

一方で、英国の鉄道マニアにはTrainspotting、Trainspotterと呼ばれるジャンルがあり、駅などで見かけた編成の車両番号などを丹念にメモ帳に記録する趣味の方がいます。そのため、誰かが鉄道関係の掲示板などで「○○年頃の○○の編成はどうだった?」と聞けば誰かが即座に「○○年○○月○○日のメモによれば、BSK-SK-SK・・・」などと答えてくれます。要するに、これがあるから編成資料の必要性が無いのでしょうが、シャイな日本人が掲示板に割り込むのはちょっと勇気が要ります。しかも、「手持ちの○○と○○で組める編成って何?」みたいな漠然とした質問しかできません(笑)。

まあ、丹念に掲示板を見ていれば、何となくありそうな編成のパターンが見えてくるのではないかと思いますが・・・。そのような状況の中、お勧めなのが次のサイトです。

Edinburgh & Lothians Miniature Railway Club - Passenger Train Formations

旧LNER地域およびスコットランド方面限定ではありますが、蒸機時代の編成例が名のある優等列車だけでなく、支線運用の列車も含めて比較的多く紹介されています。これらを仔細に眺めていると、何となく、大体のパターンのようなものが読めてきます。

まず、ローカル線の短い編成の場合ですが(実は模型の場合は一番出番が多くなる編成例ですね)、上記ページの編成例ならびに各地の掲示板でこれまで見たやり取りに鑑みると、次のようなパターンに収斂されるかと思われます。

※追記: なお、下記の編成の時代設定はすべてGraham Farishで言うところのEra 5、1957年-1966年です。塗装はマルーン塗装。これ以前の英国国鉄は3等級制の時代なのですが、模型では3等車が手に入りにくく、編成を組みにくいです。

【凡例】
BSK=2等緩急車、コンパートメント
BCK=1等2等合造緩急車、コンパートメント
SK=2等車、コンパートメント
SO=2等車、オープン
CK=1等2等合造車、コンパートメント

【客車2両】
BSK-SK、または BSK-CK または BCK-SK
【客車3両】
BSK-SK-BSK または BSK-CK-BSK または BCK-SK-BSK
【客車4両】
BSK-CK-SK-BSK または BCK-SK-SK-BSK
【客車5両】
BSK-CK-SK-SK-BSK または BSK-CK-SK-SO-BSK
【客車6両】
BSK-CK-SK-SK-SK-BSK または BSK-CK-SK-SK-SO-BSK

共通する要素として、2両以外では編成の両端に車掌室。1等座席は「あればよい」ので合造車が入ります。1両丸ごと1等車というのは優等列車のみで、ローカル線には原則としてありません。

※追記: ちなみにもっと後、80年代のMark 1 客車(Blue/Grey塗装)の支線運用の編成資料をあるところで見たのですが、こんな感じ。
BCK-SK-SK-SK
もう車掌室も1等座席同様「あればよい」状態で、BCK1両でそのへんをすべて担当。あとはSKを追加して輸送量を調整するのみですから、2車種だけで済みます。合理的ですね(笑)。


バリエーションとして、編成端のBSKが座席なしのBG(荷物・緩急車)になっていたり、荷物車CCTやGUVが最後尾に連結されていたりなど。また、古いGresley客車やThompson客車が混じっていたりなど、手に入った車両で編成にアクセントをつけてやると良いかもしれません。Gresley客車のマルーン塗装はDapol社から出ていて、いまでも一部が入手可能です。

牽引する機関車は、2~3両編成であればBRのClass 4MT 客貨両用蒸気機関車。4両以上であれば旧LNERのClass B1 蒸気機関車や旧LMSのJubilee Class 蒸気機関車、Class 40 ディーゼル機関車といったところが適当かと思います。塗装はEra 5 のLate Crest塗装ですね。

さて、上記のサイトには、下の方にThe Flying Scotsmanなどの著名な列車の編成も載っています。私の今の手持ちの車両でどこまで再現できますか。検証してみましょう。設定時期は1960年ごろ、塗装はこれまでと同様、すべてマルーン塗装です。

【The Flying Scotsman - c1960】
■BSK
■CK
→以上、Aberdeenまで
■SK
■RMB(※注1)
■Kitchen/Restaurant
■RFO(1等食堂車、オープン)
■FK(1等車、コンパートメント)
■CK
■SO(※注2)
■SO
■BG
→以上、Edinburghまで

※注1: 元資料の「ミニ・ビュッフェつきSO」というのは多分これ。
※注2: 以下の2両は元資料では2等車とだけ表示されて詳細不明ですが、SOということにします。

ううむ、足りない車両が結構ありますね。赤字で示したのが不足車両です。SOの1両は前述の通り秋には追加する予定です。問題はKitchen/Restaurant、FK、RFOです。RKはそのものずばりは多分模型化されないので、同じようにキッチンがついている(と思われる)RU(等級なし食堂車)で代用します。これの旧版は持っているんですが、Blue Riband版はリリース予定はあるものの具体的な時期は未定です。またFKのBlue Riband版はSOのちょっと前、初秋頃のリリース予定。問題はRFOで、旧版でも一番最後の方にリリースされた車両のせいか、いまだにBlue Riband版の発売予定がありません。当面、Flying Scotsmanを完成させるのは難しいようです。

ちなみに、牽引させる機関車は、Era 5 の塗装(Late Crest)の旧LNERのパシフィック機。GresleyのA3、A4、PeppercornのA1などが該当します。まあ、持っている該当機が「文鎮」と揶揄される旧型のGraham FarishのA4だけですから、まず機関車の入手を考えた方がいいんですが。
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テーマ : 鉄道模型
ジャンル : 趣味・実用

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世界最大級のジオラマ 来月横浜でオープン

徒骨亭さん おはようございます。
本日の産経朝刊からのニュースです。

三井不動産は7月10日、世界最大級のジオラマを横浜三井ビルディングにオープン。
鉄道模型の製作や収集で世界的に知られる原 信太郎氏の膨大なコレクションから、鉄道模型約1千両を展示、入場料は、大人1000円、子供500円。とのことです。

http://photo.sankei.jp.msn.com/highlight/data/2012/06/20/13yokohama/
以上、お知らせまで。

Re: 世界最大級のジオラマ 来月横浜でオープン

藪 丈二さん、こんばんは。

原信太郎さんのコレクション、春先に展示会をやってたと思いますが、常設の博物館を作ってしまうんですね。1番ゲージ(軌間45mm・1/32)の車両製作では世界でも指折りの技術を持った方らしいですから、芦屋のご自宅兼博物館まで足を伸ばさなくてもコレクションを鑑賞できるようになるのは素晴らしいことだと思います。

以前どこかで読んだ記事では、珍しい機関車の実車データを取るために南アフリカまで遠征、機関車が物凄く治安の悪い地域にあったことから最終的に現地の警官や兵士まで護衛につけてもらって写真を撮ってきた・・・とか。ご本人の趣味に周りをどんどん巻き込んでいくような、とてつもないパワーを持った人のようです。

客車

こんにちは。英国型をかじりはじめました。
実物は見たことはないのですが、模型には蒸気機関車が多く、
古典的な車両も多いのでひかれるものがあります。
http://homepage1.nifty.com/naro/mokei/index.htm

Re: 客車

naroさん、はじめまして。コメント有り難うございます。
お返事が少々遅くなりまして、申し訳ありません。

ご紹介いただいたnaroさんのWebサイト、拝見させていただきました。「かじりはじめました」というレベルではなく、既にOOの車両を結構集められたようですね。私はN主体なのですが、車種はやはりOOの方が豊富なので、時々浮気したくなります。現状、英国型Nの国内輸入は事実上メディカルアートさんだけの状態になっていますし。

お住まいは西濃の方のようですね。私も女房の実家が東濃地方(美濃加茂の奥の方です)なので、年に1~2回くらいは岐阜方面に行きます。何年か前、岐阜市内の模型屋さんめぐりなどもやりました。TamTamさんの地元のせいか、個人店さんでも2割3割引きが当たり前なのは驚きました。
プロフィール

徒骨亭主人

Author:徒骨亭主人
「むだぼねていしゅじん」です。「とこつ」ではありません。
主な関心事は電子工作、鉄道模型、空モノラジコン。その他、オーディオ、銀塩カメラ、クラシック音楽、映画などなど・・・何のことはない。どれも皆、昔ながらのオヤジ趣味ですな。最近は13年11月から始めた山歩きに熱中しております。
女房に頭の上がらない、小学生の息子を持つ父親です。

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